初代「オリエントスター」の誕生から75周年の節目を迎えた2026年。オリエントスターは、ムーブメントにメテオライト(隕石)調の仕上げを施した「M34 F8 スケルトン ハンドワインディング」の記念モデルや、ダイアルに本物のメテオライトを採用した「M34 F8 デイト」、ブルーグラデーションのダイアルを組み合わせた「M43 ダイバー1964 1st エディション F6 デイト 200m」の限定モデルといった、アニバーサリーイヤーにふさわしい意欲作を発売。いずれも、オリエントスターを展開するエプソンの高度な技術を駆使し、近年注力している宇宙に関連したコンセプトをより明快に表現したことで、高い評価を得た。
この3モデルに続いて今秋リリースされる新作のひとつが、コンテンポラリーコレクションの「スリーハンド」だ。オリエントスターは75周年を機に“Joy of Discovery(未知と出会う喜び)”のブランドステートメントを掲げており、本作はこの宣言もとで立ち上げられた「Sakigake(先駆け)」デザインプロジェクトの第1弾モデルとなる。
デザインコンセプトは、“しなやかに強く”。行書や和弓をはじめとする日本の美意識を感じさせる造形を着想源に、柔らかさと力強さの調和を時計全体で表現することで、日本的な美と手元に馴染む佇まいを追求したという。事実、スリーハンドのプロポーションやディテールには、優美なラインと先鋭的なラインとが共存。しかも、スリーハンドというネーミングが示す通りのシンプルな3針モデルであるがゆえに、“しなやかに強い”造形美を、よりストレートに愉しめるようになっている。

「スリーハンド」はその名の通りのシンプルな3針の構成。インデックスの上部にはカット面を施し、「花が開くような、力強さと柔らかさ」を感じさせる造形にした。また、インデックスの中央を凹状にすることで陰が生まれ、時刻の判読性を高めている。太い時分針もオープンワークを施すことで、モダンな表情に仕上げている。
このデザインを最も象徴しているのが、時計全体のフォルムだ。一般的にモダンデザインと評される時計の多くが、直線または円弧を基調としたシルエットを取り入れているのに対し、本作はなだらかな山がふたつ連なったような、まさに和弓を想起させる流麗なラインを描いている。一方で、ケースの稜線にはシャープなエッジを施しており、こうした柔と剛との融合こそが、本作に“日本の美を感じさせるモダンデザイン”という独創性をもたらしていると言えるだろう。

ケースを斜めから見ると、和弓のような緩やかなカーブを描いていることが確認できる。側面をヘアライン、上面をポリッシュでそれぞれ仕上げ、エッジもしっかりと立たせることで、まさに“コンテンポラリー”な造形を作り上げている。
もちろん、このデザインアプローチはブレスレットにもしっかりと盛り込まれている。とりわけユニークなのが、ラグに設けられた溝が、そのままブレスレットの両端に連なっているかのように見えるデザインだ。しかもそのラインは、バックルに向かうに従って細くなっており、ブランドが「ひと筆書きのようなライン」と解説しているように、まさに筆で直線を描いたときのような、ごく自然で力強い表現になっている。
対照的なのが、ヘアラインで仕上げられたブレスレットのセンターリンク。四隅に丸みを持たせるのみならず、表面の緩やかなカーブを強調することで“ひと筆書きのような”直線ラインとのコントラストが生まれ、これもまた、柔と剛とがバランスよく融合したデザインに仕上がっている。しかもブレスレットは、H型リンクのピッチを短くしつつ、可動域も広く持たせているため、手首に吸い付くような、快適な着用感を実現している。ルックスだけではなく、着け心地も滑らかに仕上げられているのも魅力だ。

(左)ラグに設けられたヘアライン仕上げの溝が、まっすぐブレスレットに続いていく、一体感のあるソリッドなデザインを採用。(右)一方で、ヘアラインで仕上げられたブレスレットのセンターリンクは緩やかなカーブを描き、“しなやかに強い”デザインコンセプトがブレスレットにも徹底されていることがわかる。
スリーハンドでは、バックルもコンパクトな形状に改められた。一般的な三つ折タイプのバックルよりも、長さを約半分に縮めたショートサイズを採用し、幅もブレスレットと揃えたことで、一体感のあるデザインに。しかもバックルの厚さを約5.9mmに抑えたことで、例えばデスクワークなど、腕を机上に乗せるようなシチュエーションでもバックルの厚みが気にならないようになっている。これは着用者にとって、大きなメリットだろう。加えて、本作ではショートピッチのリンクを用意。微調整にも対応するため、より高いフィット感が望めるのも嬉しい配慮だ。

