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BASEL WORLD2016 ULYSSE NARDIN New Model2016年 ユリス・ナルダン新作情報

海洋時計の名門が 創立170周年を機に新戦略
ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)

  1846年にル・ロックルで誕生したユリス・ナルダンは、2016年の本年、創業170周年を迎えた。当社の特徴は、まず19世紀から20世紀にかけて、一時は50カ国の各国海軍に採用された船舶用クロノメーターにある。1996年の創業150周年のバーゼルでは腕時計型クロノメーター・モデルを発表、ライン河に船舶を係留しこれを盛大に祝ったことが記憶に残る。

  次に1983年より順次発表された複雑天文時計三部作。これらは同年、当社のオーナーとなった故ロルフ・W.シュナイダー氏のもと、ルードヴィヒ・エクスリン博士により開発され、現在に続く複雑時計開発製造の基盤が整えられたと解釈される。

  もうひとつはクロワゾネ・ダイアル等、美術価値の高い工芸品としての時計開発。1990年代初頭に早くもクロワゾネやシャンルベ技法を用いた時計を揃えていたことは、まさに先見の明である。


  2001年はシリシウム製脱進機、2016年には新型エスケープメントが登場するなど、技術への探求は加速する。またこの期間は好調なロシア市場向けの新作が加熱する状況だったが、本年はこれを軌道修正、より自社の出自を意識した堅実路線に進んだ印象を受けた。

  特に船舶用クロノメーターの開発史を検証する自社製造モデル「マリーン クロノメーター マニュファクチュール(Marine Chronometer Manufacture)」コレクションの45mmケースや、43mmケースのアニュアルカレンダー、さらにダイバーズモデルではクロノグラフが印象的だ。これら以外にはクラシック・コレクションにおけるトゥールビヨン「グランド デッキ マリーン トゥールビヨン(Grand Deck Marine Tourbillon)」やクラシック・コレクションのクロワゾネ・モデル、ユリス・ナルダンの原点とも言えるスモールセコンド・モデルなど、「海」のイメージを強烈に打ち出した新作が多数、登場した。



取材・文:田中克幸 / Report&Text:Katsuyuki Tanaka
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi

※表記は2016年8月現在のものになります。



ユリス・ナルダン についてのお問合せは…
ソーウインド ジャパン株式会社
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-2-1 平河町共和ビル3F
TEL: 03-5211-1791  FAX:03-5211-1799
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ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)についてのお問合せは・・・

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