メインコンテンツに移動

PARMIGIANI FLEURIER×KAMINE 淘汰の時代を超えて生き残る “本物の時計”とは?

淘汰の時代を超えて生き残る “本物の時計”とは?

久々の対面に感激もひとしおのミシェルさんと上根さん。今回の訪問を契機に、カミネ 元町店での『パルミジャーニ・フルリエ』の扱いが再開されることが決定した。

上根:時計業界はこの10~20年で、大資本によって再編成されました。その結果、時計の向こうに人物が見える製品が減っている気がします。もちろん、独立時計師もいますが、なかなか受け入れられない時代です。これに対して、資本がしっかりしていて品質も生産も安定し、かつ製品の向こうに時計師であるミシェルさんの姿が見える『パルミジャーニ・フルリエ』というブランドは、今や非常に珍しい存在です。

 これからブランドが淘汰されていく時代だと私は考えているので、生き残れるのは『パルミジャーニ・フルリエ』のようなブランドではないかと判断し、再び扱うことを決めました。


パルミジャーニ:そう言っていただけると嬉しいですね。きっと、これから上根さんとご一緒にいろいろなことができるでしょう。

 おっしゃる通り、私たちのバックにはサンド・ファミリー財団があり、小規模ながら時計製造の拠点を作ろうと考えたのです。つまり、時計のすべてを自社で作れる体制を作るということ。そのために生産設備に巨額な投資をしてきました。そうすれば『パルミジャーニ・フルリエ』というブランドも、長く続けられると判断したのです。

上根さん

「私がミシェルさんの時計を扱おうと決めた理由は、芸術作品のように彼の時計製作に対する情熱を感じたからです。そして私共には古い時計も、しっかり直して渡す義務がありますから、時計師の育成とサービス体制の確立をお願いします」(上根さん)

パルミジャーニ氏

「今後は時計師が、もっともっと必要になります。でも大丈夫、ご安心ください。我々は、上根さんの思いをしっかりと受け止めて、誠実なモノ作りを進めると共に、必要な時にキチンと対応できる時計師の育成も継続していきますから」(ミシェルさん)

 私は『パルミジャーニ・フルリエ』がスタートする前から、自分の時計芸術を完成させたいと考え、すべてひとりで特別なモデルだけを数点ずつ作ってきました。ブランドができてからは、職人の技術を継承する考えの下、ある程度の数を作ることにしたのです。しかし、そのような芸術的な時計は作ればいいというものではありません。希少性も大切ですので我々は年産5000本程度の生産規模を維持していきたいと考えています。


上根:『パルミジャーニ・フルリエ』は垂直統合により安定した一貫生産を実現した“真のマニュファクチュール”であり、ミシェルさんの個性もしっかり継承・確立されています。しかも、重要な部品や完成ムーブメントを有名ブランドに供給するなど、本物の資質を備えた強みがありますね。


パルミジャーニ:私が目指すのは、時計師としての私の個性とブランドの個性を進化させていくこと。すでに方向性は確立され、以前は細く小さかった道が今ではだんだんと広がっています。もちろん、あらゆる部品を自社製造するには多大な投資が必要でした。そこで採算性向上のため、他社にも部品やムーブメントの供給を決意したのです。


上根:そのメリットが活かせるのが『パルミジャーニ・フルリエ』の特徴ですね。最近は時計の価格が高いという話ばかりですが、『パルミジャーニ・フルリエ』には、他社にないアドバンテージがありますから、必ず正当な価値として評価されるでしょう。


パルミジャーニ:私たちの工房を見学すれば、この価格も当然と理解していただけるでしょう。時計愛好家の方には是非、工房にいらしていただきたい。


上根:ただ、お客様を全員、工房にお連れできませんからね。私がお願いしたいのは、まっとうに作られたことを証明する明確な目印。時計界には『ジュネーブ・シール』や『COSC公認クロノメーター』などの検定制度がありますが、その中で一番厳しい基準を設けているのが『カリテ・フルリエ』ではないかと思います。しかし、その認証の付いた時計が非常に少ない。これが残念なんです。


パルミジャーニ:『カリテ・フルリエ』は私が発案したのですし、もちろん一生懸命やっています。現在の我々は『カリテ・フルリエ』はひとつのコレクションに絞っています。全モデルに付けるのは、とても手間とコストがかかますから。


上根:ひとつといわず、いくつかのコレクションに認証を付けてもらえませんか?


パルミジャーニ:今は、ひとつのラインに絞ることで高みを目指しています。それにより他のコレクションにも良い影響が及びます。『カリテ・フルリエ』のコレクションを作ることは製品全体の底上げになるのです。

 しかも『カリテ・フルリエ』は、スイスの時計メーカーなら、どの会社でも受けられます。実はジュネーブシールは会社がジュネーブになければならず、昔は時計師さえジュネーブに住むスイス人に限るという決まりがありました。そうやってジュネーブ製であることを保護していたんです。


上根:確か、現在は部品の80%がスイス製でないとスイス製と認められないと聞いていますが、パルミジャーニは如何ですか?


パルミジャーニ:我々の製品は100%スイス製です。そもそも『カリテ・フルリエ』は100%スイス製でないと検定を受けられません。でもストラップは除外されます。スイスにはワニを飼育しているところはありませんから。


上根:どうか“100%スイス製”ということを、もっとアピールしてください。そして、これをわかっていただくための認定が必要です。私は本物の価値があると知ってますから、『パルミジャーニ・フルリエ』を扱うのです。これからは本物しか生き残れませんからね。


 上根社長が“本物”と認めた『パルミジャーニ・フルリエ』。これから始まるカミネと『パルミジャーニ・フルリエ』による新たな展開に期待したい。


取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:奥田高文 / Photo:Takafumi Okuda
協力:パルミジャーニ・フルリエ・ジャパン、(株)カミネ / Special thanks to:PARMIGIANI FLEURIER JAPAN、Kamine Co.

カミネ 元町店についてのお問合せは・・・
〒650‐0021兵庫県神戸市中央区三宮町3-1-8
Tel.078-327-3363
営業時間 10:30~19:30
定休日:不定休
>>>店舗オフィシャルサイトはこちら
>>>ショップ詳細はこちら


パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER) についてのお問合せは……
パルミジャーニ・フルリエ
〒107-0061 東京都港区北青山2-12-15 G-FRONT 青山 10F
Tel.03-5413-5745
>>パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER) 公式サイトはこちら
>>パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)のGressive掲載ショップはこちら
※上記商品を取り扱っていない店舗もございます。

INFORMATION

パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)についてのお問合せは・・・

パルミジャーニ・フルリエ
〒107-0061 東京都港区北青山2-12-15G-FRONT青山10F
TEL: 03-5413-5745

パルミジャーニ・フルリエのオフィシャルサービスはこちら twitter X(旧Twitter) facebook facebook youtube youtube instagram instagram

パルミジャーニ・フルリエ ブランドページを見る

NEW RELEASE

新着情報をもっと見る