機械式時計特有の温かみを現代に伝えるべく、オーソドックスなデザインで良質な腕時計を、リーズナブルな価格で展開するフレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)。1994年に発表した、文字盤からムーブメントの心臓部がのぞく小窓<ハートビート>を備えたモデルの大ヒットを受け、マーケティング、技術面であらゆるノウハウを蓄積していった同社は、2004年からスイスのジュネーブにアトリエを構えて自社開発ムーブメントの製造に力を注いだ。
昨年は、自社開発のシリコン製ガンギ車を搭載したトゥールビヨンが注目を浴び、先端技術やマテリアルの斬新さと、400万円台というハイ・コストパフォーマンスで底力をみせつけたフレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)。今年はブランドの総力をあげて、自動巻の時分針+カレンダーという、シンプル機能で汎用性に優れたキャリバー<FC 700>が完成し、それを搭載した新コレクション「マキシム マニュファクチュール」を発表した。企業規模を拡大し、高い技術を習得しながらもいたずらにハイエンド路線に向かうことをせず、一切の揺らぎがない<高品質な時計を、適正価格で>という基本姿勢がプロダクトに反映されている。30万円以下のバリュープライスに抑えた「マキシム マニュファクチュール」は、今後のフレデリック・コンスタント(FREDERIQUE CONSTANT)の指針を示す重要な存在になるだろう。
自社キャリバー搭載以外のモデルにも、クロノグラフモデル「ランナバウト」や、<LOVE>の文字をダイヤルに大胆にあしらい、メカニカルと甘い雰囲気が絶妙にマッチするレディースモデル「ラブ ハートビート オートマティック」など、価格以上の価値を宿す魅惑的なラインナップが、多様に揃えられた。