どんな国であろうとも、自国の文化やアートが世界的に評価され、世の中に紹介されるというのは嬉しいことだ。ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)は、「Metiers d'Art」(メティエダール=手仕事の芸術の意)という特別なコレクションを発表しているが、2010年のテーマは「蒔絵」だった。
漆を利用して金粉を蒔きつけ、美しい世界を描き出す蒔絵は"ジャパン"と呼ばれ、日本の伝統工芸の代表格として欧米で高い人気を誇っており、それがヴァシュロン首脳陣のお眼鏡に適ったのである。 しかし、アーティスティックなモデルだけではなく、通常モデルも秀作揃いなのが、2010年のヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)。
歴史的モデルを現代に甦らせるプロジェクト「ヒストリーク」シリーズに、新たにふたつのモデルが追加された。
今回彼らが注目した歴史とは、ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)が19世紀から取り組んでいる「超薄型ウォッチ」だ。
ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)では、代々の薄型記録を保持しており、1911年には2.82mm厚、1917年には2.25o厚、1924年には1.88mm厚、そして、1931年には0.94mm厚という驚異的な薄さの懐中時計用ムーブメントを発表している。このような歴史をバックボーンにしたのが、"世界で最も薄い手巻きウォッチ"である「ヒストリーク・エクストラフラット 1955」だ。
新開発ムーブメントCal.1003の厚さは1.64oで、それを収めたケース自体の厚みも4.1mmしかないため、その姿はどこまでも可憐である。また自動巻き式のスクエアモデル「ヒストリーク エクストラフラット1968」もその系譜に連なり、こちらのケース厚は5.50mm。ピアジェの"5.25mm厚"には及ばなかったが、自動巻き式としては十分に驚異的なスペックである。
ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)は創業1755年という業界屈指の老舗なだけに、伝統を大切にする姿勢も一段と強い。今年もその姿勢にぶれがないことが確認できたことがうれしい。
>>>2010年のヴァシュロン・コンスタンタンの注目モデルは、ヒストリーク・エクストラフラット 1955
取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)
※表記は2010年2月現在のものになります。
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