メインホール1.0内で従来と同じ位置を占めたロレックス(ROLEX)の新ブース。壁に施された波模様の装飾が大海原をイメージさせ、その敷地面積はバーゼルワールド最大クラスの1230平方メートルという、まさに王者のような堂々たる貫禄で来場者を圧倒した。
2000年以降着々と実行されてきた主要コレクションのアップデート、あるいは新バリエーションの創出は2013年の本年も堅調。その象徴的な新作と言えるのが、誕生50周年を迎えた「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ(OYSTER PERPETUAL COSMOGRAPH DAYTONA)」のプラチナ製である。非常にクールな印象を与えるアイスブルー・ダイアルはプラチナモデルにのみにセットされ、アニバーサリーを祝うモデルとしてのスペシャル感を一層高める。折しも本年よりフォーミュラ1(F1)のグローバルパートナー、および公式タイムキーパーを務めるロレックスにふさわしい話題作といえよう。
また2005年に新世代モデルが発表された「オイスター パーペチュアル GMTマスターII(OYSTER PERPETUAL GMT-MASTER II)」では、セラクロムベゼルに初のブラック&ブルーの2色カラーが登場。これまでのブラック&レッドやブルー&レッドのベゼルとは異なる、極めてクールなGMTマスターIIの完成である。
一方、2007年誕生の「オイスター パーペチュアル ヨットマスターII(OYSTER PERPETUAL YACHT-MASTER II)」にはステンレススティール・モデルが登場。しかもカウントダウン機能の一部パーツを刷新した新型自社開発・製造ムーブメント、Cal.4161を搭載し、外装面のみならずメカニズムにおいても改良の手を緩めない姿勢を表明した。またカラフルなダイアルとレザーストラップが新たな魅力を引き出す「オイスター パーペチュアル デイデイト(OYSTER PERPETUAL DAY-DATE)」なども登場し、このように陸・海・空全域を制覇する鉄壁の新作体制を敷いた「時計の王者」は、その健在ぶりを大いにアピールしたのである。