2023 New Model ｜ BREGUET
2023年ブレゲ新作　クラシックパーペチュアルカレンダー 7327

【編集顧問田中克幸ピックアップ】

　アブラアン-ルイ・ブレゲの名品に着想を得て、腕時計として2004年に発表された「クラシックパーペチュアルカレンダー 5327」。2023年の新作「クラシックパーペチュアルカレンダー 7327（Classique Quantième Perpétuel 7327）」は、Cal.502にカレンダー機構を備えた厚さわずか4.5mmのCal.502.3.Pを搭載し、18Kローズゴールド（写真）と18Kホワイトゴールドのふたつのケースで登場。夜空に浮かぶようなきらめきを放つ、ブルーのラッカーにスパンコールを混合したムーンフェイズが特徴。39mmのケース径に複雑機構を収め、かつ各機能表示計が互いに干渉しないという極めて優れたレイアウトは、初代ブレゲの「時計の基本は視認性にある」という理念を表している。

Classique Quantième Perpétuel 7327
クラシックパーペチュアルカレンダー 7327
Ref：7327BR/11/9VU
ケース径：39.00mm
ケース厚：9.13mm
ケース素材：18Kローズゴールド
防水性：3気圧(30m)
ストラップ：ブラウンアリゲーター、フォールディングバックル
ムーブメント: 自動巻、Cal.502.3.P、45時間パワーリザーブ、毎時21,600振動(3Hz)
仕様：時・分表示、パーペチュアルカレンダー(日付、曜日、レトログラード式月、閏年)、ムーンフェイズ、シルバー仕上げゴールドダイヤル、手彫りギヨシェ模様、サファイヤケースバック(透明裏蓋)
価格：11,572,000円(税込)

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初代ブレゲが発明した（懐中）時計デザインの基本は、“時刻ならび各表示計の優れた視認性”にある。現代のブレゲのパーペチュアルカレンダーも、1791年製造の「リピーター機構付きペルペチュエルウォッチ No.28」等のデザインコードを踏襲。ムーンフェイズ（1-2時）、曜日（3-4時）、日付（5-7時）、年（閏年含む。8-9時）そして月（9-12時）といった表示計のサイズとデザインを変え、複雑表示ながらもシンプルで見やすいダイアルのデザインは、「シンプルであることは、複雑であることよりも難しいときがある」というスティーブ・ジョブスの言葉を想い起こさせる。

4年に1度の閏（うるう）年（1年＝366日）を含めた4年間＝1461日周期の機械式メモリー機能をムーブメントに組み込んだ、ブレゲでは最薄の自動巻きCal.502.3.P。ケース厚9.13mmの確保のため、ゴールド製ローターはムーブメントのメインプレートでも最大のスペースを占めるようにオフセンターに配置される。毎時21,600振動数というややロービートで、約45時間のパワーリザーブを実現。ひらひげゼンマイとインバーテッド・ストレートライン脱進機のホーンには、腐食や損耗への耐性と磁場の影響を受けないシリコンを採用。