2019 New Model | GIRARD-PERREGAUX
2019年 ジラール・ペルゴ新作情報
ブース撮影:江藤義典 Photo:Yoshinori Eto
地球と宇宙とのつながりを示した
ブラック×ブルーの力強く、幻想的なコレクション
2017年より本格的にコレクションを再始動させ、現在、ジラール・ペルゴのフラッグシップとなっている「ロレアート(LAUREATO)」。ステンレススチール・モデルを中心に、サイズバリエーションを充実させたり、クロノグラフやトゥールビヨンを搭載したりするなど、この2年でラインナップの強化を図ってきた。そして2019年、このコレクションにさらなる新モデルを投入。それが「ロレアート アブソルート(LAUREATO ABSOLUTE)」だ。ブラックPVD加工が施されたチタンケースとサンバースト仕上げのブルーダイアルとの組み合わせが魅せるのは、より現代的で力強いルックス。大胆な変貌ぶりに驚くが、それはオリジナルの「ロレアート』に秘められた力を“探求”したことによって誕生したものだという。2019年、ジラール・ペルゴはこの“探求”をキーワードに、ほかにも技術を探求した複雑機構のモデル「ブリッジ コスモス(BRIDGES COSMOS)」を発表するなど、意欲的な新作を見せつけた。
>ヴィンテージ 1945 ジャパンブルー限定モデル(VINTAGE 1945 JAPAN BLUE LIMITED)
取材・文:竹石祐三 / Report&Text:Yuzo Takeishi
※表記は2019年2月現在のものになります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。
※2019年最新作レポートの掲載価格つきましては、税抜き表記を行っているものもあります。
>正規時計販売店のバイヤー達が着目したジラール・ペルゴの新作
ジュネーブ発、2019年の最新注目モデル22
>2019年 ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)
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「トノウ カーベックス クー レリーフ」は、慈愛の象徴であるハートを大胆にあしらったコレクションです。時の哲学者フランク ミュラーは時間と同様目に見えない“愛”という存在を表現するため、色遣いやデザインなど様々な演出を用いてきました。そこには常に、時計としての機能性とコンテンポラリーな美が融合しています。
フランク ミュラーの象徴ともいえる三次元曲線「トノウ カーベックス」の上下に印象的に配されたハートはダイヤモンドで彩られ、ケースと同じカラーに彩色されたビザン数字と針が、エレガンスを引き立てます。ケースにまでダイヤモンドを配した華やかなモデルと、ピンクゴールドの無垢な表情が艶やかな2種類よりお選びいただけます。温もりと輝きをあわせもつような、大切な人との愛しい時間に「トノウ カーベックス クー ダイヤモンド」は寄り添います。
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CINTRÉE CURVEX COEUR RELIEF DIAMOND
トノウ カーベックス クー レリーフ ダイヤモンド
Ref.:1752QZRELJHD 5N
ケース径:35×25mm
ケース素材:18Kピンクゴールド×ダイヤモンド
ストラップ:クロコダイル
ムーブメント:クォーツ
仕様:時、分
価格:3,600,000円(税抜)
限定:20本
発売予定:2019年5月
CINTRÉE CURVEX™ COEUR RELIEF
トノウ カーベックス™ クー レリーフ
Ref.:1752QZRELJH 5N
ケース径:35×25mm
ケース素材:18Kピンクゴールド
ストラップ:クロコダイル
ムーブメント:クォーツ
仕様:時、分
価格:2,200,000円(税抜)
限定:50本
発売予定:2019年5月
創業25年目から少量限定で製作されるトノウ カーベックスのアーカイブモデル=オリジナルシェイプ“2851”に、"グランギシェ"(ビッグデイト)を組み込んだリミテッドエディションです。2000年に同様の機能を備えたモデル“LIMITED2000”を彷彿とさせますが、今回発表されたモデルとの違いは、ビックデイトのレイアウト位置やビザン数字の大きさ、秒針の変更など様々な部分でマイナーチェンジが施されており、クラシックラインのファンをうらなせる限定モデルとなっています。
