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SIHH2010 A. LANGE & SÖHNE New Model | 2010年 A. ランゲ&ゾーネ新作情報

　 1845年。これはA. ランゲ&ゾーネ（A. LANGE & SÖHNE）にとって記念すべき年である。なぜならそれは創始者であるアドルフ・ランゲがザクセンの首都ドレスデンを離れ、貧しい山村に過ぎなかった郊外に時計工房を開設した年にほかならないからである。

　そのランゲ創業の年から今年は165年目。これを記念してA. ランゲ&ゾーネ（A. LANGE & SÖHNE）は多くの新作を2010年のSIHHにおいて発表した。

　特に注目されたのは「アドルフ・ランゲへのオマージュ（讃辞）三部作」と銘打たれた３つの記念モデル。それが「トゥールボグラフ "プール･ル･メリット"（TOURBOGRAPH "Pour le Mérite"）」、「ランゲ1･トゥールビヨン（LANGE 1 TOURBILLON ) 」、「1815ムーンフェイズ（1815 MOON PHASE）」である。

　そして、これらの記念モデルに採用されたが、ランゲが新たに開発した「ハニーカラーゴールド」と呼ばれる新種のソリッドゴールド素材である。

　これは"ハニー（蜂蜜）"という名称からわかるように、温もりを感じさせる優しい色合いを持つが、さらにもうひとつの特徴がある。それは柔らかく傷つきやすいゴールドの特性を克服する"硬さ"である。

　すなわちハニーカラーゴールドのビッカース硬度（HV）は300～320。これに対して18Ｋイエローゴールドは135である（以上の数値はプレスリリースより抜粋）。ビッカース硬度300以上という数値は、ステンレスが200程度であることを考えると相当に硬く、着用による細かな傷が付きにくいことになる。

　この特別製ゴールドを採用した三部作に加え、ドレスデンの標準時業務にインスパイアされた「リヒャルト・ランゲ"レフェレンツウーア"（RICHARD LANGE "Referenzuhr"）」や、復活デビュー作を自動巻き化し新機軸を加えた「ランゲ1・デイマティック（LANGE 1 DAYMATIC ）」など、豊富な新作でアニバーサリー・イヤーを祝福したのである。

＞＞＞超高精度な「リヒャルト・ランゲ"レフェレンツウーア"」