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VOUTILAINEN独立時計師カリ・ヴティライネンの最新作に見る伝統的な時計製造と未来への架け橋 01

世界的な評価を得るに至った
独立時計師カリ・ヴティライネンの歩み

2011年に初作が発表され、以後、ヴティライネンの基幹モデルに位置付けられている「ヴァントゥイット」

2011年に初作が発表され、以後、ヴティライネンの基幹モデルに位置付けられている「ヴァントゥイット」。文字盤は0.8mmのシルバー製の板材に0.2mmの深いギヨシェ装飾が手彫りで施され、さらに時分針は18Kをベースにブルースティールを組み合わせたバイメタリックにするなど、随所に手の込んだディテールが確認できる。


 2002年にブランドが設立されると、手作業によって丁寧に仕上げられた外装と、伝統的な時計製造技術を駆使して組み上げられた自社製造ムーブメントが、専門家や時計愛好家に高く評価され続けているヴティライネン。それが証拠に、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)では2007年発表の「オブセルヴァトワール」を皮切りに幾度もの受賞を果たしている。

 このブランドを率いるのが、フィンランド出身の時計師カリ・ヴティライネン氏だ。そもそもフィンランドで時計師を志すこと自体が珍しいように思えるのだが、なぜ彼はスイスから遠く離れたこの地で、時計師になろうと考えたのか。


「若い頃より、自分自身が会社に勤めるようなタイプではないことはわかっていたので、将来は手に職をつけたいと考えていました。時計師になろうと考えたそもそものきっかけは、知人の勧めでエスポーにある時計技術学校に通い始めたこと。そこで学習していくうちに、時計製作を職にしようという意識が高まっていったのです」


 今もなおフィンランドには時計産業がないものの、一方では20世紀初頭からいくつもの時計学校が建てられており、時計に携わる人は決して少なくない。特に第二次大戦後は、フィンランドにも時計やジュエリーを取り扱う店舗が増加。アフターサービスに関わる人々を育成していく点からも、時計学校の存在はより不可欠になっていったという。

 ヴティライネン氏は1986年にフィンランドの時計技術学校を卒業。その後、スイス・ヌーシャテルの時計学校WOSTEPを経て、1990年にミシェル・パルミジャーニ氏の時計修復工房でキャリアをスタートさせた。


「当時のスイスはEUとビザの連携をしていなかったので、時計メーカーも他国から積極的に人材を確保する状況ではありませんでした。そんな中、パルミジャーニさんの工房は受け入れ態勢が柔軟だったため、フィンランド国籍の私を採用してくれたのです。17人しかいない、下請け的な仕事を行う小規模な工房でしたが、他ブランドのユニークピースやアンティークの複雑時計に触れることができ、得るものは多かったように思います」






INFORMATION

ヴティライネン(VOUTILAINEN)についてのお問合せは・・・

株式会社 The Carat (ザ・キャラット)
TEL: 03-3248-4350
info@voutilainen.jp


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