TAG Heuerタグ・ホイヤーのヒストリカルなモデルを集めた“ミュージアム・イン・モーション”開催中！

　 まず伺いますが、今回の展示モデルはどのような基準で選んだのですか？

「今回はカレラ誕生55周年記念として、私たちの歴史を語るだけの数をそろえる必要がありました。そこで選ばれたのが29本のヒストリカルなモデルです。
　 最初に考えたのは誕生55周年を祝うため『カレラ』のコレクションをしっかり見せること。このコレクションは、ブランドの歴史をリードしてきましたが、我々の歴史は『カレラ』だけではないので、モーターレーシングに関係するコレクション、つまり『モナコ』や『オウタヴィア』なども加えました。
　 また、今回の展示にはストーリー性も必要です。そこで、これに見合うモデルもチョイスしましたし、これまであまりクローズアップされず、皆さんが知らなかったモデルも選びました。そのひとつが『カマロ』です。これも1960年代のホイヤーを象徴するモデルのひとつです」

　 このようなヘリテージピースは自社にも保存されていたと思いますが、新たに購入しているものもありますか？

「ええ。このようなヒストリカル・モデルは、あらゆるチャンネルを使って購入しています。例えば2年前、素晴らしいゴールドの『カレラ』を購入しました。そのモデルは非常に貴重で、ジャック・ホイヤー氏が当時、サポートしていたスウェーデン出身のF1ドライバー、ロニー・ピーターソンにプレゼントした、そのものです。ケースバックには、ホイヤー氏からロニーへのプレゼントであることを示すメッセージが刻まれています。今回、このモデルは持ってこれませんでしたが、同時代のゴールド製『カレラ』が展示されています。
　このように我々は常に完全なコレクションを構築するよう努力を続けています。もちろん、当社の歴史を語るヒストリカル・モデルを網羅することが第一ですが、同時に、同じモデルの“数”をそろえることも必要です。その理由は、今回の日本のように世界各国で展示会を行っているからです。
　そのためラ・ショー・ド・フォンのミュージアムでは創業から現在に至るまでの330個のモデルを展示していますが、これらに加え約3000個のモデルを保有しています。
　そして、そのコレクションの現在時点での最後のモデルは『コネクテッド・モジュラー』です」