2023新作 オリス「プロパイロット アルティメーター」
オリスから2023年の新作として「プロパイロット アルティメーター」が登場しました。オリスは世界初で唯一の高度計付自動巻き機械式時計に、さらに進化した機能を搭載して、画期的なカーボンファイバーケースで復活させました。
更なる高みへ
より高く、スリム化、軽量化:オリスは世界初で唯一の機械高度計付き自動巻き機械式腕時計をアップグレードします。
2014年に、オリスは時計メーカーとして初めて機械式時計の自動巻きムーブメントに機械式高度計を付加しました。2023年、その革新的なプロパイロット アルティメーターが、高度計の機能を向上させて、よりスリムで軽量化したケースで復活します。
1904年以来、オリスは高性能で実用的な時計をつくることに取り組んできました。280を超えるユニークなキャリバーを開発して、数えきれないほどの時計をつくってきました。その多くが、それぞれその時代で先駆けとなる、便利で使いやすいコンプリケーションでした。
プロパイロット アルティメーターはその伝統を引き継いで、正確な時間と高度をダイアルに表示する機械式時計です。その革新性に満ちた時計は、パイロットや登山家、そして時計愛好家たちの注目を浴びました。
そして2023年、3年間の開発プロジェクトを経て、グレードアップしました。新しいプロパイロット アルティメーターは、高度6,000m(19,700ft)まで表示でき、以前の4,500m(15,000ft)を凌ぐものになっています。前作同様、メートル表示とフィート表示の2種類が用意されています。
ケースは軽量のカーボンファイバーを、ETHチューリヒ大学(スイス連邦工科大学)から独立した9T研究所(後述)によって開発された革新的な製法によって成型したものです。ムーブメントは56時間パワーリザーブのスリムな自動巻キャリバー793で、前作より1mm薄いケースに収まっています。
これらの改善によって、新作プロパイロット アルティメーターはオリスのトップクラスの高性能で革新的な時計になりました。
ケーススタディ
オリスは9T研究所と共にプロパイロット アルティメーターのケースを開発しました。研究所のジョバンニ・カヴォリナがその秘密を明かします。
ジョバンニ、ご自身と9T研究所の紹介をお願いします。
こんにちは。私は9T研究所の共同創始者でチーフコマーシャルオフィサーのジョバンニです。9T研究所はチューリヒに拠点を置くハイテク企業です。2018年に創業して、現在60人を超える従業員がヨーロッパと北アメリカのオフィスで稼働しています。「未來のための気候中立型移動」に注力して、丈夫で軽量、ローコストでゴミを出さないパーツのための新しいデザインと製造工程を提供しています。
何故オリスが9T研究所に声をかけたのでしょう?
オリスは軽量で極めて丈夫な、革新的素材を探していました。カーボンファイバー素材の時計は今やありふれたものですし、サステナブルとは言えません。9T研究所はこれまでにないカーボンファイバーコンポジットを作ることに注力していました。サステナブルな工程による、人工のナチュラルパターンというユニークなデザインです。この素材で年輪のようなパターンを作るのは簡単ではありませんでした。普通、この種の模様は素材を積み重ねて作ります。オリスのデザインチームとの協力で実現しました。出来栄えに満足しています。
プロパイロット アルティメーターのケースはどのように作られるのですか?
9T研究所は独自の「積層造形と成型」を基にした製造法を開発しました。主にプロトタイプに使われる通常の3Dプリント技術とは違うものです。実際に最終製品として使うパーツを、大量生産することが可能になりました。これはまさに飛躍的な発明です。
どういうことに役立ちますか?
これは、カーボンファイバーとPEKKという高分子化合物の複合素材です。PEKKは、機械的にも化学的にも強く、熱耐性に優れています。この二つを合わせることで、プラスチック並みに軽量でありながら、金属よりも強い素材ができるのです。つまり軽量で非常に硬く強い素材です。
他にどういうものに使われていますか?
9T研究所の技術は、飛行機や人工衛星、自動車や自転車などのパーツ製造に使われています。時計メーカーでは、オリスが初めてです。
ProPilot Altimeter
プロパイロット アルティメーター
オリスの高機能パイロットウォッチが、高度6,000m(19,700ft)まで測定可能な高度計と、革新的なカーボンファイバーケースで復活しました。
Ref:793 7775 8764-Set(メートルタイプ)もしくは793 7775 8734-Set(フィートタイプ)
ケース径:47mm
ケース素材:シングルピース カーボンファイバー
防水性:10気圧(100m)
ストラップ:グリーンテキスタイル、ブラウンレザーライニング、グレーPVD加工チタン製ファインアジャストメント機構付フォールディングクラスプ
ムーブメント:自動巻き、Cal.793、56時間パワーリザーブ
仕様:時・分・秒表示、ストップセコンドデバイス、3時位置にクイックセッティング機能付日付ウィンドウ、グレーPVD加工チタンベゼル及びケースバック、ブラックダイアル、高度計付ダイアルリング、針とインデックスにスーパ ールミノバ塗布
価格:990,000円(税込)
オリスとは
オリスはスイス北西部にある美しい町、ヘルシュタインを拠点とし100年以上に渡り、スイスで時計を作り続けているスイスウォッチブランドの中の数少ない機械式時計製造メーカーの1つです。
多彩なモデルを展開し、申し分のない精度、徹底的に管理された高品質を実現しながら、非常に高いコストパフォーマンスでも知られています。1904年、ル・ロックル出身の時計師ポール・カッティンとジョルジュ・クリスチャンは、工場設立にこの地を選びました。「オリス」の社名はヘルシュタイン近郊を流れる小川の名前に由来しています。「カルチャー」「アビエーション」「ダイビング」「モータースポーツ」の各コレクションを展開。メカニカルマインドと、高品質なスイス製であることへのこだわり、革新的で機能的な時計です。