1970〜1980年代のSF映画やTVシリーズ、アニメーションなどに強くインスパイアされたレトロ・フューチャーなタイムピースと言えば、MB&F(マクシミリアン・ブッサー&フレンズ)だ。
彼は毎年、ジュネーブ市内の老舗ホテル「ドゥ・ラ・ペ(De La Paix)」で展示会を開いているが、2010年もまた同じホテルの同じ部屋を借り切ってプレゼンテーションが行われた。ここからも彼のビジネスが絶好調ということがわかる。それを証明するのが、2009年の10月27日にウェブに新作の情報がアップされたとたん、3日間ですべて売れてしまったという事実。つまりMB&Fは、熱狂的なファンを世界各地に持っているのだ。
そのMB&Fの新作から、すべてサファイアガラスで覆われた「オロロジカル・マシーン No.2 サファイア・ヴィジョン(Horological Machine No.2 Sapphire Vision)」、そしてウォッチデザインの巨匠アラン・シルベスタイン(Alain Silberstein)が手がけた「オロロジカル・マシーン No.2.2"ブラック・ボックス" (Horological Machine No.2.2"BLACK BOX")」を紹介しよう。
「今年は戦略を変える。つまりハイパー・クリエイティブな本当に驚くべきマシンを作る」(マクシミリアン・ブッサー)
そんなハイパーなモデルのひとつであるマシン4のムーブメントは、すでに完成。それはまさに驚くべき時計の"エンジン"だが、これは一体、どんなケースに搭載されるのか? それはおそらく2010年7月に予定されているブッサーの来日時に判明するはずだ。
取材・文:名畑政治 Report&Text:Masaharu Nabata
写真:高橋和幸(PACO)Photos:Kazuyuki Takahashi(PACO)
※表記は2010年5月現在のものになります。
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