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ブランドニュース タグ・ホイヤー(TAG Heuer) /sites/default/files/newsThumbnail/01_title_36.jpg /sites/default/files/newsMainImage/01_title_36.jpg 年の新作として、業界をリードするポールポジション獲得を狙う9つの「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」最新モデルをWatches & Wonders Geneva 2025にて発表しました。1980年代を華麗に彩ったアイコンウォッチを称えた今回の発表によって、ウォッチメイキングにおけるタグ・ホイヤーの地位がさらに強固なものとなります。洗練された38mmのケースサイズ、ステンレススティールへのサンドブラスト仕上げやDLCコーティングなどのアップグレードされた仕上げ、人間工学に基づくデザインの改良、最先端の“ソーラーグラフ”ムーブメント、人目を引く多彩なカラーバリエーションにより、タグ・ホイヤーは再びトップスピードで走り出しています。2025年から再びF1の公式タイムキーパーを務めるタグ・ホイヤーにとって、この数々の伝説を生んできたコレクションのエネルギーを再び燃え上がらせるのに、これほどふさわしいタイミングはありません。


スピードとパートナーシップが生んだ新しいデザイン

 1986年は、「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」コレクションが発表されただけでなく、“タグ・ホイヤー”という新しいブランド名が公式にデビューしたという意味でも、ブランドの歴史において極めて重要な年となっています。この年、歴史あるホイヤー社がテクニーク・ダバンギャルド(TAG)社によって買収されたことで、両社の名がひとつになり、パフォーマンス、イノベーション、未来志向という共通の理念を推進し、時計製造業界の再構築に取り組むことになったのです。

 この戦略に基づいた製品、販売、マーケティング、開発に対する画期的なアプローチにより、「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」コレクションは、こうした新しい世界のまさに中心に位置することになります。1980年代後半の精神を取り入れ、スイスの時計業界でそれまで目にすることのなかったカラーで展開されたこのコレクションは、その文化的なつながりを通じて、新たな消費者層に共感を呼び起こしました。

 現在、多くの人々が、初めてのスイスウォッチとして、革新的なデザインに鮮やかなカラーを纏った時計を選んだことを懐かしく思い出しています。今回「フォーミュラ1」のデザインを見直し、極めて革新的な方法でイメージを一新させることで、今もなお、この伝統の一部であり続けられることをタグ・ホイヤーは、とても光栄なことだと考えています。

 発表以来、年を重ねる中で「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」は、伝説的なアンバサダーとのタイアップから、Kithやオラクル・レッドブル・レーシングといった有名ブランドとのパートナーシップまで、その歩みを形作るコラボレーションによって進化を続けてきました。こうしたコラボレーションのすべてがブランドのDNAと時計愛好家の心に刻まれ、コレクションが単に高精度の時計というだけでなく、モーターレーシングのスリルを生き生きと体感できるものであることを証明しています。

 F1の公式タイムキーパーを務めるタグ・ホイヤーは、モータースポーツと極めて深い絆を築いてきました。1971年のフェラーリ、1979年のマクラーレンとの先駆的なスポンサーシップから、現代のレースにおける手に汗握るフィニッシュの計時まで、タグ・ホイヤーのレガシーは、数十年にわたり高速レースを繰り広げてきたF1の歴史の中に刻まれています。今回「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」コレクションは、さまざまな感動を生んできた歴史に先進的なデザインとイノベーションを融合させた新作タイムピースを発表し、この絆を改めて祝福します。

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次世代へ向けたデザイン

 最新の「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」コレクションでは、モーターレーシングに着想を得たデザインを新鮮かつ、エネルギッシュに解釈した9つの個性的なモデルが登場。このうち、ステンレススティール製ブレスレットが付いたクラシックなブラックとホワイトのダイヤルのモデルとディープブルーのモデル、さらに大胆なレッドのモデルがコアコレクションを構成します。残りの6モデルは、リミテッドエディションとなっており、ブラック×レッド、ブラック×イエロー、ブルー×ブラック、ホワイト×グリーン、ホワイト×レッド、グリーン×レッドの印象的なカラーコンビネーションが特徴です。いずれのモデルも1986年のオリジナルコレクションにオマージュを捧げるものであり、当時、時計愛好家やコレクターの共感を呼んだ、スイスの時計製造業界において際立っていた主要な要素はそのまま受け継いでいます。

 オリジナルの35mmモデルから進化した38mmバージョンは、この時計のエレガンスを高める独特な“デクロシェ”と呼ばれるデザイン上の特徴は継承し、スポーティさと日常使いの絶妙なバランスを実現しながら、さまざまな腕元のサイズにフィットするようデザインされています。また、人間工学に基づく改良により、「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」の特徴である大胆な存在感を損なうことなく、快適で並外れた装着感を提供します。スーパールミノバ®を塗布したアプライドタイプのインデックスは、オリジナルのシールド型マーカーを再解釈したもので、時計の外観をよりスタイリッシュなものにしています。さらに、オリジナルのデザインに着想を得た針は、より高度な仕上げと改善されたプロポーションで生まれ変わり、時計のプレミアム感をさらに際立たせています。これにより、どのような照明の下でも最高の視認性が確保されるとともに、ケース全体のバランスが見直されることで、快適性と視覚的インパクトの両方が向上しています。

 すべてのモデルには、ブランドのレガシーを現代的に解釈したタグ・ホイヤーのシールドロゴをダイナミックにエンボス加工であしらったラバーストラップ、ラバーレーシングストラップ、エレガントなステンレススティール製ブレスレットのいずれかが取り付けられ、高い汎用性を約束しています。ステンレススティール製ブレスレットは、デザインを一新させることで、連結部分の可動性が向上し、手首の動きにスムーズにフィット。優れた装着感と洗練された上質な印象をもたらしています。

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パフォーマンスを牽引するイノベーション

 この新作のDLCコーティングとサンドブラスト仕上げを施したステンレススティール製ケースやTHポリライト製ケースの心臓部には、「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」コレクション初となる“ソーラーグラフ”ムーブメントが搭載されています。タグ・ホイヤーが開発したこのムーブメントは、無限のエネルギー源である太陽を利用することで知られ、多くのメリットをもたらすことを約束しています。

 このソーラーグラフムーブメントでは、バッテリーは時計が太陽光や人工光にさらされることで充電されます。直射日光にわずか2分間当てるだけで、この時計を丸一日動かすのに十分な動力を蓄えることができます。また、太陽光に40時間ほど当ててフル充電されると、その後、一切光に触れることがなくても、最大10か月間連続で時計は動き続けます。時計が止まってしまった場合も、超効率的な充電機能を備えているので、わずか10秒間光源にさらすだけで時計は再び動き始めます。このバッテリーも15年という驚異的な寿命を誇り、長期にわたる信頼性を保証します。

 ムーブメントに加えて、今回新たに導入されたのが、タグ・ホイヤーが開発した“THポリライト”。軽量で耐久性に優れ、無限のカラーバリエーションを実現し、人間工学とデザイン性の両面を最適化することが可能な新素材は、タグ・ホイヤーのイノベーションへのひたむきな取り組みにおける新たなマイルストーンを記すものとなっています。「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」のファンに長年親しまれてきたアイコニックな菊の花を思わせるような双方向回転ベゼルにも改良が施され、THポリライトが採用されることで、回転させると上質な機械音が響き、時計の知覚体験を向上させる洗練された要素も加えられています。

 サーキットでも、街中でも、この新作タイムピースは力強いメッセージを放ちます。レースは決して止まらないから。

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TAG Heuer Formula 1 Solargraph
タグ・ホイヤー フォーミュラ1 ソーラーグラフ

Ref:WBY1111.BA0042
ケース径:38.0mm
ケース厚:9.9mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:100m
ストラップ:ステンレススティール、フォールディングバックル
ムーブメント:ソーラークォーツ、Cal.TH50-00
仕様:時・分・秒・日付表示、TH-ポリライト回転式ベゼル、ホワイトオパーリンダイヤル
予価:286,000円(税込)
発売予定:2025年4月

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TAG Heuer Formula 1 Solargraph
タグ・ホイヤー フォーミュラ1 ソーラーグラフ

Ref:WBY1117.FT8087
ケース径:38.0mm
ケース厚:9.9mm
ケース素材:ステンレススティール(DLC、サンドブラスト加工)
防水性:100m
ストラップ:イエローラバー、ブラックDLCコーティングを施したステンレススティール製ピンバックル
ムーブメント:ソーラークォーツ、Cal.TH50-00
仕様:時・分・秒・日付表示、TH-ポリライト回転式ベゼル、ブラックオパーリンダイヤル
予価:269,500円(税込)
発売予定:2025年10月

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TAG Heuer Formula 1 Solargraph
タグ・ホイヤー フォーミュラ1 ソーラーグラフ

Ref:WBY1160.FT8085
ケース径:38.0mm
ケース厚:9.9mm
ケース素材:TH-ポリライト(サンドブラスト加工)
防水性:100m
ストラップ:グリーンラバー、ステンレススティール製ピンバックル
ムーブメント:ソーラークォーツ、Cal.TH50-00
仕様:時・分・秒・日付表示、TH-ポリライト回転式ベゼル、ホワイトオパーリンダイヤル
予価:269,500円(税込)
発売予定:2025年9月

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TAG Heuer Formula 1 Solargraph
タグ・ホイヤー フォーミュラ1 ソーラーグラフ

Ref:WBY1161.FT8086
ケース径:38.0mm
ケース厚:9.9mm
ケース素材:TH-ポリライト(サンドブラスト加工)
防水性:100m
ストラップ:レッドラバー、ブラックDLCコーティングを施したステンレススティール製ピンバックル
ムーブメント:ソーラークォーツ、Cal.TH50-00
仕様:時・分・秒・日付表示、TH-ポリライト回転式ベゼル、ホワイトオパーリンダイヤル
予価:269,500円(税込)
発売予定:2025年9月

ブランドニュース タグ・ホイヤー(TAG Heuer) /sites/default/files/newsThumbnail/02_title_38.jpg /sites/default/files/newsMainImage/02_title_38.jpg

 大胆な革新性と精度を極めるクラフトマンシップで知られるスイスの高級時計ブランド、タグ・ホイヤーから2025年の新作として、感動的な進化を遂げたタイムレスなアイコン「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」がWatches & Wonders Geneva 2025にて発表されました。これは、モーターレーシングのヘリテージに深く根ざし、いつの時代にも色褪せないデザイン、比類のない性能、歴代の世界トップクラスのドライバーたちとの揺るぎない絆で知られるタイムピースが、さらなる高みへと格上げされ、際立った進化を遂げたことを記すものです。今回タグ・ホイヤーは、伝統とモダニティを融合させた6つの魅力あふれる新作モデルで、卓越したウォッチメイキングへ反映した、ブランドのひたむきな想いを表現しています。

 長年にわたりタグ・ホイヤーのコレクションのラインナップにおいて重要な地位を占め、ブランドを代表する定番タイムピースとして高い評価を得てきた「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」。その控えめなエレガンスと確かな機能性で、多くの人々の腕元を飾り、その心を捉えてきました。「カレラ デイデイト」の重要性を深く認識しているタグ・ホイヤーは、このモデルをさらなる高みへと引き上げるため、自社製ムーブメントのアップグレードとデザインをさらに洗練させることにより、多様な顧客ニーズに応える幅広い選択肢の提供を実現しました。


