前身である多摩計器が、創設とともに腕時計の製造を開始したのが1950年。翌1951年には社名をオリエント時計へと改め(現在はセイコーエプソンと統合)、同年、初代「オリエントスター」は誕生した。このモデルを端緒として、以後、オリエントスターはバリエーション豊かなタイムピースを発表。そればかりか、1971年には小型・薄型化を実現するとともに、精度と耐久性も高めた46系ムーブメントを完成させ、実用性においてもさらなる向上を図っていく。
それもそのはず、ブランド名に込めたのは「“輝ける星”と呼ばれる機械式時計を製作する」という思い。この情熱は時計づくりに対する基本姿勢として今もなお貫かれ、しかも2023年には「Mコレクションズ」を立ち上げるなど、ブランドの価値を高める取り組みも実施。こうして、オリエントスターは2026年にデビュー75周年の節目を迎え、2月にはこれを記念するタイムピースをリリース、3月に発売開始となる。
そのひとつが「M34 F8 スケルトン ハンドワインディング」の75周年記念モデルだ。ベースとなったのは2022年に発売された同名のレギュラーモデル(発売当時は「コンテンポラリー スケルトン」)で、このモデルではオリエントスターの象徴でもあるスケルトンデザインに加え、フランスの天文学者シャルル・メシエによる星雲、星団、銀河のカタログをヒントにしたMコレクションズのコンセプトも取り入れ、先鋭的なイメージに仕上げている。
そして最新作では、記念モデルにふさわしいデザインエレメントを追加。中でも象徴的なのが、搭載された手巻きムーブメントF8B65の地板やブリッジに見られるメテオライト(隕石)調の仕上げだ。ムーブメントの表裏には、最新のレーザー加工技術を駆使して、メテオライトの結晶構造を表現。独特の幾何学的パターンがスケルトンデザインにさらなる存在感を与え、レギュラーモデル以上にモダンな雰囲気が感じ取れるようになっている。

Cal.F8B65の表裏には、メテオライトの結晶構造をリアルに表現。これは、1000兆分の1秒という極めて短いパルスを照射して微細な加工を行う、フェムト秒レーザーを駆使することで実現した。
デザインのアップデートは、メテオライト調の仕上げが施されたムーブメントだけにとどまらない。ステンレススティール製のケースにブラックIPを施し、円周状のダイアルをブラックとグレーのグラデーションカラーで彩色したことで、レギュラーモデルよりもさらに深淵な宇宙の情景を表現。さらに本作では、ベゼルをステンレススティール色にしたことで、宇宙船の窓から果てしなく広がる宇宙を眺めているかのような、奥行きが感じられるデザインに仕上げたのだ。
もちろんモデル名が示す通り、M34コレクション共通のコンセプトは踏襲。そもそも同コレクションは、“M34”のメシエカタログナンバーに着想を得たコレクションで、ペルセウス座にある散開星団をモチーフとした、先鋭的で精悍なデザインを特徴とする。それはシャープで力強いフォルムのラグや12時位置のローマンインデックス、天面と斜面で磨き分けされた時分針に表れているのだが、こうしたエレメントは本作でも随所に確認できる

時分針は天面にヘアライン、斜面はポリッシュで仕上げ、M34コレクションのモチーフとなった英雄ペルセウスのような、シャープで力強いイメージを与えている。また、インデックスを支える円周形状の文字盤は、黒シボ塗装によってブラックとグレーのグラデーションに彩色され、モノクロームの配色にニュアンスを添えるデザインワークも見事だ。
前述の通り、搭載するのは手巻きムーブメントのF8B65で、これは本作のレギュラーバージョンに搭載されているCal.F8B61にメテオライト調の仕上げを施した特別仕様。MEMS加工によるシリコン製のガンギ車によって、日差+15秒~-5秒の高い精度と70時間以上のパワーリザーブを実現する実用的なムーブメントだ。ケースバックから特徴的なメテオライト調のパターンが確認できるのみならず、ダイアル側からはブルーのシリコン製ガンギ車も顔を覗かせ、ブラック×シルバーのツートーンで構成された本作にアクセントを添えている。

搭載されているのは、ブリッジにメテオライト調の仕上げが加えられた特別仕様の手巻きムーブメントCal.F8B65。ベースとなったCal.F8B61と同様、MEMS加工によって製作されたシリコン製のガンギ車も備わり、スモールセコンドの奥に鮮やかなブルーのガンギ車が顔を覗かせる。
ムーブメントを可視化させたスケルトンデザインに加えて、12時位置のパワーリザーブ表示や6時位置のスモールセコンドなど、要素が混み合っているにも関わらず、挽き目加工を施した太いインデックスや、磨き分けされた時分針を採用することにより、視認性はしっかりと確保。しかもブラックを基調としたダークトーンでまとめたことにより、スケルトンデザインでありながらオールラウンドに着用できるタイムピースに仕上がっている。

スケルトンデザインを採用しながらも、インデックスと時分針をしっかりと立たせたことにより、視認性を高めている。

「75th ANNIVERSARY」の文字とシリアルナンバーが刻まれたケースバック。サファイアクリスタルを通して、ムーブメントに施された、ユニークなメテオライト調のパターンも眺められる。
最新のレーザー加工技術によって施されたメテオライト調の意匠をハイライトとする75周年記念モデルのM34 F8 スケルトン ハンドワインディング。漆黒にまとめられた外装と、ダイアルに表現された深淵な宇宙の表現は、オリエントスターの無限の可能性を示している示しているかのようであり、そのデザインは実に、アニバーサリーを顕彰するにふさわしい。
Ref:RK-AZ0105N
ケース径:39.0mm
ケース厚:10.8mm
ケース素材:ステンレススティール(SUS316L)
ブレスレット:ステンレススティール(SUS316L)、交換用コードバンストラップ付属
防水性:5気圧
ムーブメント:手巻き、Cal.F8B65、パワーリザーブ70時間以上
仕様:時・分・秒表示、パワーリザーブ表示、シースルーバック
限定:430本(国内300本)
価格:412,500円(税込)
取材・文:竹石 祐三 / Report & Text:Yuzo Takeishi
写真:江藤義典 / Photos:Yoshinori Eto
全国のオリエントスター正規販売店でオリエントスターフェアを開催いたします。
「Mコレクションズ」を試着・購入いただいたお客様に、オリエントスターオリジナルノベルティをプレゼントいたします。
フェア期間は2026年3月5日(木)~3月29日(日)となります。
この機会に是非、お近くのお店へ足をお運びください。
※フェア開催日程については店舗により異なる場合がありますので、詳細については各店舗にお問い合わせください。
オリエントスター(Orient Star) についてのお問い合わせは…
www.orient-watch.jp/contact/
>>>オリエントスター(Orient Star)取扱いGressive掲載店舗一覧
>>>オリエントスター(Orient Star)公式サイト
※価格は2026年2月25日現在のものです。
※掲載されている情報及び価格は、各ページが公開された時点のものとなり、変更されている可能性がございます。ご了承ください。
※商品画像は発表時点のもので、予告なく変更される場合があります。