12時位置に備える大きな日付表示(グランギシェ)は、フランス語で"大きな窓"という意味になります。二桁の日付を表示するにあたって2枚の回転ディスクを並列に重ね合わせ、それらの数字が2つの窓越しに表示をさせるという複雑なシステムを使用しています。デジタル表示を彷彿とさせるこのシステムは、19世紀の劇場の壁や大きな柱時計などに採用され、少し離れたところからでも読取り易いよう、あえて大きな数字を採用しています。
/sites/default/files/newsImage1/01_245.jpgフランク ミュラーの代名詞ともなった“トノウ カーベックス”の誕生は、ブランド創設時から更に5年ほど前にさかのぼります。当時28歳のフランク ミュラーは日々、“世界初”の複雑機構を創出することに没頭していました。しかし、そんなある日、親しいコレクターの奥様から「ラウンドではなく、あなた独自のデザインの時計を…」と依頼を受けます。世界初の複雑機構でも物足りないという難題にフランク ミュラーは“フォルム”においても“世界初”を成し遂げることが新たな目標となりました。それが球体から切り出したような3次元曲線を有するトノウ カーベックスの起源です。平面的なトノウ型とは全く別のものとなった立体的なフォルム、のちにブランドのアイコンともなるビザン数字もこの時に初めて製作します。小さなきっかけとフランク ミュラーのただならぬ情熱の交差の元に生まれたそのオリジナルシェイプは、わずかな期間しか生産されません。
トノウ カーベックス グランギシェは、ビザン数字と大きな窓のメカニズムが目を引きますが、ケースの繊細なエレガンスと相まって芸術性の高い絵画的な美しさを感じさせます。誰よりも時を愛し、固定概念と闘ってきた創造者ならでの作品は、色褪せない美しさをまとっています。
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CINTRÉE CURVEX GRAND GUICHET
トノウ カーベックス グランギシェ
Ref.:2851S6GGLTD
ケース径:45×30mm
ケース素材:18K イエローゴールド
ストラップ:クロコダイル
ムーブメント:自動巻き、約42時間パワーリザーブ、毎時28,800振動、コート・ド・ジュネーブ
仕様:時、分、6時位置にスモールセコンド、ビックデイト
価格:2,600,000円(税抜)
発売予定:2019年4月
“マスター オブ コンプリケーション”の名に相応しいフランク ミュラーの新作「リメンバー」は、時は一方向にだけ進むという従来の物理的な規則性を覆し、新たな時の概念を体現しました。
時計回りと反対方向に時間が進むという新たな解釈をもって、縛られた時間から解放し、ウィットに富んだ世界へと連れていきます。
古代エジプト時代から、12時間という時間を規則的に配置し、文字盤の数字は同じ役割を演じてきました。針は1時~12時の時系列に動くことが通常の動きであり、ダイアルのトップは左から右に回り、下は右から左に回り、北半球にある地平線の日時計によって影の動きの方向を辿ることが決められていました。
こうした誰もが当たり前のこととして捉えてきた時間の秩序に対して、全く新しい“時”の哲学を唱えることで、時間が他の誰でもない自分だけの個人的な価値観を帯びてくるのです。私たちを自分の時間の世界に連れていくような詩的なコンプリケーションは、まるで私たちが最も美しい瞬間を無限大に広げることができるかのように脈を打ち続けます。太陽の光線のようなギョウシエ掘りやダイヤモンドがセッティングされた文字盤は、20層に重ねられたラッカーや象徴的なホログラムの数字が施されており、圧倒的な存在感を放ちます。
傑出した発明の才能によってもたらされた時刻の読み取り方にとどまらず、現代の最も偉大な芸術家がそうであるように、何にも縛られない自由闊達な創作であり、日常生活を独創的に過ごす自由を追求するタイムピースです。
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CINTRÉE CURVEX REMEMBER
トノウ カーベックス リメンバー
Ref.:7880BSCATREM
ケース径:50.4×36.0mm