モーターレーシングを愛する想いが紡ぐストーリー

「タグ・ホイヤー カレラ」の重要性を理解するには、ジャック・ホイヤーが自身のモータースポーツへのあふれる情熱を体現する時計を構想した1960年代初頭にまで時を遡る必要があります。1950年代にメキシコで開催され、無謀なまでの大胆さとその結果得られる栄光に包まれた過酷なロードレースとして知られる伝説の「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」に感銘を受けたジャック・ホイヤーは、このレースに果敢に挑んだドライバーたちの精神を捉えた時計を製作することを決意します。

 ジャックがこだわったのは、高い視認性、精度、実用性。つまり、レースでほとばしるアドレナリンに負けないラギッドさを備えながらも、さりげなくエレガントな時計でした。

 こうして1963年に「タグ・ホイヤー カレラ」が誕生。そのすっきりとしたラインと革新的なクロノグラフデザインにより、一躍モーターレーシングの黄金時代を象徴する寵児となります。ただし、モータースポーツの世界でその地位を揺るぎないものにしたのは、優勝したドライバーにゴールドの「タグ・ホイヤー カレラ」を贈るというジャックの妙案でした。こうしてモーターレーシング界だけでなく、この時代を代表する人物たちが着用した「カレラ」は、瞬く間に成功のシンボルとなり、時には、勝利を呼び込む存在とさえみなされるようになったのです。

「タグ・ホイヤー カレラ」が“サクセスウォッチ”であることを示す最も顕著な例のひとつが、1970年に発表された「タグ・ホイヤー カレラ Ref.1158」です。ホイヤー社がスイス証券取引所に上場したことを記念して誕生したこの時計は、ジャック・ホイヤー自身を含むホイヤー家のメンバーが着用していました。これに続いたのが、ブランドが大成功を収めた時代。特に、1971年のフェラーリとの計時に関する契約がハイライトとなり、1975年にはフェラーリのドライバー、ニキ・ラウダが念願のF1ワールドチャンピオンに輝きます。

 その後も、偉大なレーシングドライバーたちの腕元を飾りながら、「タグ・ホイヤー カレラ」の勝利をもたらす旅は続きます。1971年、伝説のドライバー、マリオ・アンドレッティにゴールドの「ホイヤー カレラ」が贈られると、翌1972年、まるでその「カレラ」の勝利の女神が宿ったかのように、フェラーリはこの年のモーターレース界を席巻。アンドレッティは、デイトナ6時間レース、セブリング12時間レース、ブランズ・ハッチ 1,000kmレース、ワトキンス・グレン6時間を次々と制しました。こうして「タグ・ホイヤー カレラ」は、勝利のシンボルとなり、口に出さなくても、身に着けるだけで勝利をもたらすと信じられるようになったのです。

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 F1の黄金時代、トップでフィニッシュラインを越えたドライバーは、観衆が喝采をあげる中、勝利と卓越性の永遠のシンボルである月桂冠を首にかけて表彰台に上りましたが、「タグ・ホイヤー カレラ」もこうしたチャンピオンたちの腕元を飾り、忘れられない瞬間を共に刻んだのです。

 スウェーデン出身のF1のレジェンド、“スーパースウェード”ことロニー・ピーターソンや、現代のチャンピオン、マックス・フェルスタッペンもまた、「タグ・ホイヤー カレラ」とモーターレーシング界とのつながりを強固にした並外れたアスリートたちです。勝利の瞬間に「ホイヤー カレラ」が腕に輝いている彼らの姿は、精度、達成、勝利のシンボルとしての時計のレガシーをさらに強く印象づけてきました。

 そして2025年。タグ・ホイヤーは「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」を発表し、モーターレーシングの歴史的瞬間の数々と「タグ・ホイヤー カレラ」との深いつながりを讃えることで、この豊かなヘリテージを継承し続けます。その輝かしい過去を礎にしたこの新作には、「タグ・ホイヤー カレラ」を何世代にもわたり特徴づけてきた成功と自らの限界を超えていく精神が反映されています。

 汎用性と個性にこだわってデザインされた、新作「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」。それぞれに異なるダイヤル、素材、ストラップを備えた6モデルをラインナップすることにより、タグ・ホイヤーはこの新作コレクションをどんなシーンにも、好みにも合うものにしています。大胆な色使い、洗練された仕上げ、実用的な機能性など、このコレクションは、「タグ・ホイヤー カレラ」のタイムレスなDNAに根ざしながら、あらゆる人に語りかけます。

 それぞれのモデルに独自の個性を与えているのがダイヤル。「タグ・ホイヤー カレラ」のシグネチャーブルーを纏ったモデルは、クラシックなエレガンスを醸し出すサンレイ加工サテン仕上げが施されている一方、スモーキーレッドのオパーリンダイヤルは、洗練されたモダンなタッチを添えています。また、控えめな上品さを好む人のエレガントなチョイスとなるのが、ブラックオパーリンのダイヤル。ブレスレットは、ステンレススティール製のタイプと、サテン仕上げを施したステンレススティールと18K 5Nローズゴールドを組み合わせたタイプの2種類があります。汎用性を高めるためにこのコレクションにさらに顔を並べるのは、グレイン仕上げを施したブラックダイヤルのモデル。印象的なレッドラッカー仕上げのセンター針と鮮やかなブルーでダイヤルにアクセントをつけ、スポーティでダイナミックな魅力をプラスしています。さらに、ロジウムコーティングや18K 5Nローズゴールドコーティングを施した針とインデックスなど、慎重に選ばれたディテールがその美観を高めています。

 特に注目すべきモデルが、今回のコレクションの主役を務める「タグ・ホイヤー カレラ デイト ツインタイム」。モータースポーツの黄金時代を彷彿させるレーシングカーのカラーリングに着想を得たティールカラーを纏ったサンレイ加工サテン仕上げのダイヤルは、ツートーンカラーのフランジによって見る人を瞬時に魅了する視覚的インパクトを放ちます。ブランドの伝統を受け継ぐ「タグ・ホイヤー カレラ GMT」にインスパイアされた先端部分を赤くしたGMT針は、目の肥えた時計愛好家に贈る控え目なオマージュ。その形状は、時計師が使うピンセットのような精密工具をそれとなく連想させます。ロジウムコーティングを施したアラビア数字と組み合わされることで、機能性が高まり、世界を飛び回る人にとっての洗練された実用的なモデルが誕生しました。

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腕元を飾る精度と快適な装着感

「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」では、一目でそれと分かるシルエットはそのままに、さりげないながらもインパクトのある改良を加えています。スタイリッシュな外観を保ちながら、より大きく間隔を空けた目盛りなど、視認性を向上させるよう、あらゆるディテールにこだわった3Dダイヤルデザインが特徴です。このコレクションの中心を成すデイデイト機能は、日付ディスク(モデルによっては同系色)が、ダイヤルにシームレスに組み込まれ、三角形のハイライターが遊び心のあるモダンなタッチを添えています。

 このコレクションでは装着感にもこだわり、今の時代のニーズに合うようブレスレットとストラップのオプションが見直されました。ステンレススティール製ブレスレットには、新しいクイックチェンジリンクシステムが採用されています。これによって、工具を必要とすることなく、自宅で簡単にサイズ調整ができるようになります。このユーザーフレンドリーな機能は、ブレスレットの先が細く、柔軟性のあるデザインと相まって、実用性とエレガンスを両立させています。一方、ファイングレイン仕上げを施したブラックダイヤルのモデルに取り付けられているレザーストラップは、両サイドにライトブルーのライニングが見え、これが控えめながらもインパクトのあるデザインになり、これまでにない新鮮な印象を与えています。

「タグ・ホイヤー カレラ デイト ツインタイム」には、新しいクイックリンクチェンジシステムとダブルフォールディングバックルを備えた、アイコニックなステンレススティール製カレラH型ブレスレットが取り付けられています。


カレラを支えるメカニズム

 新作「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」を駆動するのが自社製ムーブメントTH31。AMTとの共同開発によりタグ・ホイヤー専用に製造されたTH31-02とTH31-03(ツインタイム用)は、約80時間という驚異的なパワーリザーブを実現し、5年間の延長保証も適用されます。こうしたムーブメントは、シールド型のローターがケースバックから覗き見ることができるだけでなく、高級感あふれる仕上げが施され、コレクターや愛好家をうならせるクラフツマンシップのさらなるオーラを纏っています。

 また、「タグ・ホイヤー カレラ」を長年愛されるものにしてきた快適な装着感はそのままに、ベゼルの形状をより薄く洗練された形にアップデートすることで、クリスタルの開口部が広くなり、ダイヤル全体の存在感が増し、視認性が向上しています。

 ダイヤル構造も一新。ドーム型風防であるグラスボックスデザインから着想を得た立体的な要素を取り入れることで、可読性を向上させつつ、時計に奥行き感とバランスがもたらされています。

 ケースバックにあしらわれた“勝利の冠”の刻印は、控えめながらも深い意味を持つ要素でもあります。「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」のそれぞれのモデルを「カレラ」が紡いできたモーターレーシングの歴史と結びつけながら、身に着ける人の勝利を呼び込む存在としての役目も果たします。この成功と達成のシンボルはまた、「タグ・ホイヤー カレラ」を過去の偉業とも結びつけ、時計を身に着ける人たちに「カレラ」の歴史を具体的な形で思い起こす機会を提供すると同時に、さりげないサクセスウォッチとしてその人生を彩ります。

 何世代にもわたりタグ・ホイヤーの代名詞となってきた、勝利、精度、卓越性といった価値観をタイムレスに象徴する「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」。モーターレーシングの黄金時代に優勝ドライバーの腕元を飾ったゴールドのモデルから、今回の大胆な再解釈まで、このアイコニックなタイムピースはさまざまな偉業を称えるものとなっています。

 今、新たな時代に向けて「カレラ」が進化する中、まだ答えられていないひとつの問い。

「次に誰の勝利をこのカレラが見届けることになるのだろうか?」

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TAG Heuer Carrera Day-Date
タグ・ホイヤー カレラ デイデイト

Ref:WDA2112.BA0043
ケース径:41.0mm
ケース厚:12.7mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:100m
ストラップ:ステンレススティール、フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻、Cal.TH31-02、80時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)
仕様:時・分・秒・日付・曜日表示、ブルーのサンレイ加工サテン仕上げダイヤル、シースルーケースバック
予価:605,000円(税込)
発売予定:2025年4月

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TAG Heuer Carrera Day-Date
タグ・ホイヤー カレラ デイデイト

Ref:WDA2110.FC6614
ケース径:41.0mm
ケース厚:12.7mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:100m
ストラップ:パンチング加工を施したブラックカーフ、ステンレススティール製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻、Cal.TH31-02、80時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)
仕様:時・分・秒・日付・曜日表示、ブラックのファイングレイン仕上げダイヤル、シースルーケースバック
予価:599,500円(税込)
発売予定:2025年4月

