
プレSIHHとして、2011年末に14日間パワーリザーブを備えた「パトリモニー・トラディション・14デイズ・トゥールビヨン(PATRIMONY Traditionnelle 14-days Tourbillon)」を発表したヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)。当然このモデルが2012年の目玉と思いきや、期待を上回る展開が待っていた。
トノーケースのコレクション「マルタ(MALTE)」のリニューアルだ。
ヴァシュロン・コンスタンタンでは1912年からトノーケースのモデルを作っており、その100周年を記念したのだ。
それゆえケースフォルムは特定モデルへのオマージュということではなく、100年かけて積み上げてきた集大成と見る事ができる。
人気の高い「パトリモニー(PATRIMONY)」と「オーヴァーシーズ(OVERSEAS)」の両コレクションの陰に隠れ、個性の強い玄人好みの時計というイメージがあったマルタ・コレクションだが、今回のリニューアルによってエレガントさが増した。これなら一般のユーザーにも受け入れられる存在になることだろう。