ケース素材:18Kピンクゴールド
ストラップ:クロコダイル
ムーブメント:手巻き
仕様:時・分・秒
予価:2,850,000円(税抜)
発売予定:時期未定
2016年、ボヴェは天文学をテーマとした特別なコレクションのデビュー作として、シューティングスター トゥールビヨンを発表しました。その後、2017年にはアステリウム、また2018年にはグランドリサイタルを続けて発表しました。この3部作は、作品個々の技術的特徴の域を越えて、時の計測を新しい形で表現する方法を探究しています。これらの作品を特徴づけているライティングスロープ状に傾斜したケースは、創造性を体現すると同時に、作品の引き立て役となっています。ボヴェのオーナー、ラフィ氏自らがデザインしたこの“ライティングスロープ”型ケースは、6時位置に向かってベゼルが低くなるよう傾斜しています。この創意工夫溢れるアイディアによって、ドームやローラー、ディスク、立体的な針と言った様々なタイプの表示を多角的にレイアウトすることが可能になり、直感性やエルゴノミクス、また優雅さがより高まっています。さらに、立体的なデザインによって、表示する情報の視認性は最優先されることとなり、ムーブメントの内部へと導かれるコレクターたちの目線は、あらゆる細部に宿る卓越性を目の当たりにすることになります。
もっとも最近ではグランドリサイタルが受賞したジュネーヴ時計グランプリの最優秀賞“金の針賞”を含む、3部作の作品に授けられた数々の賞を見てもわかるように、コレクターや専門家たちは、ボヴェの“ライティングスロープ”型ケースが起こした様式的革命を称賛しています。このようにラフィ氏は、ライティングスロープ型ケースに搭載することを前提に開発された4つの複雑機構を同時に発表することで、一貫性をもってコレクターたちの期待を満たすことに成功しています。そのうちの一つが、レトログラード式永久カレンダーを搭載したリサイタル21です。
壮麗なグランドリサイタル トゥールビヨンが搭載する永久カレンダーが、ディミエ コレクションにも採用されることになったのです。こうしてリサイタル21は、コレクションに新たな地位を築くこととなりました。
有益な情報を読み取りやすく表示し、それらの情報を日常の使用にふさわしい直感的な方法で調整できるようにするために払われる配慮こそが、それぞれの作品のデザインの中心にあり、これはリサイタル21でも例外ではありません。時針および分針を時計の中央に配することで、永久カレンダーの情報を表示するスペースがダイヤルの周辺部にもたらされます。時分針のすぐ外側に設けられたレトログラード式のインデックスによって表示される日付表示は例外として、曜日や月表示は、それぞれ12時位置および6時位置に配された縦型の開口部にディスクを用いて表示されます。一方で閏年サイクルは、3時位置の丸型の開口部に表示されます。着用者が視認出来る表示情報の全体的なデザインは、9時位置にオフセット配置された秒針によってバランスが取られ、完成されています。さらに、より信頼性を高めるとともに機械の寿命を延ばすために、ボヴェの職人たちは、レトログラード機構が0に戻るジャンプを行う際の動きを緩やかにする仕組みを開発しました。これは、月の初日のみ確認することのできる、特別なディテールです。
この時計のオーナーは、時計を裏返すと、特許取得を果たした両面同軸秒表示機構とパワーリザーブインディケーターの存在に気づきます。フルに巻き上げた状態で、驚きの5日間の残量を示します。こうして保証された高い性能は、ひげぜんまいによって最適化される、完全自社開発・製造の独自の香箱によって確保されています。
驚異的なパワーリザーブという後ろ盾のあるこの永久カレンダー機構は、オーナーに比類の無い安心感をもたらします。それぞれの表示の調整を要する頻度が、大幅に減るのです。さらに着用者の使い心地を向上させるために、ラフィ氏とメゾンの職人たちは、巧妙なシステムを考案しました。曜日、日付、月表示機構それぞれに連動するコレクターを設け、伝統的な方法でそれぞれの情報を個別に調整することができます。それに加えこの機構では、曜日のコレクターを押せば、同時に日付も調整され、即ち永久カレンダー機構全体が調整されます。つまり、しばらく止まっていた時計をオーナーが調整したい場合は、正しい日付が表示されるまでこのコレクターボタンを押すだけで、全体が連動して調整されるのです。