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TAG Heuer Carrera Day-Date
タグ・ホイヤー カレラ デイデイト

Ref:WDA2111.BD0001
ケース径:41.0mm
ケース厚:12.7mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:100m
ストラップ:ステンレススティールと18K 5Nソリッドローズゴールド製ブレスレット、ステンレススティール製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻、Cal.TH31-02、80時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)
仕様:時・分・秒・日付・曜日表示、ブラックオパーリンダイヤル、シースルーケースバック
予価:1,265,000円(税込)
発売予定:2025年4月

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TAG Heuer Carrera Date Twin-Time
タグ・ホイヤー カレラ デイト ツインタイム

Ref:WDA2114.BA0043
ケース径:41.0mm
ケース厚:12.6mm
ケース素材:ステンレススティール
防水性:100m
ストラップ:ステンレススティール、フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻、Cal.TH31-03、80時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)
仕様:時・分・秒・日付表示、GMT、グリーンのサンレイ加工サテン仕上げダイヤル、シースルーケースバック
予価:693,000円(税込)
発売予定:2025年4月

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 2025年の新作としてタグ・ホイヤーが、フォーミュラ1®への復帰を記念して、挑戦的な新作「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ | F1®」をWatches & Wonders Geneva 2025にて発表しました。

 タグ・ホイヤーは、2025年1月にミリ秒単位の精度とエンジニアリングの完璧さによって際立つスポーツ、フォーミュラ1の公式タイムキーパーとして華々しく復帰したことを発表しました。この歴史的なパートナーシップを記念して、タグ・ホイヤーから自社史上最も複雑なタイムピースのひとつとなる「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ | F1®」が登場します。この桁外れのタイムピースは、モータースポーツの精度の頂点を極め、160年以上にわたってタグ・ホイヤーのレガシーを形作ってきた革新への不滅の想いを称えるものです。


アヴァンギャルドなデザインとスプリットセコンドがもたらす精度の融合

 1969年のデビュー以来、「タグ・ホイヤー モナコ」は大胆さとアヴァンギャルドなデザインのシンボルとして君臨してきました。従来のウォッチメイキングの常識を覆した「タグ・ホイヤー モナコ」は、世界初の防水機能を備えた自動巻角型クロノグラフ腕時計であり、名高いキャリバー11を搭載するなど、その革新性によって瞬く間に一世を風靡します。特徴的なスクエア型ケース、シグネチャーブルーのダイヤル、左側にリューズを配した「タグ・ホイヤー モナコ」は最先端のスタイルと卓越した技術力の代名詞となりました。

「タグ・ホイヤー モナコ」はまた、1971年公開の映画「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンが着用したことでも知られており、ポップカルチャーにおいても特別な地位を占めています。また、モータースポーツ界のレジェンドや、サミー・デイヴィス・ジュニア、スタンリー・キューブリックといったクリエイティブな先見性を持った人物たちとも関わりがあったことが、反骨精神あふれるスタイルと革新性の代名詞としてのこのタイムピースのステータスをさらに高めることになりました。

 クロノグラフムーブメントにおける卓越したノウハウを武器に今回タグ・ホイヤーが開発したのが、「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ | F1®」。このタイムピースは、タグ・ホイヤーの高精度計時の歴史に深く根ざした複雑機構を復活させたもので、メゾンは1世紀以上にわたってこの高度に複雑なクロノグラフ機能に関する技術の習得に励んできました。1916年、タグ・ホイヤーは、1/100秒単位で複数のタイムを同時に計測できるストップウォッチ「マイクロスプリット」を発表します。この初期の功績が、20世紀初頭のオリンピックで使用されたストップウォッチから、ハイオクなモータースポーツの環境で使用されたダッシュボードタイマーまで、他の一連の計時機器の基礎を築きました。

 1960年代に入ると、ホイヤーのスプリットセコンド ストップウォッチ Ref.11.402が、レースのピットでの信頼されるツールとなり、決定的な瞬間に違いを生み出すタイミングでスクーデリア・フェラーリのようなチームをサポートしました。その後、1990年代になると、メゾンのクォーツ スプリットセコンド クロノグラフが、アイルトン・セナ、ゲルハルト・ベルガー、ミハエル・シューマッハといった、レーシングレジェンドたちの間で広く支持を集めるようになります。

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フォーミュラ1®との深い結びつき

 タグ・ホイヤーがF1とともに紡いできた歴史は、このスポーツの歴史と言ってもいいほどのものです。両者のパートナーシップが始まったのは1969年。この同じ年に「タグ・ホイヤー モナコ」も発売され、さらにF1マシンに自社のロゴを飾るという先駆的な決断を下したことで、F1におけるスポンサーシップの状況を一変させました。1971年には、ブランディングからレーシングチームへの積極的なサポートへと移行し、モータースポーツ界で名高いチームと関係を築く基盤を作りました。

 1970年代から1980年代にかけて、スクーデリア・フェラーリやマクラーレンといったチームとの協力関係を通じて、タグ・ホイヤーはレース当日のオペレーションに欠かせない存在となっていきます。また、正確な計時が、ヨッヘン・リント、ニキ・ラウダ、アイルトン・セナといったドライバーたちをレジェンドの地位にまで導くのに不可欠なものであったことも証明されました。1992年、F1の公式タイムキーパーの役割を担うことで、ブランドの地位はさらに高まり、その技術力がこのスポーツの重要なタイム計測やスコアリングのシステムと一体化します。

 F1が75周年を迎える今、タグ・ホイヤーは、公式タイムキーパーとして復帰し、スポーツとの深い結びつきと精度における卓越した伝統を再確認しています。さらにタグ・ホイヤーは史上初めてモナコグランプリのタイトルパートナーとなり、モータースポーツの中でも最も象徴的なレースの一つとの関係をさらに強化しています。


精度の真髄

「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ | F1®」の心臓部で鼓動を刻むのが、自動巻スプリットセコンド クロノグラフ キャリバーTH81-00です。このムーブメントは、タグ・ホイヤーがこれまでに製造したクロノグラフ キャリバーの中で最も軽量でありながら、最も先進的なキャリバーのひとつ。フランス語で「ラトラパンテ」と呼ばれるスプリットセコンド機能は、その複雑さで知られています。この独創的なメカニズムにより、2人のタイムを同時に計測することができるため、複数のレースラップや同時進行のスポーツイベントを記録するのに最適です。

 手作業で仕上げられた面取りからブラックのミラーポリッシュ仕上げのネジまで、キャリバーTH81-00のあらゆるディテールにスイスのクラフトマンシップが息づいています。アイコニックなタグ・ホイヤー シールドの形をしたローターは、サテン仕上げが施され、サーキットの紅白の縁石をイメージしたハンドペイントが目を惹きます。タグ・ホイヤーの象徴である、チェッカーフラッグパターンが各ブリッジに施され、ポリッシュ仕上げの面取りは、すべて手作業で施されており、メゾンの最高級仕上げへのこだわりを物語っています。

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ムーブメントからケースへ、クラフトマンシップの証し

 1969年に発表されたオリジナルモデルを大胆に再解釈した「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ | F1®」は、現代のウォッチメイキングの驚異です。ホワイトセラミックやサファイアクリスタルなどの最先端素材を使用したケースは、耐久性を損なうことなく、人間工学に基づいた最適な装着感を実現しています。

 セラミックは加工が極めて難しいことで知られていますが、タグ・ホイヤーはこの繊細な素材を見事に使いこなし、ムーブメントを収納する金属製の容器を使用せずにケースを作り上げました。まさに、タグ・ホイヤーの優れたエンジニアリングと技術的卓越性があってこそ成し遂げられた偉業です。成形されたセラミックケースとは異なり、各部品はシャープな仕上がりと優れた精緻さを実現するために精密に機械加工が施されています。さらに、ケースのあらゆる角度、カーブ、表面はすべて手作業で仕上げられ、比類のない品質を約束しています。この技術はケース自体にも見られ、ダイヤルの下にある2つのアーチにもホワイトセラミックが使われています。

 セラミックとサファイアのバランスの取れた組み合わせにより、ケースは性能とエレガンスが絶妙な調和を湛えています。また、サファイアクリスタルを広範囲に使用することで、ケースとキャリバーのシームレスな融合も実現。特筆すべきは、時計の心臓部への入り口であるケースバックが、1枚のサファイアクリスタルで作られていること。これにより、内部の複雑なキャリバーTH81-00を遮るものなく眺めることができ、魅惑的な視覚体験を生み出しています。


腕元で感じるF1の興奮

 F1のシグネチャーカラーとダイナミックな精神にインスパイアされたこのタイムピースは、スタイリッシュなホワイトセラミックのケース、リューズ、プッシュボタンが高性能なレーシングマシンのエアロダイナミックなラインを映し出し、精度とパフォーマンスの両方を表現しています。細部に至るまで、F1のエンジニアリングに見られるクラフトマンシップと技術的な完成度が感じられます。

 レース当日に湧き上がるアドレナリンを見事に体現しているのが、鮮やかなレッドに色づいた半透明のダイヤル。また、クロノグラフカウンターにインスピレーションを与えたのが、サーキットのデザインです。アスファルトのような仕上げ、ホワイトとイエローのスターティンググリッドポジション、F1の公式タイポグラフィといった特徴が、このスポーツのビジュアル言語と競争心を真に反映しています。両カウンターにまたがって描かれているのが、イギリス人コメンテーター、デビッド・クロフトを有名にしたフレーズ「LIGHTS OUT & AWAY WE GO(ライトが消えた。一斉にスタート!)」です。この今や伝説となっているフレーズは、グランプリがスタートするたびに起こる一瞬の緊張感と興奮を捉え、このタイムピースのアイデンティティに欠かせない要素となっています。

 F1との深いつながりをさらに強調するのが、ミニッツトラックの6時位置に控え目に配されたF1のロゴ。12時位置に輝くグリーンとレッドのタグ・ホイヤー シールドには、リューズ上のシールドと呼応するように手作業でラッカー仕上げが施され、レーシングDNAを締めくくるタッチを添えています。

 この特別なタイムピースには、テキスタイルパターンのエンボス加工が施されたホワイトのカーフストラップが付き、グレード5チタン製ダブルフォールディングバックルは、イージーアジャストリンクを備えています。F1のシグネチャーカラーに着想を得た特製デザインのウッドボックスに収められるパッケージは、ホワイトとレッドの色調が特徴で、タイムピースを見事に引き立てます。

 わずか10本のリミテッドエディションとして、それぞれに個別のシリアルナンバーが刻印された「タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ | F1®」を所有することは、モーターレーシング史の一部を手にすることに匹敵します。

 エンジンの轟音から生まれ、最先端の精度で作り上げられたF1の感動を腕元に。

 タグ・ホイヤーのために、もう一度、「LIGHTS OUT & AWAY WE GO(ライトが消えた。一斉にスタート!)」と叫びたくなるタイムピースです。

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TAG Heuer Monaco Split-Seconds Chronograph | F1®
タグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ | F1®

