BASEL WORLD2013 JAQUET DROZ New Model | 2013年 ジャケ・ドロー新作 グラン・ウール GMT 　01

「マジェスティック・ベイジン」コレクションのひとつである「グラン・ウール」は、1本の針で時と分を表示する“1本針”時計。ミニッツスケールは1時間を6分割していることから、ひと目盛りは10分に相当する。しかも24時表示式なので、1時間あたりの時刻読み取り角度は、12時表示式の半分となるわずか15度。つまりこの時計は、1日の流れを極めてゆっくりと表現するために作られたのである。それは秒針を廃したことからも推測できる。おそらく着用者は、12時表示式の中3針時計にくらべて、時間経過を2倍以上に感じるであろう。

　 本年の新作では、時刻表示針と区別するためブルーに青焼きされたGMT針を装備する「グラン・ウール GMT（GRANDE HEURE GMT）」が登場した。GMTはジャケ・ドローでは初のモデルとなる。このページの写真のように一見すると普通の2針時計にも見えるが、24時表示式であるためローカルタイムとホームタイムの時差が直感的に把握できるという効果がある。初のGMTモデルに24時表示式のグラン・ウールを選んだ理由は、このような所にあるのかもしれない。

＞グラン・ウール初のGMTスペックは？