BASEL WORLD2012 BREGUET New Model | 2012年 ブレゲ新作情報

　 脱進機にかかる重力の影響を平均化することで高精度を獲得したトゥールビヨン、テンプへの衝撃を吸収するパラシュート耐振装置など、時計技術の発展と進化に多大なる貢献を果たしてきたブレゲ（Breguet）。2012年のバーゼル・ワールドでは、このブレゲの時計技術に対する飽くなき探求心を表現する新作が発表された。

　 それが2013年に入荷予定の「クラシック クロノメトリー 7727（Classique Chronometrie 7727）」である。

　 このモデルでは通常なら絶対に禁物な磁石をテンプの軸受けに配備し、滑らかで正確な回転運動を支えることを実現した。なぜ磁石の利用が可能になったかと言えば、アンクルやガンギ車、ヒゲゼンマイなど、脱進機の部品に磁力を帯びないシリコン素材としたことが背景にある。まさに新素材の採用をその次元に留めず、さらに推し進めた結果の成果である。

　 この優れた特性を持つシリコン素材部品を、ブレゲは2013年までに全製品に装備する予定だと言う。この決断によって、さらなる新たな可能性が時計の構造や機構にもたらされるに違いない。

　 また、2012年は、1812年にナポリ王妃カロリーヌ・ミュラが、複雑機構を備える初の「腕時計」をブレゲに注文して200周年。それと同時に今年は「クイーン・オブ・ネイプルズ」がブレゲの婦人用コレクションとなって10周年でもある。これを記念し、きらびやかで装着感に優れる「チャールストン・ブレスレット」を装備する新作「クイーン・オブ・ネイプルズ 8908（Queen of Naples 8908）」が登場した。

　 時計の進化を促進する画期的な発明から、華やかなレディス・モデルに至るまで、幅広い分野で最上級の新作を披露した2012年のブレゲ。時計の可能性はまだまだ尽きることはないようだ。

• クラシック クロノメトリー 7727（Classique Chronometrie 7727)
• トラディション 7067（TRADITION 7067）
• マリーン GMT 5857（Marine GMT 5857）
• ヘリテージ 8861 ムーンフェイズ（Heritage 8861 Moonphases）