Ref:CBW2190.FC8356
ケースサイズ:41.0mm
ケース厚:15.2mm
ケース素材:ホワイトセラミック
防水性:100m
ストラップ:エンボス加工された手縫いのホワイトカーフ、グレード5チタン製フォールディングバックル
ムーブメント:自動巻、Cal.TH81-00、65時間パワーリザーブ、毎時36,000振動(5Hz)
仕様:時・分・秒表示、スプリットセコンド クロノグラフ、レッドの半透明ダイヤル、シースルーケースバック
限定:世界限定10本
予価:19,140,000円(税込)
発売予定:2025年第4四半期

ブランドニュース ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN) /sites/default/files/newsThumbnail/title_2368.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_2384.jpg

 最初のダイバーズウォッチは1950年代に遡り、今日となっては革新性、技術的創造性、性能の面で、もはや可能性の限界に達してしまっていると思われる方もいるかもしれません。しかし、限界に挑戦することがあなたのDNAの一部であったらどうでしょうか。

 スイスの独立系時計マニュファクチュールであるユリス・ナルダンにとって、限界とは常に打ち破るべきものなのです。ユリス・ナルダンは秘められていた時計製造の可能性を実現し、新たなる挑戦に挑みました。それが、世界最軽量の機械式ダイバーズウォッチ「ダイバー エアー」です。

 ハイホロロジー。ハイテクノロジー。ハイパフォーマンス。これらは、ダイバー エアーを物語る3つの特長です。すでに強烈な印象を放つ3つの強みが、この度、史上初めて1つにまとめられました。ダイバー エアーは、不可能を可能にした時計なのです。

「可能なことは、もちろん実現する。不可能なことも、必ず成し遂げるだろう」― ポール=ダヴィッド・ナルダン、1876


スケルトンウォッチとスポーツウォッチのハイブリッド

 ユリス・ナルダンは、他の時計メーカーに先駆けて早くからダイビングシーンに参入し、1893年にブランド初の防水計器、1964年にブランド初のダイバーズウォッチ、そして2001年には永久カレンダーを搭載し、200m防水の世界初にして唯一のダイバーズモデルであるアクア・パーペチュアルを世に送り出しました。

 さらに、2021年、ユリス・ナルダンはダイバーズウォッチにスケルトン構造を組み合わせることで業界に革命をもたらしたタイムピース、ダイバーXスケルトンを発表しました。実際、今日では多くのコレクターが、衝撃に耐えられる頑丈な日常使いの時計としてダイバーズウォッチを購入し、また、大切に身につける貴重な宝石として高級時計をコレクションに加えることもあります。ユリス・ナルダンは両方の最高の要素をシームレスに兼ね備える時計を構想しました。

 画期的な躍進を遂げてもなお、栄誉にあぐらをかくことなく前進し続けるのがユリス・ナルダンです。究極のスポーツウォッチを実現するには、さらに改良の余地もありました。より強く、より洗練され、そして何よりも軽量でなければなりません。極限の環境にも耐えるよう設計されたスケルトン構造のスポーツウォッチ「ダイバー エアー」をご紹介します。従来の半分の重量まで軽量化が実現されています。


世界最軽量の機械式ダイバーズウォッチ

 参考までに、2019年に発売されたユリス・ナルダンのダイバー 44mmの重量は120.5gで、丈夫で堅牢なダイバーズウォッチとしては想定内の重さです。2021年のダイバーXスケルトンは、その重量を15gも削減し、総重量は105.8gとなっています。スケルトンキャリバーの内部にどれほどの余白があるかを考慮すると、軽量化がいかに困難な課題であるかがわかります。それでも、ダイバー エアーは、ダイバー 44mmから68.6gもの重量を削減することに成功し、ダイバーXスケルトンの半分以下の重量を実現しています。これは、率直に言って、非現実的と思えるほどです。その方法をみていきましょう。

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 ダイバーXスケルトンのUN-372 ムーブメントを基盤として、全体的に再設計され、ユリス・ナルダンの新しい革新的なハイテクキャリバーUN-374が開発されました。ストラップ込みでわずか52g、ストラップを外すと46gというダイバー エアーの驚異的な軽さを実現するために、ダイバーXスケルトンのキャリバ ーから素材を取り除く必要がありました。その一方で、時計の信頼性と性能は妥協することなく維持しなければなりません。

 そのために、ユリス・ナルダンのデザイナーたちはムーブメントの素材を削り、その一方で、なんとかしてさらに強固なものにしようと努めました。より堅牢でなければなりません。質量が減るにつれ、残った部分も再構成され、構造にさらなる弾力性がもたらされました。これは、細長いブリッジを使用して三角形を形成することで実現されました。三角形は、曲げやゆがみに抵抗するために、工学や建築分野で見られる堅固な形状です。この技術は、ユリス・ナルダンが最初のスケルトンウォッチを製作して以来、30年以上にわたって培われてきたものです。

 時計内部の空間は80%が空気で、素材(時計のムーブメント)はわずか20%であるにもかかわらず、高度にスケルトナイズされたキャリバーUN-374は、5,000Gという強烈な衝撃にも耐えることができます。また、一般的な衝撃や振動に対する耐久性もテストされ、数日間にわたって数千の衝撃を繰り返し、ラボ内だけにとどまらず、実際の環境下でも性能が試され、ユリス・ナルダンの名にふさわしい時計であることが証明されました。

 新しいキャリバーをよく見ると、ユリス・ナルダンが性能を妥協することなく、いかにして大幅な軽量を実現したかが分かります。ブリッジは幅がわずか数ミリで、さらなる軽量化を実現するために空洞になっており、一方、巻き上げローターは必要最小限のサイズに抑えられています。動力を蓄える主ゼンマイの香箱は、トップブリッジの重量を減らすためにフライング構造に再設計されました。さらに軽量化を図るため、香箱自体の素材も取り除かれ、キャリバーの総重量はわずか7gという、すでに軽量であったダイバーXスケルトンムーブメントの半分以下の重さまで減少されました。いくつかの部品も再設計され、最適なパフォーマンスを実現するだけでなく、全体の魅力を向上させる視覚的なバランスも追求されています。結局のところ、性能と同じくらい見た目も魅力的な時計を好まない人はいないでしょう。

 なぜユリス・ナルダンがダイバー エアーから自動巻き機構を取り除いてさらなる軽量化を図らなかったのか、不思議に思われるかもしれません。その答えは、ダイバーズウォッチが満たさなければならない厳格な公式基準にあり、自動巻き機構はその必須条件のひとつだからです。さらに、キャリバーUN-374は、革新的なフライングバレルのおかげで、実に90時間のパワーリザーブを誇ります。ダイバー エアーには、快適な着け心地を追求したホワイトとオレンジの超軽量伸縮性ストラップが2本付属しており、スクラッチクロージング留め具を採用。実用性も抜群です。これらのストラップは工具を使わずに簡単に交換でき、時計の機能性だけでなく使い勝手の良さも魅力となっています。


ダイバー エアー:イノベーションラボ

 最も軽い機械式ダイバーズウォッチを製作するには、金属を取り除くだけでは十分ではありません。これを実現するために、ユリス・ナルダンは元素周期表に目を向け、ハイテク素材に関する20年以上の専門知識を活かし、キャリバーUN-374を前人未到の超軽量領域まで押し上げました。

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次世代素材

 一般的に、時計のムーブメントは真鍮から作られており、その密度は8.7g/cm³と比較的重量があります。アルミニウムは2.7g/cm³と軽量ですが、柔らかいため、時計のムーブメントの厳しい要求には適していません。チタンは4.5g/cm³で、スティールよりも45%も強度があるという点でバランスが取れていますが、加工が非常に難しいことで知られています。また、製造中に発火する傾向があり、非常に慎重かつ時間をかけて加工する必要があるため、時計のムーブメントにはほとんど使用されていません。こうした課題があるにもかかわらず、ユリス・ナルダンは耐久性と軽さを兼ね備えたチタンを初めて採用し、ブランドにとって画期的な革新を成し遂げました。

 ユリス・ナルダンは、時計の正確な計時を担う重要部品である脱進機に、耐磁性に優れ、かつ軽量なシリコン製脱進機を採用しました。この脱進機は、標準的なテンプの半分の重量しかありません。

 しかし、それはキャリバーだけではありません。新しい44mmケースも、可能な限りのグラム単位の軽量化を実現するために素材の全面的な見直しが必要でした。そこで、チタンとカーボンファイバーからなるモジュール構造が採用されました。モータースポーツや航空宇宙の最高峰で十分通用する素材であれば、ユリス・ナルダンの時計にも適しているからです。

 なぜモジュールなのでしょうか? カーボンファイバーは外観が美しいだけでなく、密度が1.8g/cm³と非常に低く、スティールの4分の1以下、チタンの半分以下です。耐水性に特に優れているわけではないため、ムーブメントはチタン製のミドルケースに収められ、200mの防水性を実現しています。さらに、カーボンファイバー製のサイドパーツにより、防水性はさらに高まります。この深さでは、サファイアガラスは170kgの重量が真上からかかっているのとほぼ同じ状態に置かれます。


革新的エコシステム

 ユリス・ナルダンは、チタンやカーボンファイバーのサプライヤーに頼るのではなく、さらに踏み込んで、市場のリーダー企業やスタートアップ企業とパートナーシップを結び、革新的な素材をダイバー エアープロジェクトに取り入れました。この時計製造における最先端のアプローチは、2020年にユリス・ナルダンのコンセプトウォッチ、ダイバーネットで初めて導入されました。

 ダイバー エアーのムーブメントとミドルケースに使用されているチタンは、高価で希少な素材ですが、その90%にリサイクルされたものが使用されています。この主要なハイテク素材に関して、ユリス・ナルダンはチタン製造のトップ企業であるTiFast社と、自動車技術、マテリアルサービス、マリンシステムに精通し、素材、エンジニアリング、テクノロジーソリューション分野の世界的リーダーであるThyssenkrupp社と提携しました。TiFast社はまず、スイスのバイオメディカル産業からチタンを回収し、トスカーナでリサイクル処理をします。その後Thyssenkrupp社が、そのリサイクルチタンをトップクラスの技術と熱処理によ って加工し、機械加工と変形特性を向上させます。

 ケースのサイド部分は、60%のNylo®と40%のカーボンファイバーを独自に配合したNylo®-Foilで作られており、従来のカーボンファイバーよりもさらに軽量に仕上がっています。Nylo®は、海洋ネットから採取された素材で、フランスのリサイクル関連スタートアップ企業であるFil & Fabが供給しています。また、カーボンファイバーは、CDK Technologies社が製造した世界最速のIMOCAセーリングボートから回収され、サーキュラーエコノミーに尽力するExtracthive社によって、元の繊維の状態まで丹念にリサイクルされました。その後、Nylo®とカーボンファイバーは、Lavoisier Composites社によって加工され、Nylo®-Foilとして知られるハイテク素材が生まれます。

