
シチズン(CITIZEN)は歴史あるマニュファクチュールとして機械式時計も作っているが、エコ・ドライブや電波時計、表面加工技術のデュラテクトなどの技術を開発し、時計を進化させる役割も担っている時計メーカーだ。 しかしここ数年で、シチズンを見る目が変わってきた。デザイン力に優れた遊び心のある時計を作っているというイメージが定着しつつあるのだ。
そのきっかけとなったのは、2009年から始まったコンセプトウォッチの成功だろう。しかもそれらの時計の多くは、その後きちんと商品化にこぎつけている。だからこそ、単なるデザインコンシャスな時計にならず、“未来の時計”として評価されるのだ。
2013年の今年、バーゼルワールドでは新しく生まれ変わった展示ブースによって、先進性やアバンギャルドさ、そしてデザインセンスに高さを如何なく発揮した。
設計を担当したのは、パリを拠点に活動する建築家ユニット「DGT(ドレル・ゴットメ・田根 / アーキテクツ)」である。