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JAEGER-LECOULTRE | ジャガー・ルクルト カンヌ国際映画祭にて写真の美を祝う

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト) カンヌ国際映画祭にて写真の美を祝う

 今から1世紀ほど前、ジャガー・ルクルトの歴史は、その名を写真界の歴史に刻むこととなります。2つの世界大戦の間、マニュファクチュールは “コンパス” という希少なカメラを手掛けることになりました。


  この大いなる遺産に敬意を払い、“コンパス” によって撮影された貴重な写真がお披露目されます。これらの白黒写真は、ニューヨークやパリ、上海、ヴェネチアの街並みが風景写真として記録されたものです。


  この中から、いくつかの写真が2017年5月19日(金)にジャガー・ルクルトにより開催されるカンヌ国際映画祭でのエキシビション “The Art of the Behind the Scenes” にて展示されます。

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト) カンヌ国際映画祭にて写真の美を祝う

唯一無二の存在、コンパス


 アヴァンギャルドなデザインで驚くほど洗練されたカメラ、コンパス ― その稀有な存在から、写真の歴史にもその名を残すこととなりました。1937年より、4,000台限定で発売されたコンパスは、コレクターの夢でもあります。


  この大発明は、イギリスのノエル・ペンバートン・ビリングによるもので、彼はパイロットでもあったことから航空機開発会社や南アフリカの貿易会社、メキシコにはカジノを手がけるなど優秀なビジネスマンでもありました。この創造家は、執筆家やエンジニアでもあり、100以上のオブジェクト - 中には英国軍用機 ≪Spitfire≫ を含む発明もありました。1920年代のとある晩、この偉大な発明家は大きな賭けに出ます。「未だかつて存在しない、上質で可能な限りの機能が搭載され、それでいてシガレットケースにすっぽりと収まるような極小カメラを造ってみたい!」


  そして彼はすぐに気が付きます。このようなオブジェクトを開発するには、最小化することに長けた時計のマニュファクチュールの力を借りるしか道はない、と。これが、挑戦へのきっかけとなるのです。その頃、ジャガー・ ルクルトの前身となるマニュファクチュール ルクルト社は、既に信頼のおけるキャリバーを100以上も開発しており、中にはアイコニックな置き時計、アトモスを含む世界最薄ムーブメントの開発にも成功していました。1934年、ペンバートン・ビリングはただちにジュウ渓谷へと向かい、そこでこのプロジェクトはお互いの情熱を捧げるものとなりました。


  コンパスを構成する290ものパーツを組み立てるのには、3年の月日をようしました。1937年に発売されると、 コンパスはそのアヴァンギャルドなデザインと数多くの機能に一大センセーションを巻き起こすことになります。その機能とは、露出計、距離計測器、望遠レンズフード、はめ込み式フィルター、露光計、EV値表示、アングルファインダーそしてコンパスのために特別にデザインされたパノラマと立体撮影を可能とする、最軽量の三脚にまで及びます。


  第二次世界大戦の間、ロール巻きフィルムの役目が次第に終焉を迎えるも、コンパスはその後もコレクターの間では夢のようなカメラであり続けているのです。

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※2017年5月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

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