/sites/default/files/newsImage2/01_6.jpgもっとも厳格な基準に沿って手作業で装飾が施されるムーブメントと同様に、ダイヤルにもボヴェの職人たちの高度な技術が見事に表現されています。センターおよび秒表示のダイヤルは、2015年の採用以来高い人気を誇る、象徴的なブルーのサーキュラーブラッシュ仕上げとなっています。このダイヤルは、精巧にブラッシュ仕上げを施した後、職人が8層ものラッカーのレイヤーをあしらい、その後磨き上げられることで輝きと特徴的な奥行きが与えられ、完成します。ライティングスロープ型ケースならではのユニークなボリュームをさりげなく活かすために、ダイヤル職人と時計職人たちは互いに協力し、秒針が時分表示ダイヤルの下を通るように設計し、巧みな針の舞に加え、時の進行の真の尊さを表現しています。
/sites/default/files/newsImage3/02_0.jpgロジウムプレート加工されたカレンダー表示の周囲の面には、オーナーの希望に応じて、メゾンのエングレーバーの手作業によるサーキュラー・コート・ドゥ・ジュネーヴ装飾またはフルリザン装飾が施されます。
レトログラード式永久カレンダー表示を備えるリサイタル 21は、プラチナまたはレッドゴールド製ケースで用意されます。どんなに厳しい審美眼を持つコレクターでも、芸術的高級時計製造におけるもっとも厳格な基準に沿ってつくられたこの作品に感服すると同時に、その極めて複雑な機構がいとも簡単に操作できることに驚くことでしょう。ボヴェの職人たちは、1822年からずっと、この最高の水準を維持しています。
/sites/default/files/newsImage4/04_38.jpgリサイタル 21
Ref.:R210001
ケース径:44.4mm
ケース厚:15.5mm
ケース素材:18Kレッドゴールド
ストラップ:フルスキン・アリゲーター、18Kレッドゴールド製尾錠
防水性:30m
ムーブメント:手巻き、Cal.13DM05-QPR、5日間パワーリザーブ、毎時21,600振動
仕様:サーキュラー・コート・ドゥ・ジュネーヴ ダイヤル、ディミエ “ライティングスロープ”型ケース、時、分、サブセコンド、曜日、レトログラード式日付、月、閏年、パワーリザーブインディケーター、5年保証、特許取得済みの同軸秒表示機構
※その他バリエーションあります
R210002(ケース素材:チタニウム、サーキュラー・コート・ドゥ・ジュネーヴ ダイヤル)
R210003(ケース素材:18KRG、フルリザン モチーフ ダイヤル)
R210004(ケース素材:チタニウム、フルリザン モチーフ ダイヤル)
ボヴェのオーナーであるパスカル・ラフィ氏が新しいタイムピースについて考えるとき、彼は自身の現代的解釈とメゾンの歴史的遺産の間に一貫性および調和があるか、徹底的に問い続けます。
ラフィ氏がそうしたように、19世紀初頭にボヴェ兄弟が実践していた時計製造の仕事を見てみると、彼らが伝統的な時計づくりおよびアカデミーの装飾芸術を完全に習得していたことがすぐにわかります。しかしながら、彼らが同時に極めて現代的かつ革新的なビジョンを、技術およびスタイルどちらの面においても示していたこともわかります。
もし芸術および時計製造両分野の専門家が、多様性の見られるボヴェ兄弟の作品を高く評価としたならば、それはアカデミーの伝統と革新的かつ現代的なビジョンの共通点が、常に品質にあったからでしょう。信頼性、等時性、エレガンス、品位、これらにおける妥協のない品質。このような絶妙なバランスを達成することこそが、パスカル・ラフィ氏がトゥールビヨン アマデオ® フルリエ ヴィルトゥオーソ IX をデザインするにあたり、自らに課したミッションだったのです。
アマデオ® コンバーティブル ケース
特別な工具を用いることなく時計を、リバーシブルウォッチ、ポケットウォッチ、テーブルクロックなど全4通りに変換が可能。
10日間パワーリザーブ
球状のディファレンシャル・ワインディング機構(2 つの特許取得済み)搭載により、シングルバレルながら10 日間のロングパワーリザーブを確保。またディファレンシャル・スフィリカル・システムの採用で、巻き上げ機構のトルクを増やすことなくゼンマイを完全に巻き上げるのに必要なリューズ回転数を半減することに成功。残量は8 時位置のウインドで表示。
ビッグデイト
