
ドイツの小規模メーカー「ストーヴァ(STOWA)」は、大メーカーのようにたくさんの新作を発表することはできない。しかしだからこそ、柔軟な発想で新しい価値を創造することもできる。
今年の新作の目玉は、パイロットウォッチの新基準「TESTAF」。
そもそもパイロットウォッチとは、故障するとパイロットや乗客を危険に直面させてしまうというシビアな“計器”である。それにも関わらず時計業界には明確な基準がない。そこで航空学で有名なアーヘン工科大学と時計メーカーSINNが、視認性や耐磁性能、素材などを研究し、パイロットウォッチの新規格として「TESTAF(テスタフ)」を生み出したのだった。
ストーヴァもパイロットウォッチの名門として活躍してきたという歴史があるため、いち早く新規格に対応させた新時代のパイロットウォッチを開発。歴史を受け継ぐものとして、パイロットウォッチの本流を極めようという姿勢を見せている。