アルピナ(ALPINA)は、1883年に創業された歴史ある時計ブランド。時計職人のゴットリブ・ハウザーが職人仲間らと開いた時計工房がその起源であり、"アルピナ"という名は、時計技術の最高峰を目指すアルピニスト(登山家)でありたいという思いが込められていた。
メジャーブランドとして栄華を誇っていたものの、1970年代のクォーツショックで衰退。一時期は休眠状態に陥っていたが、2003年にフレデリック・コンスタントCEOのピーター・スタース氏が買い取り、再び時計市場に姿を現した。
現在のアルピナの特徴は"タフ&ダイナミック"。古典機構であるレギュレーターを巧みにスポーツウォッチに組み込んだ「エクストリーム・レギュレーター」シリーズは、その個性的なルックスと買い求めやすい価格で同社のアイコンになるまでに成長している。
現在はこのスポーティなイメージをさらに発展させるため、アメリカの名門サーキット「セブリング・インターナショナル・レースウェイ」の公式計時を担当している。また同サーキットで行われる「セブリング12時間耐久レース」の公式計時も担当し、レースファンへの浸透が進んでいる。
この「セブリング12時間耐久レース」は、日本ではほとんど馴染みがないが、耐久レース界ではビッグネーム。あの「ル・マン24時間耐久レース」の前哨戦として知られているかなり大きなイベントなのだそう。
時計メーカーにとってスポーツイベントの公式計時は大きなチャンレンジだ。しかしここからアルピナ(ALPINA)のスポーティなイメージが広がれば、時計ブランドとして、さらにメジャーな存在になる可能性を秘めている。
現在のアルピナの特徴は"タフ&ダイナミック"。古典機構であるレギュレーターを巧みにスポーツウォッチに組み込んだ「エクストリーム・レギュレーター」シリーズは、その個性的なルックスと買い求めやすい価格で同社のアイコンになるまでに成長している。
取材・文:篠田哲生 Report&Text:Tetsuo Shinoda
写真:堀内僚太郎(Storm) Photos:Ryotaro Horiuchi(Storm)
※表記は2010年5月現在のものになります。