毎年毎年、圧倒的なボリュームの新作を発表するオメガ(OMEGA)。2012年もまた、豊富な話題作で我々を出迎えてくれた。
そこで、まず目に留まったのは、2009年 「アワービジョン(HOUR VISION)」に初搭載されたCal.8500系ムーブメントをベースとする派生モデルの登場だ。それが「コンステレーション デイ・デイト(Constellation Day-Date)」や「シーマスター アクアテラ GMT(Seamaster Aqua Terra GMT Cal.8605)」。それぞれのモデル名が示すとおり、日付と曜日のダブル表示や世界を駆けるビジネスマンに有益なGMTなどの機能が搭載され、実用度は抜群である。
一方、時計外装の分野でもオメガは画期的な技術を発表した。それが「セラゴールド(CERAGOLD)」。これは酸化ジルコニウムというファインセラミックスに溝を彫ってゴールドの厚膜を形成させ、高いコントラストと美しく滑らかな面のダイビングスケールを表現させる世界初のテクノロジーである。
ちなみにオメガは2012年2月に、オメガおよびスウォッチ グループが本社を構えるスイス・ビエンヌの街の再開発プロジェクトを発表。
このプロジェクトでは、2010年に実施されたデザインコンペによって、再開発を担当する建築家が、坂 茂氏に決定した。
坂氏は、銀座のスウォッチグループの本社ビルである「ニコラス・G・ハイエック センター」の建築設計を手がけた日本を代表する建築家である。