 発光ベゼルインサートは、IMOCAヨットの炭素繊維を100%アップサイクルしたCarbonFoilから鍛造され、大理石のようなパターンに刻み、圧縮されます。

 最後に、脱進機はSigatec社が供給するアップサイクルされたシリコンウェハーから製造されており、この革新的なアプローチの重要な役割を担っています。

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DIVER [AIR]
ダイバー エアー

Ref:3743-170-2A/0A
ケース径:44.0mm
ケース厚:14.7mm
ケース素材:90%リサイクルチタン(Thyssenkrupp社とTiFast社)製ミドルケース、Nylo®-Foil(Fil & Fab社製のリサイクル漁網Nylo®を60%、CDK Technologies社製のアップサイクルカーボンファイバーを40%配合)製サイドパーツ、CarbonFoil(CDK Technologies社製のアップサイクルカーボンファイバー100%)製コンケーブ回転ベゼル
防水性:200m
ストラップ:交換可能なオレンジの伸縮性ファブリックストラップとホワイトの伸縮性ファブリックストラップが付属、スクラッチクロージング式、Rストラップおよびラバーストラップと互換性あり
ムーブメント:自動巻き、Cal.UN-374、90時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)
仕様:時・分・秒表示、ミニマルスケルトンダイヤル、ホワイトのスーパールミノバ®を塗布したブラックのインデックスと針、90%リサイクルチタン(Thyssenkrupp社とTiFast社)製オープンミネラルガラスケースバック
価格:6,006,000円(税込)

ブランドニュース パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE) /sites/default/files/newsThumbnail/title_2350.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_2366.jpg

 パテック フィリップが2025年の新作として、6時位置に瞬時送り式曜日表示(表示窓)と日付表示(指針)、12時位置に8日間のパワーリザーブ表示を行う新しいカラトラバ・モデルをウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ 2025にて発表。毎日の生活に有用なコンプリケーションのレパートリーをさらに充実させます。新しい手巻ムーブメント、キャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jを搭載したこのタイムピースは、きわめて現代的な造形美を持っており、ホワイトゴールドのケース側面にギヨシェ装飾クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフが施され、垂直の軸に沿ったオリジナルで読みやすい配置の表示を持つブルーの文字盤が組み合わされています。

 大きなパワーリザーブ(連続駆動可能時間)の実現は、コンプリケーション・ウォッチのクラシックなカタログには含まれていないものの、とりわけ腕時計の限られたスペースでは真の技術的壮挙です。困難なのは、巻き上げられたタイムピースが通常の時計よりも長く作動できるだけでなく、何よりも、この長いパワーリザーブの全期間にわたって計時精度とその安定性を維持することです。

 パテック フィリップ技術陣は、すでに何度かこの課題に成功しています。2000年には、著名な《マンタ・レイ》2554モデル(1954年)からインスピレーションを得た3,000本限定製作、レクタングラー型ケースの《10日巻》5100モデルにより、マニュファクチュール パテック フィリップは新しいミレニアムの到来を祝いました。240時間のパワーリザーブを搭載した世界初の腕時計クロノメーターであるこの手巻タイムピースは、以後の潮流の元となり、いくつもの後継機種が誕生しました。2003年には、アール・デコ時代からインスピレーションを得た両側に段差を持つレクタングラー型ケースに《ラウンド型でない》手巻ムーブメントを搭載したプラチナ仕様の《10日巻トゥールビヨン》5101Pモデルが現行コレクションに迎えられました。そのレトロ・コンテンポラリーなデザインは、6年後にローズゴールドで再解釈されました。また2013年には、瞬時送り式曜日・日付表示を備えたレクタングラー型手巻ムーブメント、キャリバー 28-20 REC 8J PS IRM C J搭載の《8日巻、曜日・日付表示》ゴンドーロ 5200モデルが発表され、エネルギー面での新たな挑戦が行われました。

 さらに時代を遡る1920~1930年代、パテック フィリップは、8日間のパワーリザーブを備えた3点の永久カレンダー搭載デスククロックを創作していました。この伝統は、31日間のパワーリザーブ、永久カレンダー、ウィークリー・カレンダーを搭載した新しいデスククロック 27000M-001モデルによってこの春に蘇りました。


伝統と革新の新しい融合

 パテック フィリップは、新しい手巻ムーブメント搭載の新しいカラトラバを発表することにより、この勢いを継続しています。5年間の開発の成果であるこのキャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jは、《8日巻、曜日・日付表示》ゴンドーロ 5200モデルに搭載されて2013年に発表されたレクタングラー型キャリバー 28-20 REC 8J PS IRM C Jの基本的なアーキテクチャーを踏襲していますが、カラトラバ・スタイルのケースに完璧に統合されたラウンド型となっています。パテック フィリップの先駆的な精神を反映したこのムーブメントはまた、とりわけエネルギー効率と瞬時送り式曜日・日付表示の制御に関するいくつかの最適化と技術革新を達成しています。完全な8日間にわたるパワーリザーブを保証するように設計され、12時位置の弧状目盛には、9日目が予備日としてレッドで表示されます。タイムピースは9日目も作動し続けますが、振り角が減少するため、精度が低下するリスクがあります。最適なパフォーマンスを保証するためには、8日目の終わりまでに巻き上げることが推奨されます(9日目の終わりにはムーブメントが完全に停止します)。

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エクスクルーシブなPulsomax®脱進機

 新しいキャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jを実現するというチャレンジには、最先端の脱進機が必要でした。このムーブメントは、エクスクルーシブなPulsomax®脱進機(軽量、硬度、耐磁性などの優れた物理的および機械的品質を備えたシリコン・ベースのSilinvar®製のアンクルとガンギ車)を特徴としています。パテック フィリップ・アドバンストリサーチ・プログラムの一環として開発されたPulsomax®脱進機は、とりわけアンクルとガンギ車の新しいジオメトリーとディープ反応性イオンエッチング(DRIE)工程による機械加工精度がもたらす優れたパフォーマンスで際立っています。Silinvar®製のSpiromax®髭ぜんまい(《パテック フィリップ・アドバンストリサーチ》によるもうひとつの成果)と組み合わせると、その最適化されたパフォーマンスと長期にわたる信頼性は、8日間という長いパワーリザーブを保証する貴重な資産となります。2011年のレギュレーター・タイプの年次カレンダー 5235モデル(キャリバー 31-260 REG QA)、2022年の1/10秒シングルプッシュボタン・クロノグラフ 5470P-001モデル(キャリバー CH 29-535 PS 1/10)、および2013年の《8日巻、曜日・日付表示》ゴンドーロ 5200モデル(キャリバー 28-20 REC 8J PS IRM C J)に続いて、新しいカラトラバ 5328G-001モデルは、Pulsomax®脱進機を搭載したパテック フィリップ現行コレクションの第4のモデルとなります。


直列に連結された2つの香箱

 タイムピースの長いパワーリザーブは、直列に連結された2つの香箱(主ぜんまい)によって保証されており、ムーブメントを丸8日にわたって正確に作動させ、さらに9日目の予備日を加えた十分なエネルギーを蓄えることができます。第1の主ぜんまいは滑りバネを備えています。ユーザーがリュウズを回すと2つの主ぜんまいが同時に巻き上げられます。第1の主ぜんまいが緩むに従い、第2の補助主ぜんまいが《連通管》の原理に従って前者にエネルギーを伝達し、これを巻き上げます。


瞬時送り式曜日・日付表示

 瞬時送り式曜日・日付表示機構のために、パテック フィリップは、2024年10月に発表されたCubitus瞬時送り式大型日付、曜日、ムーンフェイズ表示 5822P-001モデル(自動巻キャリバー 240 PS CI J LUを搭載)と同じ原理を採用しました。これはダブル・ファンクション・スプリングを備えたカムを構成要素とする24時間車を備えています。すでに5822P-001モデルで特許を取得し、新しい5328G-001モデルで再び採用されたこのシステムは、正確なジャンプを保証しながら、より大きな摩擦(トルク)に抗することができます。毎晩真夜中になると、2つの爪を備えた大型レバーが24時間カムの頂点から落下し、落下しながら直接、曜日星車と日付星車を回転させます。2つの表示は、1日を通して蓄積されたエネルギーのおかげで瞬時にジャンプします。曜日は、ジャンプの瞬間の慣性を減らすために軽量化されオープンワークが施されたディスクにより表示されます。その結果、望ましくないダブル・ジャンプを避けることができます。日付は、6時位置のサブダイヤルにスモールセコンドと同軸に配置された指針によって表示されます。新しいキャリバー 31-505 8J PS IRM CI Jは、ベベルカットされたダブル・ファンクション・スプリングにより、昼夜を問わず、前進・後退いずれの方向にも、真夜中の零時を超えても、ムーブメントを損傷するリスクなく時刻を合わせることができます。また《ストップ・セコンド機能》(リュウズを引き出した位置)を備えており、秒単位の正確な時刻合わせが可能です。日付は年に5回、3月、5月、7月、10月、 12月の1日に、3~4時位置の調整ボタンにより修正する必要があります。

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まったく新しいエレガントなブルー文字盤

 新しいカラトラバ8日巻 5328G-001モデルは、その特別な機能と強化されたパワーリザーブに加え、表示においても独創性が際立っています。パワーリザーブ表示の弧状の転写スケールは12時位置のサブダイヤルにあり、曜日窓表示と日付指針表示は6時位置にまとめられています。垂直の軸に沿った表示のきわめて読みやすい配置は、文字盤に独特の個性を与えています。外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのテクスチャード・ブルー文字盤は、ホワイト夜光付ホワイトゴールド植字数字とシリンジ(注射器)型時・分針を配しています。


側面がギヨシェ装飾クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフで装飾されたケース

 ホワイトゴールドのラウンド型ケースは、側面がギヨシェ装飾クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフで装飾されています。この象徴的な装飾は、1934年の96Dモデルでカラトラバ・コレクションに導入され、パテック フィリップ・スタイルを最も美しく体現し、20年以上にわたり製作された著名な3919モデルによって1985年に再び名誉ある地位を与えられました。今日クルー・ド・パリ(ホブネイル)モチーフは、ベゼル(カラトラバ 6119モデル)、ケース側面(ワールドタイム・ミニット・リピーター 5531モデル、グランドマスター・チャイム 6300モデル、年次カレンダー・トラベルタイム 5326モデル、カラトラバ 5226モデル)、さらには文字盤(グランドマスター・チャイム 6300モデル)を装飾し、希少なハンドクラフト・モデルを含む現行コレクションの多岐にわたるモデルを美しく飾っています。新しいカラトラバ8日巻 5328G-001モデルのケースは、5326モデル、5226モデルと同様の洗練されたディテールを備えています。クルー・ド・パリのモチーフがケース側面の全周をエレガントに装飾できるように、ラグがケースバックに取り付けられています。サファイヤクリスタル・バックを通して、Pulsomax®脱進機を備えた新しい手巻ムーブメントのアーキテクチャーと構成部品の忍耐強い手作業に仕上がりを鑑賞することができます。


交換可能な2本のバンドが付属

 新しいカラトラバ8日巻 5328G-001モデルには2本のバンドが付属しています。ひとつはファブリック柄、クリーム・ステッチのネイビーブルー・カーフスキン・バンド(装着)、もうひとつはグレイン仕上げトープ・カーフスキン・バンド(同梱)です。特許取得の新しい3ブレード・ホワイトゴールド折り畳み式バックルは、安全性と快適さを向上させると同時に、バンドを迅速、容易かつ工具なしで交換することができます。

