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SIHH2010 Van Cleef & Arpels New Model | 2010年ヴァンクリーフ＆アーペル新作情報

ヴァンクリーフ＆アーペル（Van Cleef & Arpels）　ヴァンクリーフ＆アーペル（Van Cleef & Arpels）は、1906年のパリ・ヴァンドーム広場にて創業された名門ジュエラー。各国の王侯貴族を顧客とし、様々な歴史的瞬間に立ち会ってきた。

　そんな名門が時計製造に乗り出したのは1910年。しかし現在のスタイルになったのはリシュモングループの傘下に収まってからである。

　ヴァンクリーフ＆アーペル（Van Cleef & Arpels）の時計作りのスタンスは徹底している。ムーブメントは同じリシュモングループに属するピアジェやジャガー・ルクルト製の高品質マニュファクチュールキャリバーを使用し、同社は主にダイアルの装飾に力を入れている。

　ミニアチュール（エナメル精彩画）やクロワゾネ（有線七宝）などの伝統技法を使用したアーティスティックなダイアルに複雑機構を組み合わせたストーリー性の高い独創的な時計たちを、彼らは「ポエティック・コンプリケーション」と称している。

　クォーツムーブメントが実用化された時期に、ある時計デザイナーは「これからの時計は精度ではなくデザインや美しさで勝負する時代になるだろう」と予見した。現在では携帯電話が時計の代わりを果たす時代であり、時計に求められるデザインと美しさのレベルはさらに高まっているに違いない。凡庸な存在では生き残れないのだ。

　だからこそヴァンクリーフ＆アーペル（Van Cleef & Arpels）のスタイルが際立ってくる。ダイアルを舞台に見立て美しいストーリーを描き出すモデルたちは、ＳＩＨＨの名物にもなっているほどだ。

　今年のポエティック・コンプリケーションが紡ぎ出したストーリーは「時計史上最長のキス」。さらに様々な装飾技法を組み合わせた立体ダイアルにも挑戦している。またここ数年スイス時計業界からの注目を集める日本の伝統工芸「蒔絵」をダイアル上にあしらった「エクストラオーディナリーダイアルコレクション」も発表。例年以上に目を惹く"アート"が出揃ったフェアとなった。

＞＞＞注目モデルは「La Pont des Amoureux」