
いまでこそ、猫も杓子も“自社ムーブメント”を開発しているが、かつては老舗や名門ブランドの特権だった。しかし自社ムーブメントを所有すれば、よりオリジナリティの高い時計作りが可能になるのは明白。そこでフレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)では、2004年に自社ムーブメントを発表し、マニュファクチュールを名乗るようになる。
一般的にマニュファクチュール・ブランドの時計の多くは高価になる。しかしフレデリック・コンスタントの場合は、生産本数が多いためコストの低下を可能にした。さらに生産ラインを近代化することで、作業効率を高めているのも特徴だ。
実は創業者のピーター・スタース氏はオランダ人。そのため時計業界の因習にとらわれることなく、様々な改革が可能になったのだ。
フレデリック・コンシタントのモットーは、“良質なスイス時計を手の届く価格で提供すること”にある。それは10年目を迎えた自社ムーブメントモデルにも、しっかり受け継がれている。