メインコンテンツに移動
  1. HOME
  2. 腕時計ブランド一覧
  3. ボヴェ(BOVET)
  4. ブランドニュース一覧
  5. SIHH 2019 新作 “ライティングスロープ”型ケースが提案する計時の解釈「リサイタル 26 ブレインストーム® チャプター ワン」
MENU
  • Instagram
  • Twitter
  • Facebook
  • Mail
  • YouTube
  • LINE

BOVET | ボヴェ SIHH 2019 新作 “ライティングスロープ”型ケースが提案する計時の解釈「リサイタル 26 ブレインストーム® チャプター ワン」

BOVET(ボヴェ) SIHH 2019 新作 “ライティングスロープ”型ケースが提案する計時の解釈「リサイタル 26 ブレインストーム® チャプター ワン」

 2016年、ボヴェは天文学をテーマとした特別なコレクションのデビュー作として、シューティングスター トゥールビヨンを発表しました。その後、2017年にはアステリウム、また2018年にはグランドリサイタルを続けて発表しました。この3部作は、作品個々の技術的特徴の域を越えて、時の計測を新しい形で表現する方法を探究しています。これらの作品を特徴づけているライティングスロープ状に傾斜したケースは、創造性を体現すると同時に、作品の引き立て役となっています。ボヴェのオーナー、ラフィ氏自らがデザインしたこの“ライティングスロープ”型ケースは、6時位置に向かってベゼルが低くなるよう傾斜しています。この創意工夫溢れるアイディアによって、ドームやローラー、ディスク、立体的な針と言った様々なタイプの表示を多角的にレイアウトすることが可能になり、直感性やエルゴノミクス、また優雅さがより高まっています。さらに、立体的なデザインによって、表示する情報の視認性は最優先されることとなり、ムーブメントの内部へと導かれるコレクターたちの目線は、あらゆる細部に宿る卓越性を目の当たりにすることになります。

 もっとも最近ではグランドリサイタルが受賞したジュネーヴ時計グランプリの最優秀賞“金の針賞”を含む、3部作の作品に授けられた数々の賞を見てもわかるように、コレクターや専門家たちは、ボヴェの“ライティングスロープ”型ケースが起こした様式的革命を称賛しています。このようにラフィ氏は、ライティングスロープ型ケースに搭載することを前提に開発された4つの複雑機構を同時に発表することで、一貫性をもってコレクターたちの期待を満たすことに成功しています。そのうちの一つが、リサイタル 26 ブレインストーム ® チャプター ワンです。

 この比類のないタイムピースは、数多くの革新を通して、“ライティングスロープ”型ケースが提案する計時の解釈に関する前例のない可能性の幅広さを窺わせています。ブレインストーム®のチャプターを飾る最初の作品として、ラフィ氏はサファイア製のモデルが相応しいと考えました。その澄んだ透明性から選ばれるサファイアは、ダイヤモンドの次に硬い素材であると同時に、あまり知られていない要素として、チタニウムよりも軽いという特長も有しています。この独創的なチョイスによって、ボヴェの技術士たちが直面しなければならなかった大きな課題の一つが、すぐさま明らかとなりました。

 サファイア製ケースは、既に40年近く前から知られている一方で、素材そのものの硬度が原因で加工やポリッシュする上で制約があり、現在に至るまでそのデザインは、比較的シンプルなものにとどまっていました。“ライティングスロープ”型ケースのアシメトリカルなミドルケース側面、ベゼル、そして風防ガラスの形状が、これまで解決策の無かった難題を、技術者たちに突きつけました。

 ミドルケースと風防ガラスが最終的につくり上げる一つのエレメントは、このコレクションならではのケースの原型を綿密に踏襲しています。ケースバックは、機械で打ち抜かれたグレード5 チタニウム製のベゼルおよび4つのラグで構成されています。言うまでもありませんが、このベゼルには、明らかにするに値する秘密を豊富に抱えるムーブメントの裏面をたっぷりと鑑賞できるよう、サファイアガラスが嵌められています。全体の透明性およびエルゴノミクスの最適化のため、ボヴェの時計師たちは、従来のようにミドルケースにではなく、ケースバック側にムーブメントを組み込むことにしました。この考え方は、今作に引けを取らない2016年発表の「トゥールビヨン オタンタ セイ」の構造でも採用し、すでに成功を収めていたのです。

