オリス(ORIS)の主要コレクションは大きく4つの部門から構成されている。ウィリアムズF1チーム・モデルで有名な「モータースポーツ」、ビッグクラウンを筆頭とする「アヴィエーション」、フリーダイバー、カルロス・コステとのコラボレーション・モデルを輩出する「ダイビング」、そしてオスカー・ピーターソン等偉大なアーティスト・モデルに加え、スタンダード・モデルもラインナップする「カルチャー」。これらが、オリスの根幹を成すコレクションだ。
毎年バーゼルワールドで発表される新作には、必ずトピック・モデルが登場するものの、そのアピール度は控えめな印象。むしろ、毎回ほぼ全コレクションに新作を投入することで、堅実な発展を目指している意志が伺える。
本年2012年のバーゼルでは、オリスは16モデルを新たに発表。その中でも、要注目の4モデルを紹介したい。
まずオリスの最も新しいシリーズとして、一昨年登場した「アーティックス(Artix)」より「オリス アーティックス GT クロノグラフ(Oris Artix GT Chronograph)」。これは水平表示式のスモールセコンド・インジケーターが特徴。次に海洋環境保護活動をサポートする第3作目として「オリス トゥバタハ リミテッドエディション(Oris Tubbataha Limited Edition)」。「トゥバタハ」とはフィリピンの著名な岩礁海中公園である。次はダイアルの外周トップリングに回転機能を備える「オリス ビッグクラウン タイマー(Oris Big Crown Timer)」。そして最後は、米国ウエストコースト・ジャズを代表するトランペッターであり、ヴォーカリストでもあったジャズ・プレイヤー、故チェット・ベイカーのトリビュート・モデル「オリス チェット・ベイカー リミテッドエディション(Oris Chet Baker Limited Edition)」。
このほか「オリス アクイス チタン クロノグラフ(Oris Aquis Titan Chronograph)」や、「オリス アートリエ レギュレーター(Oris Artelier Regulateur)」など、自信がみなぎった新作が登場した。