ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)のブースは、入口正面が展示スペースになっている。このスペースは毎年テーマに合わせてディスプレイが変化する。

2010年は「メティエダール」にて採用した蒔絵を紹介するために、日本から職人を呼び寄せて実演を行っていたが、2011年のテーマは“旅”。クルーズ船のポスターがディスプレイされ、豪華客船のサロンを思わせる重厚な空間の中で時計師が組み立て実演を行う。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年の創業以来、世界中で時計を販売してきた実績がある。それ自体が“旅”であり、同社の歴史は“旅”なくしては語れないのだ。
旅とヴァシュロン・コンスタンタンを結びつける要素は、時計にも存在する。
実はヴァシュロン・コンスタンタンは世界で初めて「ワールドタイマー機構」を開発した時計メーカー。24時間リングと都市名が書かれたディスクを組み合わせることで、世界中の時間がひと目で分かるこの機構は、世界を旅してきたヴァシュロン・コンスタンタンらしい発想と言えるだろう。