ブレスレットと横幅を揃えただけではなく、厚みも抑えることでブレスレットとの一体感を持たせた三つ折タイプのショートバックルを採用。スマートなルックスになっただけではなく、着用感も向上した。
搭載するのは、オリエントスターではお馴染みのパワーリザーブ表示はもちろん、デイト表示もない、自社製の自動巻きムーブメントCal.F7542。日差+15秒から-5秒の高精度と、50時間以上のパワーリザーブを確保した新型のムーブメントだ。シースルーバックからはこのムーブメントが見られるようになっており、ヘアラインやペルラージュ、面取りといった丁寧な仕上げもしっかりと確認することができる。

シースルーバックからは、ローターのヘアラインや地板のペルラージュ、面取りなど、丁寧な仕上げが施された新型の自動巻きムーブメントCal.F7542が確認できる。パワーリザーブは50時間以上を実現し、実用面も十分。
ラインアップは全4モデル。レギュラーモデル(シルバー、ライトブルー、ゴールド)は13万2000円、世界900本の限定モデル(カッパー)でも14万3000円というリアルプライスに設定されている。それもそのはず、本作は幅広いユーザーに寄り添うスタンダードなデザインを志向している。それでも、オリエントスターらしい堅実なクリエイションが随所に盛り込まれており、完成度は高い。第2弾、第3弾の展開にも期待がかかる、まさに次代のモダンスタンダード=未来への先駆けとなるタイムピースである。
Ref:RK-BQ0003S
ケース径:38.7mm
ケース厚:11.8mm
ケース素材:ステンレススティール(SUS316L)
ブレスレット:ステンレススティール(SUS316L)
防水性:10気圧
ムーブメント:自動巻き、Cal.F7542、パワーリザーブ50時間以上
仕様:時・分・秒表示、シースルーバック
価格:132,000円(税込)
Ref:RK-BQ0001G
ケース径:38.7mm
ケース厚:11.8mm
ケース素材:ステンレススティール(SUS316L)
ブレスレット:ステンレススティール(SUS316L)
防水性:10気圧
ムーブメント:自動巻き、Cal.F7542、パワーリザーブ50時間以上
仕様:時・分・秒表示、シースルーバック
価格:132,000円(税込)
Ref:RK-BQ0002L
ケース径:38.7mm
ケース厚:11.8mm
ケース素材:ステンレススティール(SUS316L)
ブレスレット:ステンレススティール(SUS316L)
防水性:10気圧
ムーブメント:自動巻き、Cal.F7542、パワーリザーブ50時間以上
仕様:時・分・秒表示、シースルーバック
価格:132,000円(税込)
Ref:RK-BQ0004Y
ケース径:38.7mm
ケース厚:11.8mm
ケース素材:ステンレススティール(SUS316L)
ブレスレット:ステンレススティール(SUS316L)
防水性:10気圧
ムーブメント:自動巻き、Cal.F7542、パワーリザーブ50時間以上
仕様:時・分・秒表示、シースルーバック
限定:900本(国内300本)
価格:143,000円(税込)
取材・文:竹石 祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto
全国のオリエントスター正規販売店でオリエントスターフェアを開催いたします。
期間中に、2026年秋冬発売の新商品・Mコレクションズをご試着いただいたお客様に、オリエントスターオリジナルノベルティをプレゼントいたします。
フェア期間は2026年10月29日(木)~11月30日(月)となります。
この機会に是非、お近くのお店へ足をお運びください。
※フェア開催日程については店舗により異なる場合がありますので、詳細については各店舗にお問い合わせください。
オリエントスター(Orient Star) についてのお問い合わせは…
www.orient-watch.jp/contact/
>>>オリエントスター(Orient Star)取扱いGressive掲載店舗一覧
>>>オリエントスター(Orient Star)公式サイト
※価格は2026年10月16日現在のものです。
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