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カラトラバ8日巻

Ref:5328G-001
ケース径:41.00mm
ケース厚:11.39mm
ケース素材:18金ホワイトゴールド
防水性:3気圧
ストラップ:ファブリック柄ネイビーブルー・カーフスキン、グレイン仕上げトープ・カーフスキンストラップが付属、特許取得の新しい3ブレード・18金ホワイトゴールド折り畳み式バックル
ムーブメント:手巻、Cal.31-505 8J PS IRM CI J、最小8日間(192時間)パワーリザーブ、毎時28,800振動(4 Hz)、28石
仕様:時・分表示、瞬時送り式曜日・日付表示、パワーリザーブ表示、スモールセコンド、外周に向かって濃くなるブラック・グラデーションのテクスチャード・ブルー文字盤、サファイヤクリスタル・バック、パテック フィリップ・シール
価格:11,190,000円(税込)

ブランドニュース パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE) /sites/default/files/newsThumbnail/title_2351.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_2367.jpg

 2023年、ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)においてプラチナ仕様リミテッド・エディション(5308P-010)が世界初公開された5308モデルが2025年、パテック フィリップ現行コレクションに登場しました。小型化とエネルギー効率における真の技術的壮挙であるこの自動巻カドラプル・コンプリケーションはミニット・リピーター、2つの新しい特許機構を備えたスプリット秒針クロノグラフ、瞬時日送り式窓表示永久カレンダーを統合しています。最適化されたパフォーマンスを誇る新しいキャリバー R CHR 27 PS QIを収めたエレガントなホワイトゴールドのケースはオープンワークを施したラグを備え、アイスブルー・ソレイユの文字盤を配しています。

 2008年、パテック フィリップは、現行コレクションとして5207モデルを発表し、グランド・コンプリケーションにおける卓越した自社技術を今一度立証しました。これはミニット・リピーター、トゥールビヨン、および2件の技術特許(キャリバー R TO 27 PS QI)で保護された瞬時日送り式窓表示永久カレンダーを組み合わせた革新的なタイムピースです。モダンなデザインにスポーティーなタッチを加えたこの腕時計は、毎日着用できるレギュラー生産の新しいタイプのグランド・コンプリケーションとしての最初のモデルでした。

 2011年、マニュファクチュール パテック フィリップは、ミニット・リピーター、シングルプッシュボタン・クロノグラフ、および瞬時日送り式窓表示永久カレンダーを組み合わせた自動巻時計5208モデルを発表することにより、これら並外れたタイムピースの武勇伝を継続しました。パテック フィリップのトリプル・コンプリケーションとして初めてクロノグラフを搭載した5208モデルは、自動巻機構を備えた希有な超複雑タイムピースのひとつとしての地位も確立しています。キャリバー R CH 27 PS QIがすべての機能を正確、確実、完璧に実行するために、マニュファクチュール技術陣は、とりわけミニット・リピーターを搭載した基本キャリバーと永久カレンダー・モジュールの間にクロノグラフ機構を配置するという技術革新を行う必要がありましたが、これはきわめて複雑な課題であることが明らかとなりました。2017年、このトリプル・コンプリケーションのチタン仕様によるユニークピース・バージョン(5208T-010)はチャリティーオークション・オンリーウォッチに出品され、620万スイスフランで落札されました。


トリプルからカドラプル・コンプリケーションへ

 パテック フィリップは、このグランド・コンプリケーションに新しい追加機能を統合することにより、偉大な時計製作技術の限界をさらに押し広げることにしました。その追加機能とは、ミニット・リピーター、トゥールビヨンと並んで最も製作が困難なコンプリケーションのトリオに数えられる他に類を見ない機構、スプリット秒針クロノグラフです。第2のセンター・クロノグラフ秒針を制御するには、きわめて洗練されたシステムが必要です。この第2のクロノグラフ秒針は、中間タイムを測定する(または参照タイムを保持する)ために停止させることができ、次に一瞬で第1の秒針に《追いつかせる》ことができます。その後重なった2つの秒針は同一速度で回転し続けます。こうして高級時計製作の愛好家のための新しい自動巻 5308モデルには、それぞれが卓越したグランド・コンプリケーションと見なされているミニット・リピーター、瞬時日送り式永久カレンダー、スプリット秒針クロノグラフの3つの機能を含む4つの機能が統合されているのです。小型化と微細な構成部品が受ける力の制御という真の技術的壮挙の成果であるこのモデルは、2024年に強化された計時精度(日差-1~+2秒)を含むパテック フィリップ・シールすべての認定規準に準拠し、とりわけ長い軸で保持された4本の同軸のセンター指針など、きわめて複雑で高密度な構造によって際立っています。


最適化されたパフォーマンスを誇る新しいキャリバー

 とりわけエネルギーを消費するスプリット秒針機構を基本キャリバーとクロノグラフ・モジュールの間に追加することは、マニュファクチュール技術陣にとって真のチャレンジでした。新しいムーブメントには、厚さの増加を最小限とし、可能な限りコンパクトなボリュームを保持するという仕様が定められましたが、その使命は完璧に達成されました。80個の追加構成部品(キャリバー R CH 27 PS QIの719個に対して799個)にもかかわらず、新しいキャリバー R CHR 27 PS QIは、厚さが1.93mm(10.35mmに対し12.28mm)しか増加していません。秒表示と同様のエネルギーを消費するスプリット秒針を最適な方法で統合するため、設計者はさまざまなレベルでムーブメントのパフォーマンスを向上させることを選択しました。香箱のトルクは、強化されたより厚い素材のぜんまいと、より細い香箱真により増加しました。これにより、ぜんまいの長さと巻数を変えず、同一の連続駆動可能時間(クロノグラフ非作動時に最小38時間、最大48時間)を保持することが可能になりました。スプリット秒針機構を作動させるために必要な香箱トルクの増加は、連鎖的に《振り当たり》(テンプ振り角の過剰による脱進機への衝撃)の現象を回避することによって歩度のよりよい安定性を確保するため、テンプの慣性を増加させる必要性につながっています。また22金偏心マイクロローターは、プラチナ偏心マイクロローターに置き換えられました。この金属は比重が大きいため、新しい香箱を支障なく巻き上げるためのパワーを確保することができました。

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クロノグラフ秒針車の摩擦を排除する新しい特許取得のシステム

 エネルギー消費を低減するために、設計者はスプリット秒針クロノグラフに関しても、2件の特許出願の対象となった技術革新を行いました。第1はクラッチ・システムに関するものです。水平クラッチ式のクロノグラフでは、秒針車とクロノグラフ秒針車(クロノグラフ秒針がついている)の連結は、クラッチ・レバーによって作動するクラッチ歯車を介して行われます。クロノグラフ秒針の震えを避けるために、通常、クロノグラフ秒針車には摩擦バネが装備されており、軽い制動を与えていますが、これはエネルギーを消費します。パテック フィリップは、従来の歯型のクラッチ歯車を革新的なバックラッシュ補正クラッチ歯車のシステムに置き換えることで、この摩擦を排除しました。LIGAプロセス(フォトリソグラフィと電鋳を用いた微細構造物形成技術)によって製造された、先進的ジオメトリーを持つこのニッケル・リン合金製の構成部品は、各々が厚さ18ミクロンの微細な板バネを組み込んだ長い分割された歯を備え、この歯がクロノグラフ秒針車の歯を挟むことにより、調整の必要なしにクロノグラフ秒針の震えを排除します。ここには伝統と革新の統合というパテック フィリップの精神が完璧に体現されています。この原理は、2019年に新しい自動巻基本キャリバー 26-330(カラトラバ・ウィークリー・カレンダー 5212A-001モデルに搭載されて発表)により導入された、秒カナ歯車を駆動する特許取得のバックラッシュ補正歯車を連想させます。しかし今回、水平クラッチ式クロノグラフ機構に最適化するため、歯と板バネのプロフィールは完全に再設計され、改善されたパフォーマンスと信頼性が実現されています。


新しい特許取得のスプリット秒針レバー隔離機構

 第2の特許取得の技術革新は、クロノグラフ・モジュールに統合されたスプリット秒針機構に関するものです。通常のスプリット秒針機構では、中間タイムを読み取るためにスプリット秒針を一時停止させる(スプリット秒針クランプが閉じる)と、スプリット秒針レバーはスプリット秒針ハートカムの周りを滑動し続けます。これはエネルギーを消費します。パテック フィリップが開発した新しいシステムでは、隔離機構により、スプリット秒針レバーを押し上げ、スプリット秒針ハートカムから隔離します。これにより、停止したスプリット秒針車がテンプの振り角に影響を与えるのを防ぐことができます。それは同時にムーブメントの信頼性と、クロノグラフ作動時の連続駆動可能時間も向上させます。すでにパテック フィリップは2012年、手巻キャリバー CHR 29-535 PS Q(スプリット秒針クロノグラフ・永久カレンダー 5204モデル)、および2015年、キャリバー CHR 29-535 PS(スプリット秒針クロノグラフ 5370モデル)においてスプリット秒針レバー隔離機構を開発しています。しかし新しい5308G-001モデルでは設計が完全に見直され、デュアル・レバーを備えた同心円状の隔離機構により、その厚さを減少させることができました。


スプリット秒針シングルプッシュボタン・クロノグラフ

 コラムホイール制御、水平クラッチ式の、きわめて薄い構造を持つシングルプッシュボタン・クロノグラフは3時位置に60分計、9時位置に12時間計を備えています。2時位置の単一のプッシュボタンにより、スタート、ストップ、ゼロ復帰を連続して行います(3フェイズ・クロノグラフ)。独自のコラムホイールを備えたスプリット秒針は、4時位置のプッシュボタンによって操作します。プッシュボタンを押すとスプリット秒針が停止し、次に押すと秒針に追いつきます。スプリット秒針の停止と秒針に追いつくプロセスは、クロノグラフ計測中に何度でも繰り返すことができます。計測を終えるには、2時位置のプッシュボタンを押して2本の指針を同時に停止し、さらに押してゼロに復帰させます。

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2本のゴングを備えたミニット・リピーター

 2本のクラシック・ゴングを備えたミニット・リピーターは、マスター・ウォッチメーカーのエリートのみに許された技術の賜物というべきグランド・コンプリケーションであり、パテック フィリップのチャイム・ウォッチの伝説的な最高の音色を提供します。微小なクシ歯、かたつむりカム、ハンマー、ゴングからなるこのきわめて洗練されたシステムは、ケース側面の9時位置にあるスライドピースによって作動し、現在の時刻を低音、高音・低音、および高音のゴングにより時、クオーター(15分)、端数の分の順で知らせます。愛好家が追い求める《パテック フィリップの音色》を実現するには、熟練した器用さと完璧に訓練された音感が必要です。ティエリー・スターン社長は、工房で製作された各々のミニット・リピーターの音色を自身で聴き、幸せなオーナーにこれを届けることができるかどうかを決定します。