日付は4 時位置に設けられた大きな開口窓で表示。日付表示は現地時刻に対応するためダイアルの右側にわかりやすく配置。
フライングトゥールビヨン
特許取得済みの両面フライングトゥールビヨンを調速機構として搭載。トゥールビヨンが固定されているポイントが、トゥールビヨン軸の中央にあります。ひげぜんまいおよび脱進機の両側への配分がレバーアーム効果を大幅に低減し、等時性を向上。可変慣性テンプは、マニュファクチュール・ボヴェの工房内で製造された伝統的なひげぜんまいをベースに製作。
完全に新しく開発されたキャリバーは、径46.3mmのフルリエ アマデオ® コンバーティブル ケースに搭載されます。メゾンの真のアイコンとも言えるアマデオ® システムは、工具を用いることなく時計をリバーシブルな腕時計からポケットウォッチ、そしてテーブルクロックへと変形させます。それに加えて、ヴィルトゥオーソXI のケースはシークレット・オープン機構を備えています。リューズを押すだけで、ケースバックが開く仕組みになっています。すでに実証されたエルゴノミクスを誇るフルリエ ケースと組み合わさることで、このタイムピースは日常の着用に適したものとなります。
同じように、この時計の技術的特徴や複雑機構は、コレクターにとって時間と共に、また同時に旅行の際にも役立つものとなることでしょう。
ダイアル上では、分針のみがセンターに配されています。時針は2時位置にオフセットされています。第2時間帯を表示する時針は10時位置に配され、両面表示が可能になっている背後の根拠が明らかになっています。この24時間針は第二時間帯を表示します。現地時刻と第二時間帯は、1本の分針を共有するため、この分針は丁度良くセンターに配置されています。第二時間帯表示には、その時表示しているタイムゾーンに対応する都市名を表示する機能も加えられています。ケース側面にあしらわれた二つのコレクターによって、タイムゾーンの調整および選択が容易にできるようになっています。さらにこれらのコレクターは、表示しているタイムゾーンに応じた夏時間調整や通常時間にも対応できるようになっています。
この時計の複雑機構の組み合わせの中に、ビッグデイト表示も合理的に組み込まれています。十と一の位を分けることなく、一つの大きな開口窓に日付が表示されます。メゾンの職人たちの発明の才が、日付表示機構に必要なスペースを最小限に抑えつつ、表示部分をできる限り大きくすることを可能にしています。日付表示は、現地時刻に対応しているため、ダイアルの右部にわかりやすく配置されています。
パワーリザーブインディケーターは8時位置に鎮座し、ビッグデイト表示と反映し合うレイアウトで、ダイアル全体に好バランスをもたらしています。ヴィルトゥオーソ IX には、10日を超えるパワーリザーブが備わっており、その残量表示はなおさら重要な情報となります。
リバーシブルであるというこの時計を裏返すと、全く新しい顔を見せてくれます。こちら側にはダイアルがありません。サファイアクリスタルがムーブメントの鑑賞を可能にしています。こちらの面では、時分表示はセンターに配置されています。オープンワーク加工されたブリッジは、19 世紀に製造されていたボヴェのムーブメントのアイコニックな構造を想起させます。ブリッジ類の表面には、輝きに満ちた“ブリ・ド・ヴェール”モチーフの装飾が施されています。エングレービング、面取り、そして全体に装飾があしらわれた後、ブリッジはブルーCVD 処理でコーティングされ、ロジウム加工されたプラチナと美しいコントラストを描きます。この色の組み合わせは、元よりボヴェ兄弟が好んだ配色で、彼らはミラーポリッシュまたは精巧なエングレービング装飾を施した表面に用いることで、真にアヴァンギャルドな時の表現を追求していました。
同じくこちらの面で、ディテールに関して観察眼を有している人であれば、珍しい機構を明らかにする丸い開口部が12時位置にあることに気づくでしょう。これは、二つの特許を取得済みの球状のディファレンシャル・ワインディング機構です。ヴィルトゥオーソ IX は、このシステムによって一つの香箱から10 日間のパワーリザーブを確保しています。この機構は、ボヴェの技術士および時計師たちがパワーリザーブ確保に関する技術をいかに完璧にマスターしたのかを、はっきりと示しています。 このような精巧な機構に欠点があるとすれば、ゼンマイを巻き上げるのに要する時間の長さでしょう。しかし、ディファレンシャル・スフィリカル・システムがこの問題を見事に解決しています。巻き上げ機構のトルクを増やすことなく、ゼンマイを完全に巻き上げるのに必要なリューズ回転数を半減することに成功したのです。
