2009年6月、新たにゼニス(ZENITH)のC.E.O.となったジャン=フレデリック・デュフール氏。彼はある特定の方向に走りすぎたゼニスに改革の大ナタを振るい、コレクション体系を再検討したという。それが、これまで製品コレクションを世界観で分けていたものを、エル・プリメロやエリートなど、ムーブメントの名称での分類を導入、ゼニス本来のブランドヘリテージを前面的に押し出したこと。無論、製品作りの方向性も修正されたようだが、“デュフール改革”は着実に進展し、その成果が早くも2010年のバーゼル・ワールドでの新作となってお目見えした。そこで我々が見出したゼニスの新たな方向性は、ズバリ“機能美優先のデザイン”なのであった。
見た目の派手さを抑え、機能美を最優先したという、新C.E.O.デュフール氏の提示した新たな方向性は、10振動/秒の視覚化に成功した新作「エル・プリメロ ストライキング 10th クロノグラフ」(El Primero Striking 10th Chronograph)」や、名機エル・プリメロを救ったベルモー氏に捧げられた新作「エル・プリメロ 36000Vph(El Primero 36000Vph)」を見れば一目瞭然。それは“よりゼニスらしい時計作りへの回帰”と言っても良く、価格も非常に理想的な設定になっている。
それを証明するのは、ここで紹介出来なかったモノプッシャー・タイプのクロノグラフ「エル・プリメロ レトロタイマー(El Primero Retro Timer)」もそうだ。価格はラバーストラップ付きで588,000円(共に税込み・予価)と、十分にリーズナブル。
この改革は今後も続き、それは着実にゼニスの大きな飛躍につながるのではないだろうか。
>>>10振動/秒の視覚化に成功した「エル・プリメロの ストライキング 10th クロノグラフ」
取材・文:名畑政治 Report&Text:Masaharu Nabata
写真:高橋和幸(PACO)Photos:Kazuyuki Takahashi(PACO)
※表記は2010年4月現在のものになります。
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