
2012年のジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)の新作は、やや抑え気味だった。その理由として説明されたのが、とても衝撃的なニュースだった。
「実は我々は2013年からバーゼル・ワールドに移行するんです」
なんでも2011年の3月に参画したPPRグループとの兼ね合いらしい。
PPR(ピノー・プランタン・ルドゥート)グループとは、LVMHグループ、リシュモン グループと肩を並べる巨大なラグジュアリーグループであり、傘下にはグッチやボッテガ・ヴェネタ、ブシュロンにブリオーニと、錚々たる面々が集まっている。そしてジラール・ペルゴを展開するソーウインドグループもその傘下のひとつとなったのだ。
とはいえ資本の独立性は保たれており、時計作りに与える影響は特にないそうである。むしろボッテガ・ヴェネタやブシュロンの時計をジラール・ペルゴで製造してきたように、活躍の場が広げるというメリットが出てきそうだ。