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G-SHOCK金無垢G-SHOCKが魅せる“究極なまでに非常識”な仕上がり 02

金無垢G-SHOCKの随所に光る
喜ばれるための徹底したクリエイション

評価試験に使用された金無垢のサンプル

評価試験に使用された金無垢のサンプル。ベゼルとバンドの表面や縁には、試験の際に付いたたくさんの傷が見られる。このサンプルでの評価が成功したことで、商品化が進められた。


 2018年4月、35周年の目玉のひとつとして発売されたのが「GMW-B5000D」。G-SHOCKの“ORIGIN”である「DW-5000C」のデザインを踏襲しながら、ケースとバンドにステンレススチールを採用したモデルで、レギュラーモデルでありながらも品薄状態が長く続いたG-SHOCK屈指のヒット作だ。そしてこの「GMW-B500D」こそ、「コンセプトモデルで生み出した耐衝撃構造をどうにか商品化して活かしたい」という開発チームの強い思いによって誕生したモデルである。


 ステンレススチールは、それまでG-SHOCKに採用されてきた樹脂と比べると、当然、素材自体の耐衝撃性は高い。しかし一方で重量もあるため、落下時の衝撃も大きくなり、内部構造を一から見直す必要があったという。そこで採用されたのが、モジュールを保護するケースとベゼルの間にクッション材をセットする“ダンパー構造”。さらに、通常のG-SHOCKではケースとバンドを2本の足で接続しているが、ステンレススチールを採用するにあたっては3本足構造を取り入れている。これは、ケースとバンドをつなぐ連結パイプが落下時の衝撃でたわむことを回避するためだ。いずれもコンセプトモデルで生まれた構造をベースにリニューアルしたものである。


  • G-SHOCK GMW-B5000D-1JF
  • G-SHOCK GMW-B5000D-1JF


    2018年4月にリリースされ、爆発的ヒットとなったステンレススチール・モデル。デザインはG-SHOCKのORIGINを踏襲しているが、Bluetoothの搭載に加え、標準電波(マルチバンド6)による時刻修正システムにも対応するなど、利便性の高い機能を備える。


    ケースサイズ:49.3×43.2mm
    ケース厚:13.0mm
    ケース素材:ステンレススチール
    防水性:20気圧
    ブレスレット:ステンレススチール
    価格:60,000円(税抜)



 この間、伊部氏を悩ませる事案があった。2015年の発表時に「販売はしない」とアナウンスをしたコンセプトモデルに対し「購入したい」という、伊部氏が予想もしていなかった反応があり、しかもその声は、月日が経っても止まるどころかますます大きくなっていたのだ。伊部氏は次のように振り返る。


「一点モノであるうえに、コンセプトモデルなので評価試験もできないとお話ししたのですが『評価試験はしなくていい。一点モノであればこれを売ってくれればいい』という声ばかりだったんです。たしかにコンセプトモデルを作ってしまった責任はある。しかも購入を希望する声がどんどん大きくなり、もう後には退けなくなってしまったので、それならば35周年の最後に販売するという方向で動き始めました。決断したのは2018年のバーゼルワールドが終わった頃。そこから1年足らずで評価までこぎつけました」


 西村氏は過去の耐衝撃構造を研究し、全方向からの衝撃に備えてさまざまな要素を部品のなかに挟み込んでいった。それは「これまでの耐衝撃構造の集大成のような感じ」だという。なかでも苦労したのがバンドとケースの接合部。ピンが細く折れてしまうため、その太さを変えることはもちろん、衝撃吸収パーツをピンの周りに施すなどの工夫をしていった。こうして評価試験が実施されたのは、2018年12月。35周年のファンイベントの最終日直前のことだ。



  こうして完成した限定35本の「G-D5000-9JR」は、タフさを実証したのみならず、仕上がりも金無垢モデルにふさわしい美しさを放っている。特筆はバンドで、それぞれのコマに設けられている丸い穴はステンレススチール・モデルでも見られる意匠だが、金無垢モデルでは仕上がりの美しさを考慮し、すべての穴を18Kのネジで留める構造にした。


普通に考えれば非常識だしあり得ない工程です。本来は、作りやすくするためにはどうするかを考えるのが普通だと思うのですが、私たちにとってそれは関係ない。『どういうスタイルだったら喜んでもらえるか』という観点で入るので、製造の工程はある程度無視しているに近いんです。もちろん、ものすごく苦労しますし、メーカーさんからは『やりづらい』とも言われます。もっとも『楽しい』とも言っていただけるので、そこは救いですけどね(笑)。結果的に、1カ月に2本しか生産できないのですが、ものすごくいいモデルに仕上がったと実感しています」




  • G-SHOCK GMW-B5000D-1JF
  • G-SHOCK G-D5000-9JR


    2015年発表のコンセプトモデルを商品化した金無垢G-SHOCK。ケース、バンドはもちろん、ビスに至るまでゴールドを採用しているだけに、手にしたときの重量感はかなりのもの。世界6局の標準電波に対応するなど、G-SHOCKらしい実用性も備えている。2019年5月15日より受付開始。※写真は最終仕様ではありません。


    ケースサイズ:50.0×43.2mm
    ケース厚:13.0mm
    ケース素材:18Kイエローゴールド
    防水性:20気圧
    ブレスレット:18Kイエローゴールド
    ムーブメント:クォーツ(Bluetooth &電波ソーラー)
    限定:35本
    価格:7,700,000円(税抜)


取材・文:竹石祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto

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