洗練された瞬時日送り式窓表示永久カレンダー

 瞬時日送り式窓表示永久カレンダーは、きわめて少数のタイムピースのために特別に採用される技術的壮挙であり、2008年に5207モデルにより導入され、2011年に5208モデルで再び採用された、2件の技術特許による同一のエクスクルーシブな機構を使用しています。この機構のみで799個の構成部品中、220個を必要とします。残存するパワーリザーブが10時間になっても、曜日、日付、月表示、閏年サイクルの4つの表示ディスクがわずか30ミリ秒で送られます。ディスクによる表示を採用したため、この機構の実現はさらに困難な課題となりました。それは窓表示が指針表示よりもはるかに大きな質量の移動を必要とするためです。第1の技術特許は、カレンダー表示の日送りを行なう大型レバーに関するものです。瞬時日送り式表示においては、ディスクを保持し、瞬時に回転させるためにエネルギーの完璧な制御が必要となります。15個の部品(一部は可動)から構成される大型レバーは、すべての表示を同時に正確にジャンプさせることを保証します。第2の技術特許は、カレンダー表示の日送りに必要なエネルギーに関するものです。月末が31日の月の終わりには日付ディスクは翌月の1日まで1日分進むだけですが、平年の2月末には、28日から翌月の1日まで4日分進む。この回転角度の大きな違いに対処するため、反対方向に働く2つの補完的なジャンパー・スプリングを備えた構造により、日付表示ディスクを常に均一の制御された力で回転させることができます。これにより、エネルギー不足による不完全なジャンプや、過度のエネルギーによる過剰なジャンプが回避できます。


エレガンスと読みやすさを兼ね備えたアイスブルー・ソレイユの文字盤

 新しいカドラプル・コンプリケーション 5308G-001モデルは、エレガントなアイスブルー・ソレイユの文字盤を備え、ブルー・メタライズ・ホワイトゴールドの植字アワーマーカーとファセット仕上げドフィーヌ型時・分針がこれにアクセントを与えています。キャリバー R CHR 27 PS QIが提供する13の機能を完璧な明確さで表示するため、読みやすさに重点が置かれています。永久カレンダーの曜日、日付、月は、10時~2時位置に円弧状に配置された3つの表示窓に表示され、各々がブルー・メタライズ・ホワイトゴールドの別付けフレームで縁取られており、日付窓は、情報の重要さに鑑み、サイズが大きくなっています。8時位置の昼夜表示と4時位置の閏年サイクルの2つの丸い小窓がカレンダー表示を補完しています。これらは、カレンダーを調整する際、欠かせない要素です。


オープンワークを施したラグを備えたホワイトゴールド・ケース

 この卓越したメカニズムを収めるために、パテック フィリップはホワイトゴールド・ケースを採用しました。5208モデルと同じデザインと同じ直径(42mm)のこのシンプルでクラシックなスタイルのケースは、全面がポリッシュ仕上げされ、凹面ベゼル、オープンワークを施したラグが特徴です。このタイムピースには、交換可能なサファイヤクリスタル・バックとホワイトゴールドのソリッド・ケースバックが共に付属しています。洗練された外観は、ブリリアント・ネイビーブルーのアリゲーター・バンド、および最高の快適さと安全性を保証する、特許取得の新しい3ブレード・ホワイトゴールド折り畳み式バックルにより完璧なものとなっています。

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カドラプル・コンプリケーション

Ref:5308G-001
ケース径:42.00mm
ケース厚:17.71mm
ケース素材:18金ホワイトゴールド
防水性:非防水(湿気・埃にのみ対処)
ストラップ:ラージ・スクエアのブリリアント・ネイビーブルー・アリゲーター、特許取得の3ブレード18金ホワイトゴールド折り畳み式バックル
ムーブメント:自動巻、Cal.R CHR 27 PS QI、最小38時間・最大48時間パワーリザーブ(クロノグラフ非作動時)、毎時21,600振動(3 Hz)、67石
仕様:時・分表示、2本のクラシック・ゴングを備えたミニット・リピーター、スプリット秒針シングルプッシュボタン・クロノグラフ、60分計、12時間計、スモールセコンド、瞬時日送り式永久カレンダー、曜日、日付、月、閏年、昼夜を窓表示、ムーンフェイズ、アイスブルー・ソレイユ文字盤、交換可能なサファイヤクリスタル・バックとホワイトゴールドのソリッド・ケースバックが共に付属、パテック フィリップ・シール
価格:195,880,000円(税込)

ブランドニュース パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE) /sites/default/files/newsThumbnail/title_2352.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_2368.jpg

 パテック フィリップが2025年の新作として、31日間のパワーリザーブを搭載し、日差±1秒の計時精度と21世紀の時計にふさわしい快適な操作性を誇るまったく新しい手巻ムーブメントによる、伝統と革新を組み合わせた永久カレンダー、ウィークリー・カレンダー・デスククロックをウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ 2025にて発表しました。テクノロジーとエンジニアリングを象徴するこのシルバーの時計は、緑フランケ本七宝により魅力を高められ、洗練され、時を超越した外装によっても際立っています。

 20世紀の最初の数十年は、パテック フィリップにとってきわめて創造性に溢れた時代でした。卓越性と技術革新を愛好した高名なアメリカ人コレクターたちは、最も洗練された時計を追求し購入することにより、マニュファクチュール パテック フィリップの創造性を刺激しました。パテック フィリップの比類のない技術・ノウハウは、1989年、キャリバー 89の創作まで《世界で最も複雑な携帯時計》(24の複雑機能)の地位を保持した著名な《グレーブス・ウォッチ》(1933年)を含む懐中時計に最もよく体現されています。パテック フィリップはまた、この要求の厳しい顧客たちのためにたいへん洗練されたムーブメントと外装を備えた腕時計も製作しました。しかし時計製作の今ひとつの分野も、この開拓者精神の恩恵を受けています。デスククロックです。1923年、マニュファクチュール パテック フィリップは著名な自動車メーカーのオーナー、ジェームズ・ウォード・パッカードに、8日間のパワーリザーブ、イエローゴールドのアプリック(別付け装飾)と金めっきブロンズの翼を持つライオンを配したシルバー・ケースを特徴とする永久カレンダー搭載のデスククロックを納入しました。1927年、表示を変更し、パーソナライズされた外装を備えた同タイプのデスククロックが、ニューヨークの銀行家ヘンリー・グレーブス・ジュニア(後に《グレーブス》ウォッチを発注)に販売されました。これら2点の宝物(《パッカード》デスククロック Inv.P-140と《グレーブス》デスククロック Inv.P-1270)は今日、ジュネーブのパテック フィリップ・ミュージアムに所蔵されています。


新しいハイパフォーマンスなムーブメント

 パテック フィリップは、ジェームズ・ウォード・パッカードに納入された作品を再解釈し、デスククロックの黄金時代を今日に蘇らせます。マニュファクチュール パテック フィリップは《革新の伝統》に忠実に、31日間のパワーリザーブを搭載し、日差±1秒の計時精度と21世紀の時計にふさわしい快適な操作性を誇るまったく新しい手巻ムーブメントの開発を技術陣に指示しました。7年間の開発期間の末、パテック フィリップ・シールの刻印されたレクタングラー型ムーブメント、キャリバー 86-135 PEND S IRM Q SEが完成しました。部品総数は912個、そのうち約半数が永久カレンダー機構を構成しています。この開発の結果、長期にわたる信頼性を向上させるための技術革新と最適化、永久カレンダー機構のエネルギー消費の削減、ユーザーの利便性の向上、誤まった操作が行われてもムーブメントを保護する機構などに関する9件の技術特許が出願されました。

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《精密調速装置》

 31日間のパワーリザーブは、3個の香箱を直列に連結することで実現されています。日差最大±1秒を保証するため、ムーブメントは真の《精密調速装置》を搭載しています。特許取得の定力機構により、テンプの振り角は、ぜんまいがいっぱいに巻き上げられてから最終日まで1か月間、確実に一定に保たれます。文字盤の中央にはパワーリザーブ表示が控え目に配置されており、ぜんまいの再巻き上げが必要になった時、これをユーザーに知らせます。


ジャンピング・セコンドとウィークリー・カレンダー

 機能面では、パテック フィリップは《パッカード》デスククロックに2つの技術革新を加えました。ひとつはジャンピング・セコンド(フドロワイヤント)です。昔のレギュレーター(歩度調整用の精密時計)のように、秒針が1秒毎にジャンプします。もうひとつはウィークリー・カレンダーです。週番号は、文字盤外周の週番号の目盛りに沿って小さなフレームが移動することにより、素早く容易に読み取ることができます。《パッカード》デスククロック同様、時・分表示は12時位置のオフセンター・サブダイヤル、ムーンフェイズ表示は6時位置、そして曜日と月表示はそれぞれ9時と3時位置の小窓に表示されます。日付は、6時位置のサブダイヤルに指針表示されます(《パッカード》デスククロックではセンターに指針表示)。さらに昼夜(7時30分)と閏年サイクル(4時30分)の小さな表示窓が加えられています。この2つはカレンダー調整に欠かせません。ブラック転写印刷のさまざまな表示は、シルバー・オパーリン文字盤上にきわめて読みやすく配置されています。


メカニカル・ダッシュボード

 新しい27000M-001モデルは、《パッカード》デスククロックの形状をほぼそのまま採用していますが、サイズがわずかに大きくなっています。また右から開くヒンジ付カバーの下に、アメリカン・ウォールナットの化粧板により装飾された真のメカニカル・ダッシュボードを備え、革新的なタッチを与えています。このモダンなコントロール・デスクは、すべての調整を直感的に、容易に、そして実用的に行うことができます。これはパテック フィリップのユーザー中心の哲学に完璧に合致しています。

 ヒンジ付カバーの下の左上隅には、ぜんまいの巻き上げと調整用の鍵をプッシュアップする、特許取得のソケットがあります。この鍵は、複数の部品を組み合わせ、芸術的に仕上げられています。右上隅には、時刻調整と巻き上げ用の2つの鍵穴があります。ベゼルの6時位置下にはもうひとつ鍵穴があり、鍵を用いてストップ・セコンド機能をONにできるようになっています。これにより秒単位の精度で時刻を設定することができます。こうして31日間のパワーリザーブにより、時計は1か月間巻き上げる必要なしに連続して駆動します。

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調整ボタン

 文字盤の下には、5つの調整ボタンが配置されています。調整ボタンには文字や記号が記されており、指先で簡単に操作することができます。左から順に週(W)、曜日(D)、ムーンフェイズ(3日月)、月(M)、日付(C)の順序で永久カレンダーを調整できます。これらの調整ボタンを円弧上に配置するためには、中間車による複雑な機械的システムが必要でした。


エクスクルーシブな外装

 新しいデスククロック 27000M-001モデルの外装に関しては、マニュファクチュール パテック フィリップは1923年の歴史的モデルの豊かな装飾からインスピレーションを得て、洗練され、時を超越したスタイルを新たに創作しました。925シルバーのキャビネットは、手仕上げギヨシェ装飾の渦巻模様を施した緑フランケ本七宝のパネルによって魅力を高められています。文字盤の場合と同様、これらのパネルは完全な平面性を保証するために裏面にも七宝が施されています。この技術は、パネルの大きなサイズと焼成の際に起る変形のため、きわめて困難です。銀の融点は金のそれよりも低く(980℃に対して890℃)、七宝の焼成温度(800~900℃)に近いため、銀に七宝を施す複雑な技術をマスターしている七宝職人はごくわずかです。