/sites/default/files/newsImage1/01_244.jpg最適な等時性実現のため、ムーブメントは、特許取得済みの両面フライングトゥールビヨンを調速機構として搭載しています。この革新的な構造では、トゥールビヨンが固定されているポイントが、トゥールビヨン軸の中央にあります。ひげぜんまいおよび脱進機の両側への配分がレバーアーム効果を大幅に低減し、等時性を向上させます。可変慣性テンプは、マニュファクチュール・ボヴェの工房内で製造された伝統的なひげぜんまいをベースに作られています。これは、世界で10 本の指に満たない時計師のみが習得した技術であり、これにより、品質検査においても、テンワとひげぜんまいのペアリングにおいても、ボヴェは最高の結果を得ることができるのです。技術的および審美的にパーツを洗練させていく工程として、トゥールビヨン・キャリッジは、装飾およびアームに丸みをつける作業を行うために、このパートのみで2 日間を要します。その後ファセット加工されたサファイアが取り付けられます。
/sites/default/files/newsImage2/02_271.jpgこの時計の本当の顔であるダイアルは、当然のこととして、最も目に入る部品でしょう。ヴィルトゥオーソ IX では、メゾンのダイアル職人がふたたび自分たちの複合的な才能の水準の高さを見せつけています。ダイアルのベース部分には、壮麗な扇モチーフの美しいギョーシェ装飾が施されています。その後、8 層にもなる半透明のラッカーが重ねて塗られ、表面が磨き上げられます。フランケ・ダイヤルはブルーおよびハイライトトーンの光を帯び、19 世紀のエナメル細工の豊かさを彷彿とさせます。視認性とエレガンスを両立するよう、時表示リングおよび秒表示の目盛には、サーキュラーサテンおよびロジウム仕上げがあしらわれています。
/sites/default/files/newsImage3/03_43.jpgホワイトゴールド、レッドゴールド、またはプラチナ製ケースでつくられるヴィルトゥオーソ IXは、2世紀におよぶ職人たちによる妥協のない時計製造の歴史と、時計製造芸術をもっとも気高い形で表現した、頂点となる作品です。この伝統は、今作が4 つの特許取得を果たしていることからもわかるように、数々の革新によって裏打ちされています。ボヴェ兄弟の成し遂げた多くの偉業にならって、これらの革新も、着け心地の良さ、信頼性、計時精度、エレガンス、そして美しさのために考えられています。
なぜなら、ボヴェでは1822 年からずっと、革新は伝統でもあるからです。
/sites/default/files/newsImage4/04_37.jpgヴィルトゥオーソIX
Ref.:AIVIX001(レッドゴールド) 、AIVIX002(ホワイトゴールド)、AIVIX004(プラチナ)※写真はレッドゴールド
ケース径:46.3mm
ケース厚:16.0mm
ケース素材:18Kレッドゴールドまたは18Kホワイトゴールドまたはプラチナ
ストラップ:フルスキン・アリゲーター、18K レッドゴールドまたは18K ホワイトゴールドチェーン、18K レッドゴールドまたは18K ホワイトゴールドバックル
ムーブメント:手巻き、Cal.17BM04-DFR、10日間パワーリザーブ、毎時18,000振動(3Hz)
防水性:30m
仕様:アマデオ® コンバーティブル システム、オフセンター配置の時表示、分表示、トゥールビヨン上の秒表示、ビッグデイト、パワーリザーブインディケーター、24時間針および24都市ディスクによる第二時間帯表示、リバースド・ハンド・フィッテング(時、分)
※特許:アマデオ® コンバーティブル システム、スフィリカル・ワインディング機構、三次元に噛み合う歯が刻まれたマルチギアリング、両面トゥールビヨン
価格:30,3000,000円(税抜/レッドゴールド)、31,6000,000円(税抜/ホワイトゴールド)、35,4000,000円(税抜/プラチナ)
発売予定:時期未定
ユリス・ナルダンは、現代の“ユリシーズ”の大西洋横断を支援しています。イタリアの有名なヨット設計会社、ヌーヴォラリ・ レナルドの共同創設者であるダン・レナルドは、悪化する海洋環境に多くの人の関心を集めることを目的とした冒険をスタートさせました。
