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KUMAMOTO リニューアルから20年を経た 九州の老舗『時計の大橋』本館

リニューアルから20年を経た 九州の老舗『時計の大橋』本館

1995年に新装オープンというから、すでに20年の歳月を経ているとは思えない『時計の大橋』の本館店内。落ち着いた雰囲気の中、国産からスイス本格時計まで幅広く選べる。


  今年(2016年)の4月13日、私は時計関係の会合出席のため熊本を訪ねた。集合は熊本の名店『時計の大橋』。実は2015年3月1日にオープンした、こちらの新館を見学するのが旅の第一目的である。


  考えると大橋さんを訪ねたのは本館が新装オープンした20年ほど前。気がつけば、なんと月日が経っていることか!


  本館の隣に建設された新館は3階建て。1階と2階が時計の展示、3階は多目的なラウンジだという。店に入ると世界の一流時計ブランドが専用什器で独自の世界観を体現している。


  その在庫は質・量ともに満足いくもので、都内の高級時計店でも滅多に見られない特別な複雑モデルも当たり前のように展示されているのに驚いた。


  展示を堪能した後、至近距離の熊本城へ。20年前は時間がなく訪問できなかったが、今回は平成20年に復元された本丸御殿を見学し、その食事処で城主の献立を再現した「本丸御膳」をいただいた。


  その後、熊本で一泊。翌日(14日)は福岡に移動し、半日ほど福岡市内を見て歩き、19時台の便で東京へ向かった。


  私が熊本地震を知ったのは、羽田で航空機を降りた後。家内から携帯に「地震の影響なかった?」とのメッセージが入り、あわててネットニュースを見ると21時26分に熊本県を中心に大きな地震が発生したと知った。


  その時間は航空機で東京に向かっている最中だったので地震を感じることはなかったが、もし旅が一日、後にズレていたら、どんな影響を受けたかわからない。ホッと安堵の胸をなでおろすと同時に、その朝、別れた熊本の人たちの安否が気遣われた。


  やがて旅の参加者からメッセージが入り、皆さん無事とのこと。この、翌日の16日に最初の地震よりさらに大きな地震が熊本を襲った。


  後日、大橋さんから連絡があり、14日の地震のあとやっと片付けた翌未明に本震、新館はなんとか無事、本館、ジュエリーオーハシでは多くの什器が倒れ破損、 本館の外壁やガラス、新館と本館をつなぐ階段が破損したことなどをお知らせいただいた。


  とはいえ、熊本や大分では倒壊した家屋も多く、余震が続いて不安な日々がなかなか終わらない。これを知って、我々も何かお手伝いできないか? と考えついたものの、再訪の機会がなかなか訪れない。そうこうしているうちに2か月ほど経ってしまったが、ようやく訪問の機会が訪れ、大橋さんたちスタッフの方と再会し、その無事を確かめることができたのである。


地震の直前 熊本城での貴重な体験

熊本城

4月14日夜の地震で被害を受ける前日の熊本城の姿。地震の翌日、ニュース映像で見た熊本城の痛ましい姿…。この美しく強固な城と石垣が甚大な被害を受けたことで、地震の激しさがわかる。

4月13日は『時計の大橋』の新館を視察し、その後、徒歩で熊本城へ向かった。20年前は遠くから眺めただけの熊本城だが、改めて城内に足を踏み入れてみると、その大きさと立派さに驚かされた。昼食は本格木造建築で復元された本丸御殿内の郷土料理店『青柳』で、城主の献立を再現した「本丸御前」を堪能。もちろん、その時は夜の地震でこの美味しい料理が当分の間、ここで食べられなくなるとは夢にも思わなかった…。


本丸御前

『青柳』でいただいた「本丸御前」。とても美味しく感激したが、城が本格復旧しなければ、この場所では味わえない。なお、現在は城見町通りの青柳本店で提供されている。


取材・文:名畑政治 / Report&Text:Masaharu Nabata
写真:堀内僚太郎 / Photos:Ryotaro Horiuchi


時計の大橋 についてのお問合せは・・・
〒860-0845 熊本県熊本市中央区上通町9-5
TEL:096-353-0084
営業時間:10:30 - 19:30
定休日:火曜日(月・火が祝日時は営業)
>>>店舗オフィシャルサイトはこちら
>>>ショップ詳細はこちら


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