2011年のバーゼル・ワールドでも独創的な機構を持つコンプリケーションから、超薄型のシンプル・モデルまで、幅広いジャンルで新作をリリースしたブランパン(BLANCPAIN)。
それらの中でも特に注目したいのは、"世界初"の新機構を搭載したふたつの新作、つまり「L-エボリューション トゥールビヨン ラージデイト(L-evolution Tourbillon Large Date)」と「ヴィルレ ハーフタイムゾーン 8デイズ(Villeret 8days Half-Timezone )]
である。
前者については個別に紹介しているので、ここでは後者について解説しよう。
このモデルは「ハーフタイムゾーン」の名の通り、インド、スリランカ、ミャンマーなど、30分単位での時差調整が必要な場合に対応するモデル。
12時位置のインダイアルで基準時(ホームタイム)を表示し、センターで30分単位で調整可能な第二タイムゾーンの時刻(ローカルタイム)、9時位置のインダイアルで基準時の昼夜の別、6時位置に第二タイムゾーンに対応する日付、4時位置にはリューズ同軸のプッシャーで選択できる日付変更(D)/タイムゾーン修正(T)のモードが表示される。さらに日付調整するとメカニズムに支障が生じる時間帯(21時ごろから深夜の1時ごろまで)にはTモードに自動移行する安全装置も装備する。
このハーフタイムゾーン・モデルは、8日巻きの他にパワーリザーブ72時間のモデルがあり、8日巻きモデルには18Kホワイトゴールド・ケースにエナメル文字盤、72時間モデルにはレッドゴールド・ケースでギョーシェ文字盤のモデルなど、豊富なバリエーションがそろっている。