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MAURICE LACROIX知覚価値の追求によって高められた新たな“アイコン”の魅力 02

アイコニックなデザインを維持しながら
クオリティのさらなる向上を目指す

「アイコン」にはスポーティーウォッチに求められる要素を満たしている

クル・ド・パリ装飾が施されたダイアルやサテン仕上げのケース&ベゼルなど、「アイコン」はスポーティーウォッチに求められる要素を満たしている。そのうえでアームやベゼルの側面、ケースのエッジをポリッシュ仕上げにすることで、時計に絶妙な立体感と躍動感、エレガントな雰囲気が生み出している。

 2019年、モーリス・ラクロアは「#TIMECODE」と題したグローバルキャンペーンを世界の主要13都市(日本は大阪)で展開した。これは2018年に行われた「#CHASEYOURWATCH」の続編に当たるもの。各都市を舞台に参加者がスマートフォンのGPS機能を駆使しながらゲームを行うインタラクティブな内容で、2019年はロンドンで約1000人、パリでは約800人と多くの参加者が集まり盛り上がりを見せたという。


「ミレニアル世代の人たちは、毎日スマートフォンを使いますからね。それに『Pokemon GO』に代表される位置情報ゲームも世界中で人気を博しています。『#CHASEYOURWATCH』や『#TIMECODE』は、こういった人たちに高級時計の世界を知ってもらうために企画したキャンペーンなのです」


 キャンペーンでは「アイコン」の限定モデルもアナウンスされたが、2019年に発表された「アイコン ベンチュラー 限定モデル」は、ベーシックなカラーを基調としたレギュラーモデルとは異なり、ブルーとオレンジを組み合わせたインパクトのある色使いが印象的だ。

「2018年に発表した『アイコン オートマティック クロノグラフ 限定モデル』もブラックをベースにイエローのハイライトを用いたのですが、それはキャンペーン自体が変わった内容なので、参加する人たちも大胆なデザインを受け入れてくれるだろうと考えたからです。とはいえ、レギュラーモデルから極端にかけ離れたデザインにしてしまうと『アイコン』とは違うものになってしまう。心がけたのは、シンプルでありながら大胆な色を組み合わせたデザインです」


 この限定モデルもさることながら、2019年は「アイコン」のバリエーションが急速に拡充している。2月に発表された「アイコン オートマティック ブラック」や「アイコン オートマティック 39mm」「アイコン マーキュリー」に続き、4月には「アイコン ベンチュラー」をアナウンスした。


「そもそもベースとなった『カリプソ』がクォーツと自動巻きのモデルをラインナップしていました。それに、デザインも三針に限らずスケルトンのモデルもリリースするなどフレキシブルだったので、『アイコン』のバリエーション拡充は自然な流れでした。そしてデザイナーは『カリプソ』の頃から3社のエージェンシーに依頼していたのですが、実は『アイコン』でも同じエージェンシーに依頼しているのです」


 インハウスのデザイナーではなく外部に依頼している理由は、ひとりのデザイナーだとスタイルが固まってしまうからだとワザー氏は説明する。しかも3社に分散させることで、シンプルな三針モデルが強かったり、スケルトンや複雑なデザインで実力を発揮したりと、さまざまなスタイルが見えてくるのだという。そして2019年7月にはケースからブレスレット、ダイアルに至るまで全面にカモフラージュパターンを採用した「アイコン クロノグラフ カモフラージュ」を発表した。

「世界500本の限定モデルなのですが、時計全体にブラックPVD加工を施し、その上にいろいろなグリーンのPVDを重ねてカモフラージュを作りました。カモフラージュのパターンにはさまざまなコンビネーションがありますが、最もカモフラージュらしく見える配色にするのが難しかったですね。このモデルを含め、限定モデルは毎年リリースしていく予定ですが、それは限定モデルを通じて異なる客層にコミュニケーションしていきたいからなのです。例えば、このカモフラージュ・モデルであればファッション感度の高い人々にアプローチしたいと思いますし、またこれを通じて、モーリス・ラクロアはホワイトやブラック、ブルーのダイアルばかりではななく、ここまで大胆なデザインを考え、チャレンジしていることを訴えていきたいのです」


 となると、これからの「アイコン」は、特徴的なディテールは残しながら、どのようなバリエーションを展開していくのかに期待がかかる。


「もちろん、バリエーションを広げていく予定はあるのですが、理想としているのは10年後にカタログを開いたときに、現在とそれほど変わらないデザインが並んでいることです。見た目のデザインをキープしながら、ディテールや質感を改善していく──これこそが、コレクション、さらにはブランドの価値を高めることにつながると思うのです」


取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi


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