
1988年にピーター・スタースにより創業されたフレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)。新興勢力の筆頭として活躍してきた彼らだが、今ではすっかり中堅ブランドとしての貫禄十分の存在になっている。
同社は手を出しやすい価格の自社ムーブメントを所有しており、技術力で語られることも少なくない。しかし人気の源泉は、時代に左右されることのない端正なクラシック顔だろう。ダイアルレイアウトも理路整然と要素が並んでいるため、視認性は良好だ。
しかもケースサイズは40mm前後で腕への収まりもよく、価格も手頃とあって、毎年好調なセールスを記録しているという。
今年の新作もシンプルモデルが登場したが、どちらも程よいクラシック感を持つため、長く付き合っていけるだろう。
満足感の高い時計は、特別な仕掛けを必要としない。人生に寄り添うパートナーとなる時計は、美しいというだけでも十分に価値があるのだ。