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2022 New Model | ULYSSE NARDIN
2022年 ユリス・ナルダン新作 フリークS

【編集顧問 田中克幸 ピックアップ】

 2001年発表の「フリーク」は、ユリス・ナルダンのみならず21世紀の時計史に名を残す革新的な時計遺産。テンプを含めたムーブメント自体を回転させ時刻表示するカルーセル・トゥールビヨンの発想は、時計技術者キャロル・フォレスティエ-カザピ女史のコンセプトを元にルードヴィッヒ・エクスリン博士により実現化。このコンセプトはすでにカザピ女史が1997年に考案し、同年のユリス・ナルダンのカルーセル・トゥールビヨンで一度実現化している(なお当コンセプトでカザピ女史は1997年のアブラアン-ルイ・ブレゲ賞を受賞)。本年2022年発表の「フリークS(FREAK S)」は、2015年「フリーク ラボ」、2018年「フリーク ビジョン」の発展進化系モデルである。


FREAK S
フリークS
Ref:2513-500LE-2A-BLACK-5N/1A
ケース径:45mm
ケース素材:ブラックセラミック、ブラックDLCチタン、5Nローズゴールド
防水性:30m
ストラップ:ブラックアリゲーター&ゴールデンカーフの異素材ミックスまたはブラックアリゲーター、ブラックDLCチタンと5Nローズゴールド製SYNCフォールディングバックル
ムーブメント:自動巻き、Cal.UN-251、72時間パワーリザーブ、毎時18,000振動×2
仕様:ムーブメントの回転による時・分表示、ブラックアベンチュリンを装飾したムーブメントディスク、バックベゼルによる手動の巻き上げ可、レバーロック付きフロントベゼルによる時刻設定
限定:世界限定75本(うち40本を2022年に生産)
価格:16,500,000円(税込)

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新型自社ムーブメント、Cal.UN-251の特徴のひとつが今回初搭載となる傾斜型ダブルオシレーター(2個のテンプ)。20°傾斜したふたつの平面上に組み立てられた2個のインカブロック付きシリシウム製大型テンプは、2.5Hz/1個×2=5Hz×3,600秒(1時間)=18,000振動/時で駆動し、左側(写真では未連結)のローズゴールド製ブリッジ(ロケット・ノーズコーン型先端部が時刻表示針を担当)に連結。一方、ダブルオシレーターの写真右側に見えるのがディファレンシャル機構。なおシリシウム製テンプは2001年の「フリーク」ですでに搭載されている。


ディファレンシャル機構部のクローズアップ。当機構は自動車のカーブ時に内輪と外輪を異なる速度で回転させる機能で有名だが、この時計では2個のテンプの平均速度を取り香箱のエネルギーを2個のテンプに均等配分し、振動を安定させる機能を有する。2個のテンプは同速度で振動することはせず当機構により相互補正し、よって1個の振動数は2.5Hz、18,000振動/時に平均化される。


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    ソーウインド ジャパン株式会社
    〒102-0093 東京都千代田区平河町2-2-1
    TEL: 03-5211-1791


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