標高1000mの山奥にあり、1年の半分近くを雪に閉ざされる町ラ・ショー・ド・フォンは、多くのメーカーが拠点を構える時計産業の中心地。この町に時計産業をもたらしたのが、ダニエル・ジャンリシャールという人物だった。
彼は鍛冶屋の見習い工から身を立て、1705年には隣町のル・ロックルに時計工房を設立し、この地に時計産業を根付かせた。
そしてこれらの偉業をたたえる時計メーカーこそ、ジャンリシャール(JEANRICHARD)である。同社では、ダニエル・ジャンリシャールが製作した懐中時計を所有しており、また彼が活躍した時代の時計工具を展示する博物館も運営している。偉大な時計師の足跡に触れることで影響を受け、現代の時計作りに役立てているのだ。
ジャンリシャールの特徴は、自社ムーブメントを搭載していながら、比較的手頃な価格のモデル展開を心掛けていることにある。さらに若きCEOマッシモ・マカルーソのフレッシュな感性を生かしたデザインも魅力的だ。
今年も自社ムーブメント「キャリバーJR1000」をベースにしたモデルをいくつも発表している。例えば1960年代作の"DANIEL JEANRICHARD"銘の時計(実際に製造したメーカーは不明)をベースにしたダイバーズウォッチ「アクアスコープ」は、アンティーク風ケースを楽しめる。ダイバーズウォッチ人気の今だからこそ個性的なモデルを選びたいと考える人には最適だろう。
さらに2007年から始まったイタリアの名門バイクメーカー「MV アグスタ」とのコラボレーションは2010年も健在。アメリカ・ソルトレイクシティで行われる最高速を競うレース「ボンネビル・スピードウェイ」では、ジャンリシャール(JEANRICHARD)がMVアグスタチームをサポートしており、単なる時計のデザインだけではない、深いつながりを持っているのも特徴である。
なお、新作の「クロノスコープ MVアグスタ ブルターレ アメリカ」は290本の限定モデルだが、この生産本数は「MVアグスタ ブルターレ」の最高速と同じである。
取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)
※表記は2010年2月現在のものになります。
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