 三次元にわたってパノラミックな眺めを提供するこのショーケース用に選ばれたムーブメントは、2015年にコレクションに加わった、特許取得済みの両面フライングトゥールビヨンによって制御されています。発表から4年経ち、様々な進化を遂げたこの調速機には現在、伝統的なひげぜんまいを用いることでより優れた等時性を確保する可変慣性テンプが採用されています。ひげぜんまい製造は、世界で10本の指に満たないメーカーのみが習得している技術です。この新しいキャリバーでは、動きのある複雑機構を複数搭載しているにも関わらず、10日間のパワーリザーブが一つの香箱によって供給されています。計370日間のパワーリザーブを誇った1900年製の懐中時計で絶対的な記録を保持していることからもわかるように、ボヴェの時計師たちが長年にわたって得意としてきたロングパワーリザーブに関する専門知識は、彼らがムーブメントの心臓部の摩耗を最小限に抑えようと常に意識しているという事実が物語っています。職人技法を用いることに加え、一つひとつのディテールに細心の注意が払われていることこそが、消費するエネルギーを彼らが管理できている主な理由です。彼らのこの行動が、マニュファクチュールの技術部門に原動力を与えている哲学を集約しています。その哲学は「エネルギーは、追加するよりも節約する。そうすることでパワーリザーブが増える」という考え方に基づいたものです。長くなりがちな巻き上げ時間に対する解決策は、ゼンマイを完全に巻き上げるために必要なリューズの回転数を半減することに成功した、二つの特許を有するディファレンシャル・スフィリカル・システムによって講じられています。

 称賛に値する計時精度という強固な基礎を有している強みを確保したブレインストーム®は、時および分を12時位置にオフセット配置して表示します。このセクションが、ケースのひと際目を引くドーム部分で最も高い位置であることから、時計師たちは、特別に高いハンドフィッティングをつくりました。キャリッジホイールにねじ留めされたマーカーとともに、キャリッジブリッジのアームの内2本が120度の間を空けて、メインのダイヤルの外縁部に目盛が振られた秒セクターを指し示しながら、連続的に進行します。チタニウムでめっきされたキャリッジブリッジの装飾には、一人の職人が二日間の作業を費やす必要があることも特筆すべき点です。

 ケースの透明性をより際立たせるために、目盛がプリントされたカムと三日月型のインディケーターでエネルギー残量を指し示す、パワーリザーブ表示が4時位置に設けられています。

 シンメトリーを成すよう8時位置に配された丸い窓には、ビッグデイトがミステリアスに表示されます。この機構全体は、コレクターの目の前で明らかになっています。より細かいディテールまで鑑賞できるよう、サファイア製のユニットディスクが必要な透明性をもたらしています。

 12時位置には、たっぷりとした時分表示ダイヤルから浮き上がるように、立体的なムーンフェイズ表示があります。そのドームの反りは、ダイヤルのカーブに巧妙に対抗しています。より高いリアリズムを追求し、月を表すドームの表面にはエングレービングが施され、低いセクションにはスーパールミノバ®が塗布されています。空は、最上級の方法で表現されています。ボヴェのダイヤル職人たちは、2枚のアヴェンチュリンガラスの円形プレートを、半球状のムーンフェイズ表示上の曲面に設置することに成功したのです!これにより、ムーンフェイズは印象的なリアリズムを伴って、2つの丸い開口部分からドーム越しに読み取れるようになりました。

 コレクターの皆様は、二つのタイプのダイヤルをお選びいただけます。一つ目のダイヤルは、ひと際目を引くブルークォーツ製のドームで、その透明性は、コレクターがムーブメントの様々なレイヤーを連続して観賞できるようにしてくれます。また、二つ目のダイヤルを構成する凹型らせんのそれぞれのブレードの間の余白部分にも、同様の透明性を発見することができます。こちらのダイヤルは、アルミニウムのブロックを加工したのち、熟練のダイヤル職人の手作業で装飾が施されています。お望みであれば、装飾工房のエングレーバーによるハンドエングレービングを、ダイヤルにあしらうこともできます。一枚一枚のブレードは細く、顕著に凹状になっているため、この部分にエングレービングを施すには最上のスキルを要します。また、コレクターの好みに合わせて、複数のダイヤルカラーが用意されることになります。この他にも、例えば、らせんのシェイプを愛車の車輪リムのデザインをモチーフにするといった、カスタマイゼーションにも対応しています。