この大西洋横断の旅は、1月20日にスペインのカディスを出発し、2月14日ごろにユリス・ナルダンがメインスポンサーに名を連ねるマイアミ・ボートショーに到着する予定となっています。ダンの会社は、個人顧客および造船所向けにヨットの設計を専門に行っています。ヴェニス近郊に拠点を構えるこのスタジオは、世界的に評価の高いスーパーヨットをいくつも作り出してきました。あらゆる主要な賞を受賞しており、多くの作品を手掛け、とても人気があります。
彼の冒険の目的は、海洋の窮状に対する意識を高めることです。ダン・レナルドは、5000年前から人類が地球を探検するために使っていたとされるヨットでの冒険を選びました。今日、彼の冒険は海洋や海岸線の環境汚染がどの程度進んでいるかを明らかにしてくれます。ユリス・ナルダンは、ダン・レナルドの“ヴェラ-コード”と呼ばれる今回のミッションを支援しています。この現代のユリシーズにとって、これは“海からのSOS”であり、我々は地球環境に対する認識を改めなればならないことを示しています。我々は積極的に、環境の保護および回復に努めなければなりません。保護とは、優れたヨットをデザインし、環境にダメージを与えないように行動することができる教育を施すことであり、回復とは、我々が行ってきたことに対する責任をとり、そのダメージを回復する手段を講じることです。
/sites/default/files/newsImage1/01_243.jpgユリス・ナルダンのCEOであるパトリック・プルニエは次のように述べています。「我々のマニュファクチュールは、古くから海と強いつながりを持ってきました。この冒険をサポートすることは、ユリス・ナルダンの価値観や歴史にふさわしいことだと思っています。」
ダン・レナルドは、フリーダイバー兼フォトグラファーのフレッド・ビュイル、セイラーのセバスティアン・デストレモウとロマン・ピラール、スノーボーダー兼サーファーのマシュー・クレペル、カイトサーフィン世界チャンピオンのアレックス・ケゼルグらで構成されるユリス・ナルダンのアルマダ・エクスプローラーの一員となりました。ホメロスの『オデュッセイア』に出てくる英雄のように、これらの現代のユリシーズたちは未知の世界や困難を恐れることなく、それぞれの夢や大望を追いかけて冒険に身を投じます。
/sites/default/files/newsImage2/02_270.jpgこの旅におけるダンの真の挑戦は、エンジン、電子機器、GPS、測程儀、コンパス、オートパイロットなどの設備なしで、自身が設計した33フィートのヨットで単独で航海することです。ダンの唯一の装備は、腕につけた時計「ユリス・ナルダン ダイバー クロノメーター グレートホワイト」になるでしょう。この時計はこの単独ミッションの間、常に彼と共に在ります。
この“ヴェラ-コード”ミッションでは、 インスタグラム @vela.code と Facebook ページ、Vela-page の2つのアカウントを開設しています。SCIAには、航海中のダンの位置を1時間置きに確認できるトラッカー/ビーコンが備わっています。ダンはこのデバイスを使って自身の進捗を表にすることはできませんが、我々オーディエンスには可能です。
/sites/default/files/newsImage3/03_42.jpg陸上のサポートチームが、プロジェクトのソーシャルメディアサイトやWebサイトを更新すると、ビーコンから受信したデータを元に彼の進捗が表示されます。1月20日から2月5日ごろまで、ダンがカリブ海に到着するまでは、彼は世界からは完全に隔絶した状態となります。今回のような人々の意識を高めるためのミッションを背負った冒険は、自由な精神を持った冒険者にしかできません。
/sites/default/files/newsImage4/04_36.jpgユリス・ナルダン ダイバー クロノメーター グレートホワイト
Ref.:1183-170LE-3/90-GW
ケース径:44mm
ケース素材:チタン
ストラップ:ラバー、ピンバックル
防水性:300m
ムーブメント:自動巻き、Cal.UN-118、60時間パワーリザーブ
仕様:時 / 分 / スモールセコンド、日付、パワーリザーブ、グレー文字盤、コンケイブベゼル
