BASEL WORLD2012 PIERRE DEROCHE New Model | 2012年 ピエール ドゥ ロッシュ新作 TNT ロワイヤル レトロ RB　01

　 2009年にバーゼルで発表された「TNT ロワイヤル レトロ（TNT ROYAL RETRO）」は、ピエール ドゥ ロッシュ（PIERRE DEROCHE）の着想力と技術力に舌を巻いた点では、同軸積算計クロノグラフの「スプリットロック（Split Rock）」以上であった。

　 1本のセンター秒針がダイアルを1周することで60秒の経過を表示する通常の時計とは異なり、当モデルではダイアル外周部に設置された6本の短秒針が「0→10」「11→20」と10秒ごとにリレーすることで1周60秒の経過を表示する。しかも各秒針は各々の到達点に達した段階で帰零するレトログラード機構である。これがまるで陸上競技のトラック上で行われるバトンリレーを見るようで、ダイアルから目が離せないほど動きが面白い。

　 本年新作のひとつとして、このダイアル上のスペクタクル効果をより上げるため、スポーティな限定バージョン「TNT ロワイヤル レトロ RB（TNT ROYAL RETRO RB）」が発表された。「RB」とはラバーを指し、スティールにモールドされたラバーベゼルやブルーステッチ入りのラバーストラップを特徴とする。セミスケルトン仕様のダイアルにより秒針の作動メカニズムが堪能でき、また47.5mmというかなり大型なケース径も、リレー秒針のダイナミズムさを伝えるに充分。デュボア・デプラのエクスクルーシブ・ムーブメントを搭載する当新作は、世界限定201本の販売となる。

＞デュボア・デプラによる専用ムーブメント搭載