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NORQAINスイス時計のスピリットを伝える新進気鋭のウォッチ・ブランド ノルケインがついに日本上陸!

高級時計のノウハウを熟知した
時計界のサラブレッド

ノルケインCEOのベン・カッファー氏

「ノルケインのカスタマーは強い個性があって自分が人生で何をやるべきかがわかっている方々です。そして自分を信じ、常に前に進もうという意欲を持ち、できれば時計の趣味が良い人であって欲しいですね」

 2019年3月のバーゼルワールド取材時、我々のもとに、ある衝撃的なニュースが飛び込んできた。それによれば“あるブランドからキーマンが退社して新しい時計ブランドを創設し、それが日本でも販売が開始される”というもの。キーマンとは誰か? そして新しい時計ブランドとは何か? この謎は帰国後、ほどなくして解けることになった。

 つまり、そのキーマンがベン・カッファー氏であり、新しいウォッチ・ブランドが「ノルケイン」だったのである。

「私はある時計メーカーに11年勤務しました。その会社に入社したのは、ファミリー企業であり、代表者の息子のテッド・シュナイダーと幼なじみだったからです。このブランドが他の資本の傘下となった結果、スイスからは独立した時計メーカーは、ほとんどなくなってしまったといってもいいでしょう。そこで私はスイスにおける独立した時計企業を立ち上げることが自分のミッション(使命)だと感じ、テッドと共にそれを実行することにしたのです」

 しかも、カッファー氏の父親は年間数十万本を生産する時計製造会社の経営者。つまりカッファー氏の前職は時計製造ノウハウを身に付けるための“修行”でもあった。

「私の父(マーク・カッファー氏)の会社は最盛期200人以上の職員を雇っていましたが、現在、父は引退して経営の第一線からは離れています。ただ、父はファクトリーの株を所有し、今も取締役会の名誉会長です。ですからカッファー家はハイエンドな時計を製造するバックグラウンドを持っているのです。

 スイスの独立企業としての起業を決意したとき父に相談すると『それはいいことだ。私の経験を注入するから一緒に仕事をしよう』と快諾してくれたのです。

 そこでデザインとマーケティングを私とテッドが担当し、セールスは主に私が担当することで父・私・テッドというトライアングルができました。父は困難な課題の解決策を熟知していますし、テッドと私はクリエイティブな能力を持っていますから、お互いの役割がうまく組み合わさっているはずです」

明快なビジョンに裏打ちされた
ノルケインの3つのコレクション

インタビュー時にカッファー氏が着用していたのは「フリーダム 60 クロノ オート」

インタビュー時にカッファー氏が着用していたのは「フリーダム 60 クロノ オート」。デザインは60年代のスイス時計に敬意を表したヴィンテージ・スタイル。スーツ姿にもピタリとマッチする。

 “スイスの独立起業として時計メーカーを創設する”と決断したカッファー氏は、幼なじみのテッド・シュナイダー氏、そして自分の父と最良のトライアングルを形成することでブランド創設に乗り出した。実はこれ、ごく最近のことだ。

「前の会社を退社したのは2017年12月31日。新会社創立の準備を2018年1月から開始し、正式発足は3月です。その後、2019年1月にはスイスで発売を開始しました」

 会社設立から1年たらずの短期間でのコレクション構築と発売。いくら父親の時計製造会社がバックにあるとはいえ、あまりにも急すぎないか?

「いいえ、決してそうは思いません。私の頭の中には、はっきりしたコンセプトがありましたからね。ただ、新しいブランドである『ノルケイン』を立ち上げることは、我々にとって大きな挑戦です。そこでテッドと何をすべきか考えました。その結果、我々がやるべきもっとも大切なことは、アドベンチャーの自由な精神と独立性の堅持をブランド創成の物語として語ることだとわかったのです。そして、このようなキャラクターを持つ人こそが、我々が理想とする『ノルケイナー』だと気付いたのです。

 このビジョンに従い、我々は3つのコレクションを構築しました。それが典型的なスポーツウォッチである『アドベンチャー』、60年代に人々が世界を自由に旅しはじめたことへのオマージュである『フリーダム』、私の人生そのものでありモチベーションでもあり独自性を提唱する『インディペンデンス』です」

 カッファー氏の熱い思いから誕生したプロダクツは、その高いクォリティを考えると極めてリーズナブルな価格設定。背景に彼の父の経営する製造会社があることはもちろんだが、それだけでは説明できない“何か”があるはずだ。

「現在の時計市場は競争が激しく、20万円から50万円の価格帯は競争相手が多い激戦区です。しかし我々のビジョンはクリアで、この価格帯で最高の時計を作ろうと最初から考えていました。

 だから一切の手抜きはありません。ボックス・サファイアは高品質で、すべてのカレンダーのベースは文字盤と同色で日付がくっきり浮き上がるよう配慮しています。また、すべての機械式モデルがシースルーバック仕様。我々のカスタマーには時計の品質と価格のバランスが適切であると必ず満足していただくことが重要なのです」


信頼に結ばれたリレーションシップが
夢を叶える原動力

 明快なビジョン、優れたクォリティ、最適なプライス。時計愛好家にとって理想的な条件を備えたノルケインだが、極めてスムーズに日本市場への導入が始まったことにも驚きを隠せない。実はその背景にはカッファー氏が以前のブランドで構築したリレーションシップが大きな役割を果たしている。

「ノルケインの日本市場導入にあたって、私が前の会社時代に長年一緒に働いたスタッフに任せたのです。彼らとは前ブランドでさまざまなモデルを作り、同じ方向を向いているとわかっていたので自分の計画を彼らに話しました。
 ですからノルケインにとって日本はスペシャルな存在ですし、いち早くノルケインの扱いを始めていただいた小売店には感謝の言葉しかありません」

 日本をはじめアメリカやカナダ、ドイツ、ドバイ、オランダなどでの販売がスタートしているノルケイン。今後、自社ブティックの可能性はあるのだろうか?

「どの国でも良い評価をいただいていますが、取扱店を積極的に広げるより今のパートナーとの関係を深めていくことが大切だと考えています。ブティックについては我々の夢ですが、まず先にポップアップ・ショップや展示会などを通じ、短期間でも確実にブランドをアピールすることが求められていると考えています。先ほどもお話したように小売店やユーザーとの信頼関係こそが、ノルケインにとってのキーポイントですからね。
 ノルケインは人と人との連携から生まれたブランドです。最初に私が新しいブランドを立ち上げると話したとき、誰もが『そんなことは不可能だ!』と口をそろえましたが、信頼関係をベースにものごとを進めた結果、ノルケインを立ち上げることができたのです」

 “叶わない夢なんてない”との言葉通り、想像したことは必ず実現する。ノルケインとは、そんな勇気を与えてくれるブランドなのである。

※このインタビューは2019年5月24日、「ISHIDA表参道」にて行われました。

  • ベン・カッファー
  • Ben Kuffer
    ベン・カッファー

    1988年、スイス時計産業の中心地のひとつであるビエンヌに生まれる。2006年、ブライトリング入社。ブランドマネージャーとして勤務。2018年3月、新会社を設立し、ノルケインのコレクション開発をスタート。2019年1月に製品の販売を開始する。



取材・文:名畑政治 / Report & Text:Masaharu Nabata
写真:嶋田敦之(イベント)、江藤義典(インタビュー) / Photo:Atsuyuki Shimada(Event), Yoshinori Eto(Interview)


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