光がなくても発電&蓄電
“時代が追いついた”画期的ムーブメント

トゥルーム L Collection ─Break Line─|腕のわずかな動きでもムーブメントの回転錘が回り、発電・蓄電するスイングジェネレータを搭載

腕のわずかな動きでもムーブメントの回転錘が回り、発電・蓄電するスイングジェネレータを搭載。週3~4日、日常生活のなかで装着していれば、まず時計が止まることはない。

 2020年に発表された「L Collection ─Break Line─」は、アンダー10万円という価格が設定された新シリーズ。これまでにリリースされてきたトゥルームの各モデルと比べると、より手の届きやすいプライスを実現しているのが魅力だが、さらに注目すべきはエプソンの技術力を活かした高い実用性にある。トゥルームではこれまで、ダイアル裏面のソーラーパネルで受光して駆動エネルギーを発電する“ライトチャージ”機能を採用してきた。しかし「L Collection ─Break Line─」の三針モデルでは新たな駆動機構“スイングジェネレータ”を搭載。ライトチャージとはまた違う利便性を提示したのだ。


 スイングジェネレータの起源は、1988年の自動巻き発電クオーツウォッチにさかのぼる。この時代、世界初のクオーツ式腕時計が誕生してから19年が経過しており、クオーツ式腕時計は手の届きやすい価格帯を実現して一般に普及。さらに、電池で駆動し、電池寿命の範囲であれば高い精度で時を刻み続ける利便性も高い支持を得た。とはいえ、かつての主流だった機械式の自動巻き腕時計にもメリットはある。装着して使い続けることによってぜんまいが巻かれて駆動し続ける。これは数年に一度の電池交換が必要になるクオーツ式では得られない性能だ。


 このクオーツにおけるデメリットを克服するべく誕生したのが自動巻き発電クオーツウォッチ。自動巻き腕時計に搭載される回転錘(ローター)を備え、それが回転することによって得られるエネルギーで発電・蓄電し、クオーツ回路とモーターを制御する機構だ。この画期的な機構は1988年に実用化を果たし、その後、数々の腕時計に採用されることになる。しかし2000年代に突入してからは徐々にその姿を徐々に消していくことになる。



トゥルーム L Collection ─Break Line─|1988年誕生の自動巻発電クオーツを進化させたスイングジェネレータ

1988年誕生の自動巻発電クオーツを進化させたスイングジェネレータ。性能は大幅に進化し、持続時間最大約6ヶ月(約180日)、電池寿命約10年(理論値)を実現。ケースバックからはこのスイングジェネレータが眺められる。


 とはいえ、自動巻き発電クオーツウォッチの機構そのものがなくなったわけではない。日本市場でこそ目にする機会は少なくなったが、海外ではこの機構を搭載した腕時計を継続して展開。性能もアップデートし続けたという。こうして「L Collection ─Break Line─」に採用されたのが、スイングジェネレータだ。しかも性能は今までのものから改善され、持続時間は最大約6ヶ月、内蔵する電池の寿命も約10年(理論値)と大幅に伸長している。

 腕の動きによって回転錘が回り、そのわずかな動きで発電・蓄電する基本的な仕組みは従来の自動巻き発電クオーツウォッチと同様。精度もクオーツ式と同じ月差±15秒を実現している。当然、電池交換や充電が不要で、ソーラー充電式のように光も必要としないので、暗闇で使用したり腕時計が衣服の袖に隠れていたりしていても、身に着けて動いている限り自己発電して時を刻み続ける。実にエコロジカルな機構なのだ。



トゥルーム L Collection ─Break Line─|バッテリー残量は、2時位置のボタンを押すことで確認できる

バッテリー残量は、2時位置のボタンを押すことで確認できる。ボタンを押し、秒針が現在時刻から30秒進んだ場合は6ヶ月使用可能(フル充電)。20秒進んだ場合は1ヶ月、10秒では7日以上、5秒では1日以上使用できる目安となる。

光不要のスイングジェネレータが可能にした
自由度の高いダイアルデザイン

トゥルーム L Collection ─Break Line─|スイングジェネレータを採用したことで、金属製文字板の使用が可能に

スイングジェネレータを採用したことで、金属製文字板の使用が可能に。限定モデルの「TR-ME2001」では、マットな質感の内周とテクスチャー感のある外周を組み合わせて立体的な表情を生み出している。

 スイングジェネレータの採用は、腕時計としての実用性を高めたばかりではなく、トゥルームのデザインにも大きなメリットをもたらした。というのも、ライトチャージ機能に代表される光発電式の腕時計は、採光のためのソーラーパネルをダイアルに搭載する必要がある。直径40mmにも満たない小さな文字板から光を効率よく採り入れるためには、どうしても透過率の高い素材を用いる必要があり、これがダイアルデザインに制約を与えていたのだ。

「L Collection ─Break Line─」はスイングジェネレータを搭載したことで、当然、ダイアルから採光する必要はなくなった。一般的なクオーツや機械式の腕時計と同様に金属製の文字板を採用するのみならず、ダイアルの内周と外周で仕上げを変えることで時刻の判読性を高め、高級感をも与えた。スイングジェネレータは実用性に加え、デザイン面でも所有する満足感を高める腕時計に仕上げたのである。


> スイングジェネレータが多彩なアクティビティをサポート

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※価格は2020年11月5日現在のものです。
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