スウォッチグループに属するレオン・アト(LÉON HATOT)は、アール・デコ期にフランスで活躍したデザイナー、レオン・アト氏の名を冠するジュエリー&ウォッチブランド。彼の残したデッサンをもとにデザインをおこし、レオン・アト氏の創造したコケティッシュでモダンな世界観を再現している。
同ブランドの、バーゼルワールド2009における最大のトピックは、ついにメンズコレクションが登場したこと。これまでも華やかなレディースウォッチとともに、ユニセックスなモデルを取り揃えていたが、純粋なメンズコレクションはこれが初。クロノグラフの3つのインダイヤルが重なりあう、ヒネリのあるダイヤルデザインが洒脱な「クロノ メン」のほか、トリプルカレンダー&ムーンフェイズを搭載する「クロノグラフ ムーンフェイズ」、シンプルに徹した3針モデル「クラシック」も登場し、一気にラインナップを拡充した。
また、既存コレクションの「ラ ギャルソン」にも、ブラックのマザーオブパールをあしらった新ダイヤルが登場。大胆なオーバルケースは縦45.5mm×横54.7mmと大ぶりで、男女の隔てなく腕元を優雅に飾ってくれる、官能的で美しい時計だ。
なおジュエラーとして名を馳せたレオン・アトのこだわりとして、どの時計にも必ずどこかにダイヤモンドがセッティングされるのだが、メンズモデルはバックル部分に一粒だけ忍ばせている。まさにオーナーだけのひそかな嗜みであり、粋な演出が心憎い。
ジュエラーならではの遊び心を宿した同社のコレクションはコストパフォーマンスにも優れ、「デザイン買い」したいファッショナブルな腕時計が揃っている。