高い耐磁性能と耐傷性、ジン独自の除湿機構を搭載した、ジンを代表するパイロットウォッチの856シリーズに、日本限定50本で誕生した「856.FLIEGER」が発売開始となりました。
856.FLIEGER
■856シリーズにアラビア数字のインデックス
■Arドライテクノロジー
■80,000A/mの高耐磁性
■テギメント仕上げにより高い耐傷性
■日本限定50本
※レギュラーコレクションの中では、ジン・テクノロジーを搭載し、回転ベゼルのないシンプルなケースに、アラビアインデックスのモデルは、このモデルのみです。
ケース径:40mm
ケース厚:11mm
ケース素材:ステンレススチール(テギメント加工により硬化)
ストラップ:インテグレーションカウレザー
防水性:DIN8310、20気圧、負圧耐性、Arドライテクノロジー(除湿機構)搭載
ムーブメント:自動巻、Cal.SW300-1、42時間パワーリザーブ、25石、毎時28,800振動
仕様:秒針ストップ機能、耐衝撃性DIN(ドイツ工業規格) ISO 1413(旧DIN8308)、耐磁性DIN8309、時・分・秒表示、時・分・秒針とインデックスは夜光処理、マグネチック・フィールド・プロテクションにより80,000A/mまで磁気防護、両面無反射サファイアガラス
限定:日本限定50本
価格:330,000円(税抜)
ドイツはフランクフルトで誕生し、2019年で58年目を迎える“Sinn”(ジン)。2019年2月1日より、ジンの正規販売店にてご購入されたファーストオーナー様(※)を対象にした会員サイトをがスタートしました。
ジンのオーナー様にもっとジンを好きになって、ジンを広めるお手伝いをしていただきたいという主旨よりスタートしました。ご加入いただきました会員様には以下のような特典をご用意しております。
・デジタル保証書の発行
・保証期間の一年延長
・ご加入後のオーバーホール1回無料
・修理品の進捗状況確認機能
・現行品の取扱説明書ダウンロード
・会員様のみに向けた情報配信
ご購入いただいたお客様にさらにご満足いただくため、より良いサービスをご提供しながら、お客様に楽しんでいただけるサイト構築をジンは目指します。
※2012年7月1日以降に、ジン正規販売店にてご購入いただいたファーストオーナー様のみが対象となります。
※会員サイトはジンの公式サイトからも入ることができます。
セイコーは、「セイコープレミアムブティック 銀座」を改装し、日本初となるグランドセイコー専門店「グランドセイコーブティック 銀座」を2019年2月4日(月)にプレオープンし、2月15日(金)にグランドオープンいたします。世界では、ロサンゼルス・ビバリーヒルズ、ソウルに続く、3番目の店舗となります。
「セイコープレミアムブティック 銀座」は、2015年7月、銀座7丁目中央通りに、セイコーの3つの高級ウオッチブランド(グランドセイコー、クレドール、ガランテ)のみを取り扱う専門店としてオープンしました。今回、開店より3年半を経て、2017年にセイコーより独立ブランド化した<グランドセイコー>のみを取り扱う「グランドセイコーブティック」として、新たに営業を開始します。新店舗は、そのブランドカラーであり、日本の伝統色でもある「紺色」を基調にデザインされ、フルラインアップの商品を取り揃えています。日本の匠の技と美意識で時計の本質を究めるべく挑戦を続ける<グランドセイコー>を、その独自の世界観の中で十分な知識を持った専門のスタッフとともにお選びいただけます。
セイコーウオッチは、2018年12月、銀座4丁目にセイコーのグローバルブランドを中心とした主力4ブランドのみを取り扱う体験型小売施設「セイコードリームスクエア」をオープンいたしました。<グランドセイコー><クレドール>をはじめとする高価格帯の充実した「和光 本館1 階 セイコーフラッグシップサロン」(4丁目交差点)、グローバルブランドを幅広く揃える「セイコーブティック」(GINZA SIX 5F)と合わせ4拠点体制で、世界中から上質な商品を求めて銀座にお越しになるお客様をお迎えいたします。
グランドセイコーブティック 銀座 概要
住所:東京都中央区銀座7-9-16(7階建ビルの1階部分)
電話:03-3562-3800
営業時間:無休(年末年始を除く) / 平日 11:00~20:00、日祝日 11:00~19:00
品揃え:約200点(陳列は約160点)
言語対応:日本語、英語、中国語(北京語)