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SIHH2010 MONTBLANC New Model | 2010年モンブラン新作情報

　モンブラン（MONTBLANC）にはいくつもの顔がある。ドイツの名門筆記具ブランドとして全世界的な知名度を持つ一方、2010年で13年のキャリアとなった時計ブランドとしても、30万円台を中心としたミドルレンジが充実しているため機械式時計入門者から支持されている。そして2007年に買収したミネルヴァとの協力体制の下、開発を進めるハイエンドウォッチは、今や時計愛好家から注目の的だ。

　これほどまでにバリエーションの多様な製品を展開するブランドは、他には存在しないだろう。時計専従メーカーではないという出自が、固定観念に縛られることのない製品開発を可能にしているのだ。

　 2010年はフラッグシップの「モンブランスターニコラリューセック」に、シリコンエスケープメントを使用した限定モデルが登場し、またミネルバと共同開発を進める複雑モデルには、特殊なクロノグラフとトゥールビヨンが登場した。

　特殊機能を搭載したモデルたちは、そのどれもが時計愛好家の耳目を集めそうな内容ではあるが、実際のユーザーの買い気をそそるモデルは、やはり価格も品質もデザインも高レベルなコレクションたちだ。

　モンブラン（MONTBLANC）のボリュームゾーンは10万円から50万円に収まる。特に人気が高いのは、モダンデザインの「タイムウォーカー」とエレガントなスタイルの「スター」。この２コレクションが大看板である。

　中でも注目したいのが、"デュアルカーボン"という技法をケースに施した「モンブランタイムウォーカーデュアルカーボンクロノグラフオートマティック」。ケースの表面加工技術は年々向上しているが、モンブランでは車のエンジンバルブに使われるコーティング技術「HARDIFF」とDLC処理の２層皮膜によって、硬度を高めるだけでなくブラック色の深みにまでこだわった。

　実用的な時計だからこそ、外的な美しさにも手を抜かない姿勢を評価したい。

＞＞＞デュアルカーボンの威力とは？