 この時計の複数の複雑機構や前例のない構造は、とりわけ魅力的であり、ケースにサファイアを用いるのにもってこいのモデルであることは間違いありません。ケースを回転させると、最高の秘密が隠されている、ムーブメントの側面が露わになります。この角度から眺めると、ムーブメントの並外れた構造をじっくり鑑賞することができます。ボヴェのオフィスおよび工場で、完全自社開発および製造されたこのムーブメントは、階段状構造を採用しており、その連続した斜面にすべての動的パーツやそうでないパーツが組み込まれています。この比類なき選択は、多様な角度から見て豊富なアドバンテージをもたらしています。まず、エルゴノミクス向上に寄与しているミドルケースのV型の側面を、最適な形で満たすことができるようになり、高級時計製造の世界におけるクラフツマンシップの中でも最も厳しい条件を設定しているメゾンにふさわしい審美性が生まれます。視認性も向上しています。それぞれの表示機構は、ベゼルの斜面と垂直に通る軸上に組み込まれており、これにより手首に着用している状態で、読み取りの際の角度がベストなものとなるようになっています。

 この特異な構造は、職人たちに前例のない困難の数々を与えました。マイクロエンジニアや装飾職人、ダイヤル職人、そして時計師たちは互いに協力し、今作リサイタル 26が突きつけてきた多くの課題を乗り越えたのです。ラフィ氏は、時計製造界の新たな功績となった今作を“ブレインストーム®”と命名することで、この作品づくりに携わった職人たちにオマージュを捧げています。全員で発見した数々のソリューションや、一つのプロジェクトが実現するまでに辿った多くの稀有な状況を打開してきた天才的発想を想起させる、そんなモデル名です。

 では、この作品の残りの名前である“チャプター ワン”は何を意味するのでしょうか?パスカル・ラフィ氏の豊かなイマジネーションは、前例のない“ライティングスロープ”型ケースに秘められた可能性の幅広さを見せつけるために、まだまだ多くの領域を探検する必要がある、というのがヒントです。

リサイタル 26 ブレインストーム® チャプター ワン

Ref.:R260001-P2019
ケース径:48.00mm
ケース厚:15.50mm
ケース素材:サファイア製ケースにチタニウム製ラグおよびケースバック
ストラップ:フルスキン・アリゲーター、18Kホワイトゴールド製尾錠
防水性:30m
ムーブメント:手巻き、Cal.17DM04-SMP、毎時18,000振動、10日間パワーリザーブ
仕様:時、分、トゥールビヨン上の秒表示、ディミエ “ライティングスロープ”型ケース、フライングトゥールビヨン、ビッグデイト、パワーリザーブインディケーター、半球状のムーンフェイズ表示、ブラックアルミニウム ダイヤル、異なるカラーリングのプロペラ型ダイヤル、5年保証
特許:スフィリカル・ワインディング・システム 三次元に噛み合う歯が刻まれたマルチギアリング 両面トゥールビヨン

BOVET(ボヴェ) SIHH 2019 新作 “ライティングスロープ”型ケースが提案する計時の解釈「リサイタル 26 ブレインストーム® チャプター ワン」


※2019年1月時点での情報です。掲載当時の情報のため、変更されている可能性がございます。ご了承ください。

BRAND NEWSボヴェ ブランドニュース

ボヴェのBRAND NEWSをもっと見る

BRAND CONTENTS ボヴェ コンテンツ一覧

INFORMATION

ボヴェ(BOVET)についてのお問合せは・・・

Bovet1822 Japan株式会社
〒104-0061 東京都中央区銀座5-7-6 iliv 1F
TEL: 03-6264-5665


ボヴェ ブランドページを見る

NEW RELEASE

新着情報をもっと見る