 上部パネルとベゼルには、彫金による《綱》のモチーフが施されています。底面の隅と12時位置にある3つのバラ形飾り、カラトラバ十字を縁取るアカンサスの葉、および4つのケース脚の翼を持つライオンなど、歴史的クロックから踏襲された装飾要素は、イエローゴールドのめっきを施したシルバーにより別付けされています。

 今回現行コレクションに収められるのに先立ち、このデスククロックはユニークピースのプレビュー・バージョン(27001M-001モデル)が製作されました。アメリカン・ウォールナットの化粧板により装飾されたこの作品は、パテック フィリップによって2021年オンリーウォッチ・チャリティーオークションに寄贈され、950万スイスフランで落札されました。

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コンプリケーテッド・デスククロック

Ref:27000M-001
サイズ:縦164.6×横125.0×厚76.3mm
キャビネット:925シルバー仕様、手仕上げギヨシェ装飾、緑七宝パネル(フランケ七宝)、金めっき装飾要素(ゴールドのめっきを施したシルバー)、アメリカン・ウォールナットの化粧板で装飾されたメカニカル・ダッシュボード
防水性:非防水(湿気・埃にのみ対処)
ムーブメント:手巻、Cal.86-135 PEND S IRM Q SE、31日間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4 Hz)、67石
仕様:時・分表示、永久カレンダー、曜日・月・閏年および昼夜を窓表示、日付を指針表示、ウィークリー・カレンダー、ムーンフェイズ表示、ジャンピング・セコンド、ヒンジ付カバーを開くプッシュボタン(4時位置)、 ぜんまいの巻き上げと調整用の鍵を収めたソケット(10~11時位置)、シルバー・オパーリン文字盤、パテック フィリップ・シール
価格:186,560,000円(税込)

ブランドニュース ボヴェ(BOVET) /sites/default/files/newsThumbnail/title_2365.jpg /sites/default/files/newsMainImage/title_2381.jpg

 スイスの時計ブランドとして7番目に古い歴史を持つ「BOVET(ボヴェ)」の、2025年入荷モデルから「19Thirty」「ピニンファリーナ」「ディミエ」などの象徴的なコレクションまでをご覧いただける「アートピースコレクションフェア」が、広島県の「Long Slow Distance [LSD] 広島」にて、2025年4月5日から5月6日までの期間限定で開催されます。

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 1822年にスイス・フルリエで創業した「ボヴェ」は、かつてはエナメルやパールで装飾された18Kゴールドの懐中時計を清朝皇帝や貴族に向けて販売することで成功を収めました。自社一貫生産体制のもと生み出される、卓越した伝統的技能と芸術的装飾が施された稀少なコレクションは年間製造数を全シリーズ合計で2000本を超えないように調整することで、高水準の製造管理を実現し、世界のコレクターを魅了し続けています。

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 フェア期間中は2025年に入荷したボヴェブティックでしか見られなかったモデルも陳列されます。また、「19Thirty」「ピニンファリーナ」「ディミエ」などのコレクションもご覧いただけます。

 期間中ご購入いただいた客様にスペシャル特典や高級紅茶マリアージュフレール、非売品ノベルティなどのプレゼントもございます。詳しくは店頭スタッフまでおたずねください。

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BOVET アートピースコレクションフェア 詳細
開催期間:2025年4月5日(金)~5月6日(火・振休)
開催会場:Long Slow Distance [LSD] 広島
住所:広島県広島市中区堀川町 7-2-2
営業時間:11:30~20:00
TEL:082-248-0251

山形屋ウォッチギャラリー(R0631) カテゴリなし /sites/default/files/tenpoContentThumbnail/title_318.jpg オメガフェア 2025年4月18日(金)~5月6日(振休・火) 鹿児島県:山形屋ウォッチギャラリー

オメガフェア
2025年4月18日(金)~5月6日(振休・火)
鹿児島県:山形屋ウォッチギャラリー

山形屋ウォッチギャラリーにおきまして「オメガフェア」を開催いたします。

フェア期間中、最新作や定番モデルをはじめ、メンズ・レディス共に充実したラインナップをご覧いただけます。

また、山形屋ウォッチギャラリーでは72回無金利キャンペーンも開催しております。※ご利用には条件がございます。

この機会にぜひお立ち寄りくださいませ。


オメガフェア 詳細

開催期間:2025年4月18日(金)~5月6日(振休・火)
開催会場:山形屋ウォッチギャラリー


【購入特典】

会期中、オメガをご購入いただいたお客様には72回無金利キャンペーンも開催しております。※ご利用には条件がございます


  • コンステレーション

    コンステレーション
    Ref:131.30.41.21.99.001
    ケースサイズ:41mm
    ケース素材:ステンレススティール
    ブレスレット:ステンレススティール
    防水性:50m
    ムーブメント:自動巻き
    価格:1,496,000円(税込)

  • コンステレーション

    コンステレーション
    Ref:131.25.25.60.99.001
    ケースサイズ:25mm
    ケース素材:ステンレススティール・セドナゴールド
    ブレスレット:ステンレススティール・セドナゴールド
    防水性:30m
    ムーブメント:クォーツ
    価格:1,672,000円(税込)

  • コンステレーション

    コンステレーション
    Ref: 131.10.25.60.55.001
    ケースサイズ:25mm
    ケース素材:ステンレススティール
    ブレスレット:ステンレススティール
    防水性:30m
    ムーブメント:クォーツ
    価格:616,000円(税込)

  • シーマスター アクアテラ150M

    シーマスター アクアテラ150M
    Ref: 220.10.38.20.03.005
    ケースサイズ:38mm
    ケース素材:ステンレススティール
    ブレスレット:ステンレススティール
    防水性:150m
    ムーブメント:自動巻き
    価格:1,023,000円(税込)

  • シーマスター ダイバー300M

    シーマスター ダイバー300M
    Ref: 210.30.42.20.01.010
    ケースサイズ:42mm
    ケース素材:ステンレススティール
    ブレスレット:ステンレススティール
    防水性:300m
    ムーブメント:自動巻き
    価格:1,001,000円(税込)

  • シーマスター プラネットオーシャン6000M

    シーマスター プラネットオーシャン6000M
    Ref: 215.30.46.21.03.001
    ケースサイズ:45.5mm
    ケース素材:O-MEGAスティール
    ブレスレット:O-MEGAスティール
    防水性:6000m
    ムーブメント:自動巻き
    価格:1,958,000円(税込)

  • スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル

    スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
    Ref: 310.30.42.50.01.001
    ケースサイズ:42mm
    ケース素材:ステンレススティール
    ブレスレット:ステンレススティール
    防水性:50m
    ムーブメント:手巻き
    価格:1,078,000円(税込)

  • スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル

    スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
    Ref: 310.23.42.50.99.001
    ケースサイズ:42mm
    ケース素材:ステンレススティール・セドナゴールド
    ストラップ:アリゲーターレザー
    防水性:50m
    ムーブメント:手巻き
    価格:1,738,000円(税込)

  • スピードマスター ダークサイドオブザムーン アポロ8号

    スピードマスター ダークサイドオブザムーン アポロ8号
    Ref: 310.92.44.50.01.001
    ケースサイズ:44.25mm
    ケース素材:ブラックセラミック
    ストラップ:ラバーストラップ
    防水性:50m
    ムーブメント:手巻き
    価格:2,200,000円(税込)

  • デヴィル プレステージ

    デヴィル プレステージ
    Ref: 434.10.40.20.02.001
    ケースサイズ:40mm
    ケース素材:ステンレススティール
    ブレスレット:ステンレススティール
    防水性:30m
    ムーブメント:自動巻き
    価格:759,000円(税込)

  • デヴィル プレステージ

    デヴィル プレステージ
    Ref: 434.10.28.60.03.002
    ケースサイズ:27.5mm
    ケース素材:ステンレススティール
    ブレスレット:ステンレススティール
    防水性:30m
    ムーブメント:クォーツ
    価格:462,000円(税込)

  • デヴィル ミニトレゾア

    デヴィル ミニトレゾア
    Ref: 428.57.26.60.99.001
    ケースサイズ:26mm
    ケース素材:ムーンシャインゴールド
    ストラップ:ファブリック
    防水性:30m
    ムーブメント:クォーツ
    価格:1,463,000円(税込)

※表示価格は2025年4月9日時点での税込価格です。


tenpocontent オメガ(OMEGA)
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 ロレックスは、オイスター パーペチュアル GMTマスター IIの18 ct ホワイトゴールドモデルに初めてセラミックダイアルを採用しました。このセラクロムダイアルとグリーンとブラックのベゼルインサートのデイタイムを示す下半分は同じ素材、同じグリーンのカラー、同じ輝きで完璧にお互いが響き合います。

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THE PERFECT MATCH

 ロレックスは、初のハイテクセラミック製ダイアルを発表しました。このグリーンのセラクロム部品はケースの左側にリューズを、9時位置に日付表示の小窓を備えたオイスター パーペチュアル GMTマスター IIに初めて採用され、このモデルに2025年は、新たに18 ct ホワイトゴールド製が加わります。

 新しいセラクロムダイアルは天然石のダイアルと同様に、素材のディスクを真鍮のプレートに取り付けて作られ、時計のダイアルを縁取るグリーンとブラックの2色のセラクロムベゼルインサートの下半分と同じグリーンの色みです。あらゆる光のもとで奏でられる完璧な色のハーモニーは、2つの部品を同じタイプのセラミックで製造することで実現しました。

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 このGMTマスター IIの新モデルは、セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプが装備されたオイスターブレスレットを備えています。

 GMTマスター IIには、時計製造技術の最先端を行くムーブメントのキャリバー3285が搭載され、日付ともうひとつのタイムゾーンの24時間表示の時刻、そして時間、分、秒を表示します。

 すべてのロレックスウォッチと同様にオイスター パーペチュアル GMTマスター IIはSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)認定で、手首着用時に極めて優れた性能を発揮します。

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OYSTER PERPETUAL GMT-MASTER II
オイスター パーペチュアル GMTマスター II

Ref:126729VTNR
ケース径:40.0mm
ケース厚:11.9mm
ケース素材:18 ct ホワイトゴールド
防水性:100m(330ft)
ブレスレット:18 ct ホワイトゴールド製オイスターブレスレット(3列リンク)、18 ct ホワイトゴールド製セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプ、イージーリンク(約5mmのエクステンションリンク)
ムーブメント:自動巻き、Cal.3285(ロレックスによる完全自社製造)、約70時間パワーリザーブ、毎時28,800振動(4Hz)、31石
仕様:時・分・秒表示、24時間針によりホームタイムを表示、瞬時に変わる日付(3時位置)、時針による日付設定、秒針停止機能による正確な時刻設定、グリーンのセラミック製セラクロムダイアル
価格:7,062,000円(税込予価・今春発売予定)

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