1951年に誕生して以来、その確かなクオリティはもちろん、オリジナリティあふれるデザインでも高い支持を獲得し続けてきた国産機械式時計ブランド、オリエントスター。去る2021年、ブランドはデビュー70周年のアニバーサリーイヤーを迎え、これを記念した限定モデルをリリースしたが、そのいずれもがモダンなデザインをまとい、ブランドのネクストステージを予見させるルックスへと進化を遂げていた。そして2022年、オリエントスターは独創的なデザインワークを維持しながらもその表現力にさらなる磨きをかけ、“輝ける星”と呼ばれるに相応しい、ソフィスティケートされたタイムピースを完成させた。
グレーとシルバーを基調とし、よりモダンなルックスに仕上げた「コンテンポラリーコレクション スケルトン」。ブルーの針をアクセントとし、広大な宇宙をイメージさせるデザインは、2021年発売の限定モデルを継承している。
今や、オリエントスターを象徴するデザインとなったスケルトンダイアルを、同社が初めて採用したのは1991年のこと。その嚆矢となった「オリエント モンビジュ※」はケース、ムーブメントともにゴールドのカラーで統一されたエレガントな佇まいで瞬く間に人気を獲得。このモデルに用いられたスケルトン加工のムーブメントはその後、オリエントスターにも転用され、クォーツの台頭によって休眠状態に追い込まれていたオリエントスターが、本格的に復活する足掛かりとなった。
※オリエント モンビジュは現在販売終了。
「コンテンポラリーコレクション スケルトン」は、そんなアイコニックデザインを取り入れた最新作であり、ブランドが新たなフェーズに入ったことを象徴するモデル。オリエントスターがデビュー70周年の節目を迎えた2021年には、スケルトンの限定モデルを発表して話題となったが、これに続く最新作は、オリエントスターのコンテンポラリーコレクションにおける初のスケルトンモデルとしてラインナップされており、よりモダナイズされたルックスへと昇華している。
このモダンデザインに大きく寄与しているのが、ダイアルのクリエイションだ。“彗星”をモチーフとした2021年の限定モデルでは、外周のレイルウェイトラックやインダイアルリングが深みのあるブルーに彩られ、宇宙に思いを馳せられるようなデザインであったが、最新モデルではこれらのパーツをグレーのメッキ処理で彩色。ペルラージュ仕上げが施されたブリッジとの調和を生み出し、漆黒の宇宙空間を想起させるだけではなく、幅広いシーンで着用できる、クールな表情を生み出している。
ダイアル外周のレイルウェイトラックやインダイアルリングは、グレーカラーでメッキ処理が施され、よりクールな表情を生み出している。
シースルーバックからは、波目模様が施された手巻きキャリバーF8B61の姿が眺められる。
2021年に誕生した46系F8ムーブメントに組み込まれているのが、エプソンのMEMS技術によって開発されたシリコン製のガンギ車。精度を高め、70時間以上の長時間駆動を可能としただけではなく、スケルトンデザインのアクセントカラーにもなっている。
また「コンテンポラリーコレクション スケルトン」では、エッジの効いたケースを採用していることも特徴だ。ポリッシュとヘアライン仕上げを効果的に施したケースは、立体的かつ精悍な雰囲気を放つのみならず、スケルトンダイアルとの組み合わせにより、時計の存在感を一層強めている。その一方で、ムーブメントは自社製造の手巻き式キャリバーF8B61を搭載し、ケース厚は10.8mmのスリムなフォルムを実現。装着感を高めるのみならず、スーツスタイルにも合わせやすいプロポーションに仕上がっている。
ケースにはヘアラインとポリッシュ仕上げがバランス良く施され、スケルトンダイアルが持つコンテンポラリーな表情を引き立てている。
そして、装着感を向上させているもうひとつのエレメントが、新たにデザインされたブレスレットだ。「コンテンポラリーコレクション スケルトン」に採用されているステンレススティール製ブレスレットを構成するのは、ピッチを短くしたH型の駒。それぞれの駒は滑らかに稼動するため、スリムかつ39mmの小径ケースと相まって、手首に吸い付くような、快適な装着感を実現している。
さらにケースと同様、ブレスレットもヘアラインとポリッシュを効果的に組み合わせた丁寧な仕上げが施されている。広い面にはヘアラインを施す一方、各パーツのエッジはザラツ研磨によって艶やかな鏡面に。これにより、ブレスレットにも立体感が生まれ、時計全体にエレガントな雰囲気を与えている。
「コンテンポラリーコレクション スケルトン」は、アイコニックなスケルトンデザインの正統な後継モデルと言えるだろう。単にデザインをモダナイズしただけではなく、オリエントスターらしい洗練された表情と、落ち着きのある雰囲気を携えているのだから。
新デザインのH駒を採用したブレスレット。駒のピッチを短くしたことで手首に馴染みやすく、また随所にポリッシュを施したことでモダンな雰囲気を強めている。
付属の本ワニ皮革バンドに付け替えた状態
取材・文:竹石祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto
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オリエントスター(Orient Star) についてのお問い合わせは…
www.orient-watch.jp/contact/
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※価格は2022年11月1日現在のものです。
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