
腕時計の進化に向けて、不断の研究開発を続けるリシャール・ミル(RICHARD MILLE)は、2011年もまた、驚くべき新作を発表し、世界の時計界に大きな話題を提供した。
まず最初に紹介したいのは、プロゴルファー、バッバ・ワトソン(Bubba Watson)をアンバサダー(大使)に起用した「RM038」だ。もっとも軽量な建築用資材のひとつと言われるマグネシウム(90%)とアルミニウム(8.9%)の合金「AZ21」をケースに採用したこのモデルは、特殊加工による白い外観が特徴。これまでチタンやカーボンなど、どちらかと言えばダーク・トーンの印象が強かったリシャール・ミルにおいて、この白く輝くモデルは異質だ。しかし、手にした時の軽さとカーボンのバーでメカニズムを保持することで衝撃を吸収するという大胆な手法は、やはりリシャール・ミルならではと納得する。