SIHH2010 MONTBLANC New Model | 2010年 モンブラン新作 モンブラン メタモルフォシス　02

　 今年の"研究所"は独創的な表示スタイルを提案してきた。キーワードは変貌（METAMORPHOSIS）。 基本構造としてはモノプッシャー式のレギュレータークロノグラフで、時刻モードの際には12時位置が時針、中央がレトログラード式分針で、センターセコンド針も搭載。6時位置が針式カレンダーだ。 しかしケースサイドのスライダーを操作すると、ダイアルの表示がステージのどん帳のように割れ、時刻モードからクロノグラフモードへと変貌するというのだ。

　 クロノグラフモードになると、センターセコンド針がクロノグラフ秒針となり、6時位置は31分の積算計となる（時分針はそのまま）。文字にしただけでも頭が混乱するほど複雑でユニークなクロノグラフ機構である。

　 この時計を製作したのは、ジョニー・ジラルダン(写真左)とフランク・オルニー(写真右)という若手時計師（写真中央はテクニカルディレクターのドメトリオ・キャビドゥ）。その大胆で野心的なアイデアを堪能したい。

＞生産本数は世界で28本のみ