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Gressive Impression 連勝、そして母国2連覇。室屋義秀の快進撃は続く

連勝、そして母国2連覇
室屋義秀の快進撃は続く

ファイナル4での室屋選手のフライトに、訪れた約5万5000人の観客は熱狂

ファイナル4での室屋選手のフライトに、訪れた約5万5000人の観客は熱狂。この後、優勝が決まると会場の盛り上がりはさらにヒートアップ。

  例年、天候に悩まされる千葉大会。2017年も、6月2日(金)に行われる予定だったフリープラクティス(自由練習)は強風のために中止されたが、その後は風も弱まり、6月3日(土)の予選、翌4日(日)の決勝は無事に開催された。


  予選で4位につけた室屋選手は、14人のパイロットが7組に分かれて勝敗を決める最初の決勝レース“ラウンド・オブ・14”で、チェコ出身のペトル・コプシュタイン選手と対戦。室屋選手は、先にフライトしたコプシュタイン選手のタイムをなかなか上回ることができなかったものの、最後の最後で追い上げ、コプシュタイン選手に0.007秒という僅差で勝利! 次のラウンドへとコマを進めた。


  “ラウンド・オブ・8”は、ラウンド・オブ・14で勝利した7人と、残る選手の中で最も好タイムを記録したひとり(今回はコプシュタイン選手)の計8名が4組に分かれて対戦するステージ。このレースで室屋選手は、オーストラリア出身でエアレース・パイロットの同期でもあるマット・ホール選手と対決することになる。


  しかし、室屋選手はレーストラックの折り返しとなるゲート7を通過する際、機体が水平でなかったことにより2秒のペナルティを科されてしまう。今シーズンから機体を変更しながらも安定のフライトを見せるホール選手が対戦相手だけに「ここまでか……」と思った観客が大半だったであろう。案の定、ホール選手は室屋選手のトータルタイムを上回る55秒295のタイムでゴールしたが、なんとここで「審議」の表示。水平ゲートの通過時に機体を持ち上げたことが判明し、ホール選手も2秒のペナルティを受ける。結果、室屋選手は“ファイナル4”へと進むのである。


  最終決戦となるファイナル4に残ったのは、ドイツのマティアス・ドルダラー選手、チェコのペトル・コプシュタイン選手、同じくチェコのマルティン・ソンカ選手、そして室屋選手の4人。


  あえて攻撃的なフライトをせず、55秒288という好タイムでゴールした室屋選手に続くは、コプシュタイン選手。攻めの姿勢を見せるも、結果は55秒846。ここで室屋選手の表彰台が確定する。3番手は、2016年シーズンの覇者ドルダラー選手。圧倒的なスピードでトラックを翔るが、まさかのパイロンヒットにより3秒のペナルティを受けてしまう。


  そして、ラストはソンカ選手。圧巻のスピードを前に、会場内の誰もが室屋選手の2位を確信していたはずだ。ゲート7を抜けて「ペナルティ」の表示が出るまでは──。


  2017年のレッドブル・エアレースはこの後、7月1日~2日のブダペストをはじめ、あと5大会が残っている。そしてハミルトンは、その熱い闘いを支える、重要な役割を担っている。

取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi