HARRY WINSTON 　マザー・オブ・パールが体現する 天然素材の美と魅力

　時計とは我々のもっとも身近にある精密機械。そこには厳密なサイズが求められる。この精密機械に天然素材を用いることは冒険だが、いくつかの例外がある。そのひとつが「真珠母貝」と呼ばれるマザー・オブ・パール。

　真珠母貝とは真珠を生成する貝のことで、アコヤガイ（阿古屋貝）やシロチョウガイ（白蝶貝）、アバロン（鮑＝アワビ）などがある。

　これらの貝殻を薄くスライスして文字盤に用いるが、プラスチック（合成樹脂）の発明以前、温度や湿気の影響を受けず磁気を帯びないことから方位磁石の文字盤にも用いられた。そう考えるとマザー・オブ・パールが時計の文字盤に利用されるのも必然である。

　そのマザー・オブ・パールを文字盤に採用した「HW ミッドナイト・デイト ムーンフェイズ オートマティック 36mm」は、2015年に発表されて大人気を博した「HW ミッドナイト・デイト ムーンフェイズ オートマティック 42mm」のレディス・モデル。

　絶妙なバランスでレイアウトされたオフセンター・デザインのフェイスはそのままに、天然素材ならではの千変万化の輝きと深い奥行き感を持つマザー・オブ・パールでレディスらしさを表現している。

　さらにインダイヤル外周部にダイヤモンドをセッティングすることで華やかさと気品を持たせることに成功した。

　このモデルの発表と同時にメンズ・モデルの「HW ミッドナイト・デイト ムーンフェイズ オートマティック 42mm」に、ベゼルにダイヤモンドをセットした新バージョンが登場。先に紹介した36mmのレディス・モデルとペアで楽しめる最上の組み合わせが完成した。

印象的なオフセット・デザインの文字盤に設置されたムーンフェイズは、日々変化する月の姿（月相）を表示。その背景は月面をイメージしたスレート仕上げが施された深いブルーに彩られている。

ニューヨーク本店の歴史的なファサードにインスピレーションを得た3時位置に見られる3つのアーチ型のモチーフ。ここにもダイヤモンドがセットされ、世界随一のジュエリー＆ウォッチブランドであるハリー・ウィンストンならではの華やかさを演出する。