2007年にWPHHにて初めて新作発表をおこなったバルトレー(BARTHELAY)。元々は1930年にパリに創業されたオートクチュールで、創業当初からオーダーメイドで腕時計を製造していたという。経営を引き継いだ二代目ローランド・バルトレーは、1960年代から腕に沿って大きく湾曲した“カーヴェックス”ケースの時計を積極的に取り入れ、時代の先端を行くコケティッシュでファッショナブルな婦人向けウォッチを手がけるようになる。大胆でありながらパリジェンヌらしい優雅さを兼備したデザインは、ウォッチランドに参加してからも色あせることなく、むしろ洗練度を増していっている。
2年目を迎えたWPHHでは、メンズラインの拡充、ブラウンカラーのダイヤをセットした「レディ・バード」の登場など、人気のコレクションに少しずつ新バリエを増やしていく動きがみられた。最もトレンディかつ小慣れたプライスで、“ウォッチランド・クオリティ”が味わえるバルトレーは、不況を叫ばれる現在だからこそ正当な評価を受けそうだ。