
ドイツの時計メーカー「テンプション(TEMPTION)」は、作り手の顔が見える。オーナーでありデザインも担当しているのは、時計学校を卒業後、人工衛星のエンジニアをしていたという異色の経歴を持つクラウス・ウルブリッヒ氏。
様々な経験と知識から導き出された彼のアイディアが形になった時計は、愛好家も唸らせるほどのこだわりに満ちている。
今年の新作として登場した「CM01 with CYCLOP EYE」は、デイト表示を拡大させるためのサイクロップスレンズを内側に収めている。これも時計のデザインを追求しつつも、機能性にも考慮するテンプション流のアイデアだ。
大規模メーカーでは多くのスタッフが時計作りに関わっているが、テンプションではごく少数。だからこそ、クラウス・ウルブリッヒの息づかいさえも聞こえてきそうな特別な時計に仕上がるのだ。