ここ数年、1月のジュネーブで一大パーティを開催してきたウブロ(HUBLOT)。2011年も、もちろんそのパーティは開かれた。ただし、本格的な新作発表の場は、これまではバーゼル・ワールドとなっており、"プレ・バーゼル"というカタチでいくつかの新作を事前にリリースするスタイルがとられてきた。ところが今回は、ジュネーブ市内のホテルの一室において、ある程度まとまった数の新作を発表することがアナウンスされたため、我々も取材を行ったというわけだ。
そこで発表された新作は、通常のブランドなら、十分に"2011年の新作コレクション"と言って通用するレベルの質と量を誇っていた。だが、それでは到底、フォローしきれないのが、やはりウブロなのである。
これらの新作の中で、やはり目を引くのは、伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナの生誕50周年を記念する「キング・パワー アイルトン・セナ(KING POWER AYRTON SENNA)」であろう。すでにアイルトン・セナ財団とのコラボレーション作品も第三弾となったが、今回はスプリットセコンド・クロノグラフを投入してきた。そして、カーボンファイバー製のケースやレーシングカーのエッセンスを導入したデザインは、やはり魅力十分である。
一方、ビバー氏がC.E.O.に就任する以前のウブロのテイストを導入した「クラシック・フュージョン(CLASSIC FUSION)」のラインも絶好調。価格もこなれており、これまた相当の人気を呼ぶのではないか、という予感に満ち溢れていた。